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素晴らしい温泉施設を見つけた!「恵の湯 神の郷温泉」

2017-03-25 13:05:41 | 旅行
宿泊者専用の檜風呂。浴槽からざあざあと温泉があふれていた。


九州へ4泊5日の旅に行ってきた。後輩二人との男旅だったが、最終日に関空に着いた
ところで、「先輩。今回は思い出深い旅になりました」と、感謝された。その後輩は毎
日仕事漬けで、旅に出る余裕がなく、いつも青い顔をしていたが、『たまには休みを取
れよ』と言うと、「この前、那智勝浦温泉に連れて行ってもらって、旅の醍醐味を知り
ました」と、素直に5日間の有休を取った。それでも仕事道具であるパソコンとタブレ
ットを持参していたのは苦笑したが…。

旅程は初日が別府温泉、2日目宮崎・青島温泉、3,4日目小林市・神の郷温泉で、行き
は新幹線(2週間前予約割引)、帰りは宮崎空港(格安のピーチ航空)で、別府から宮崎は
高速バス(ネット予約2500円)、宮崎市から小林市はローカル電車を利用した。

その中で二人が驚嘆したのは連泊した小林市の神の郷温泉である。小林市と言えば、全国
高校駅伝で最多の52回出場、優勝7回(全国2位)を誇る小林高校のイメージが強く、他
の文化、産業は知らなかったが、着いてみると、ごく普通の地方都市だった。しかし、駅
から南側にそびえる霧島連山の景色が素晴らしく、特に左側の高千穂の峰が雄大にそびえ
ていた。

送迎車に揺られて10分後に神の郷温泉に着いた。フロントは日帰り温泉施設の入り口に
あったが、我々が予約した「露天風呂付・離れ宿」は、別の施設になっていた。部屋は15
畳あり、横に小さな庭がついていて、その端に露天風呂が設えてあった。部屋からは洗面所
を通って洗い場があり、その先に露天風呂という間取り図だ。

その露天風呂は一人しか入れないサイズだったが、結構な湯量が掛け流しになっていた。泉
質は高濃度の炭酸泉で、緑がかった色合いと、鉄分の香りが素晴らしいにごり湯だった。こ
れが一分間に2トン湧いていて(全国有数)、敷地内にある風呂はすべて掛け流し。それどこ
ろか、玄関前には無料の温泉が提供されていた。これをペットボトルやミニタンクに詰めて
帰る人が後を絶たなかった。

嬉しかったのは、日帰り温泉の浴槽以外に、宿泊者限定の入浴施設があることだった。そこは
離れから徒歩一分の丘の上にあり、10人以上は入れる檜風呂で、ざあざあと温泉が湯船から
あふれていた。温泉成分の濃さから床面は茶色に変色しており、温泉情緒をより盛り上げてい
た。宿泊者専用ということで、いつ行っても一人か二人の入浴者しかおらず、思う存分温泉を
楽しんだ。

特筆すべきはその宿泊料である。朝晩の食事はバイキングだったが、なんと9、450円の破
格値だった。露天風呂付離れ15畳に二泊して2万円でおつりが来るのである。後輩は、「まさ
か、0がひとつ多いんじゃないでしょうね」と言ったのもうなづけた。この施設の隣がミネラル
ウォーター「恵の水 神の郷」の工場で、どうやら同じ経営者のようだった。霧島連山から提
供された伏流水で温泉とミネラルウォーター、まさに大自然の恩恵である。

女将の話によると新たに掘削した新温泉も近々登場するというが、これほど豊富に温泉が湧いて
いるのに、まだ必要なのだろうかと首をかしげてしまった(笑)。後輩はすっかりこの温泉の虜
になり、「ピーチ航空が安いので、何度でも来たいですね」と、目を輝かせていた。


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