交通事故

交通事故相談について徒然なるままに日ごとのことを書き連ねます。

尺骨鉤状突起骨折

2007年01月31日 | Weblog
肘関節の後方脱臼に併合して発症します。


骨片の転移がない時は肘関節直角で3週間から4週間固定します。

転位した骨片が大きい場合は観血的に整復して骨螺子で内固定します。


月状骨周囲脱臼

2007年01月30日 | Weblog
交通事故や転落などによって、手関節が過伸展して発症します。


舟状骨骨折を伴う脱臼骨折と、骨折のない純粋な脱臼が一般的です。


新鮮例では、徒手的に整復可能な場所が多く、陳旧例では観血的に整復固定が必要となります。


胸郭出口症候群

2007年01月29日 | Weblog
胸郭出口部において神経や血管が圧迫又は牽引されて、その症状が肩甲帯や上腕に現れる症候群のことをいいます。
 

上肢の疼痛、しびれ感、脱力感、冷感、チアノーゼ、項頚部痛、肩こりなどの症状があります。

 
検査所見としては、血管造形や腕神経叢造形で、圧迫部位に一致して造影剤の欠損像がみられます。

変形性脊椎症

2007年01月28日 | Weblog
椎間板の変性を基盤として、椎体及び椎間関節の変形などによって形成されます。


腰痛を主として、殿部痛や大腿部の痛みを伴うこともあります。疼痛は徐々に発症し、体動や長時間の同一姿勢で増強していきます。


頚椎椎間板ヘルニア

2007年01月27日 | Weblog
C5/6の椎間に好発します。


 
ヘルニアが後側方に発生した時、神経根を圧迫します。その結果、背部や上肢への放散痛やしびれ、脱力を主とする神経根症状を呈します。
 

脊柱間中央に発生した場合は、脊髄事態を圧迫するので四肢および体幹のしびれや感覚障害、運動麻痺、膀胱、直腸障害などの脊髄症状を呈します。


頚椎椎間板ヘルニア


ベネット骨折

2007年01月26日 | Weblog
ベネット骨折は、第1中手骨近位端の骨折で手根中手関節部の脱臼を伴い、整復位の保持が困難な骨折です。


 
母指が強制的に無内転あるいは外転させられた時に発生します。



上肢の障害

肘関節脱臼

2007年01月25日 | Weblog
肘関節脱臼は、手をついて転倒したとき発生し、成人の場合はほとんどが外傷性後方脱臼となります。


 
後方脱臼の場合、肘を直角近くに曲げて、前腕を手前に引けば完了します、整復後約3週間はギプス副子固定をし、その後自動運動訓練をし ていくことになります。




交通事故相談

腕神経叢麻痺

2007年01月24日 | Weblog
① 腕神経叢麻痺の原因は外傷性と非外傷性とに分けられますが、そのほとんどは外傷性です。外傷性の病因としては、切・刺創・圧迫と牽引損傷ですが、この中で最も多いのは牽引損傷です。


これは、頭部が健側に傾き、肩関節部が下方に引き下げられ、腕神経叢に牽引が加わって生じますが、その原因としてはオートバイによる交通事故です。


② 腕神経叢損傷は、有連続損傷と神経断裂の節後損傷と、後根神経節より近位、すなわち神経根根糸での断裂で、根引抜き損傷ともいわれる節前損傷、及び両損傷の合併とに分けられます。


③ 腕神経叢麻痺は高位損傷ですので、病態に応じ早期に的確な治療を受けることが必要です。

  
有連続損傷は保存両方、神経断裂には神経移植手術、節前損傷には神経移行術、腱移行術や関節固定術などの機能再建術と遊離筋移植術が行われます。


交通事故相談

正中神経麻痺

2007年01月23日 | Weblog
正中神経は、第6・7・8頚神経と第1胸神経よりなる腕神経叢の外束と内束との前枝が合流して鎖骨下で正中神経となります。


○ 正中神経低位麻痺
手関節付近での損傷では、短母指外転筋、母指対立筋麻痺のため、母指の対立運動すなわち回内と垂直外転ができなくなり、母指球が萎縮します。
感覚は母指から環指(くすりゆび)ぎょう側2分の1が障害されます。完全麻痺では、発汗障害、皮膚萎縮となります。


○ 正中神経高位麻痺
肘関節より中枢の高位麻痺では、正中神経低位麻痺の症状に、母指の屈曲障害と前腕回内障害が生じます。
また、橈側手根屈筋、長掌筋も麻痺します。尺骨神経の深指屈筋への支配領域によっては示指、さらに中指の屈曲障害も生じます。


正中神経麻痺は、外傷においては、ひじ関節周辺の骨折・脱臼に合併します。上腕顆上骨折など、上腕骨下端骨折で高位麻痺、橈骨遠位端骨折時の手関節掌屈位固定や月状骨掌側脱臼時に遅発性に低位麻痺が生じます。



橈骨神経麻痺

2007年01月22日 | Weblog
橈骨神経は、主に、第5・6・7・8頚神経、時に第1胸神経よりなる腕神経叢の上中下幹の3本の後枝が集まった後束の最終枝が橈骨神経です。


○ 橈骨神経低位麻痺
肘関節末梢で後骨間神経が麻痺する低位麻痺では、各指のMP関節伸屈不能の下垂指になります。また母指も水平外転不能となります。


○ 橈骨神経高位麻痺
肘関節中枢の高位麻痺では、橈骨神経低位麻痺の症状に長橈側手根伸筋の麻痺が加わり、下垂手となります。また腕橈骨筋も麻痺します。

烏口突起付近すなわち後束から分岐直後の障害では、上腕三頭筋も麻痺し、肘の自動伸展ができなくなります。
橈骨神経麻痺は、外傷においては、上腕骨骨幹部骨折、Monteggia骨折で後骨間神経損傷を合併することがあります。

尺骨神経麻痺

2007年01月21日 | Weblog
尺骨神経は、主として第8頚神経と第1胸神経からなる腕神経叢下幹を経た内束の主分岐である腋窩動脈の後方を伴走し、上腕では上腕動脈と正中神経の内側を下行し、烏口腕筋停止部付近で内側筋間中隔を後方へ抜けます。


○ 尺骨神経低位麻痺

手関節付近の障害による定型的低位麻痺では、小指球の萎縮、第1指間部など骨間筋の萎縮と環小指の鉤爪変形があります。


また各指の内外転が不能となり、母指と示指間での紙の横つまみ動作で母指内転筋麻痺の代償として長母指屈筋が働き母指IP関節を強く屈曲するFroment徴候が出ます。


○ 尺骨神経高位麻痺

肘関節付近から中枢の高位麻痺では、低位麻痺の症状に、主として環、小指のDIPの屈曲障害が出ます。


深指屈筋の麻痺で低位麻痺より鉤状変形が出にくくなりますが、肘部管症候群では、障害部の神経束のパターンからか深指屈筋は障害されにくいので高位麻痺にもかかわらず鉤状変形が強く出ます。


鎖骨脱臼

2007年01月20日 | Weblog
鎖骨脱臼は、オートバイの転倒などにより発生する肩周辺部の外傷の1つです。胸鎖関節の脱臼は比較的少なく、肩鎖関節と胸鎖関節共に脱臼する場合もあります。


肩甲骨骨折

2007年01月18日 | Weblog
肩甲骨骨折は比較的まれな骨折で、受傷原因としては直達外力によるものが多く、骨折部位により体部骨折、頚部骨折、関節窩骨折、肩甲骨棘骨折、肩峰骨折、烏口突起骨折などに分類されます。

肩関節前方脱臼

2007年01月17日 | Weblog
烏口下脱臼か、肩関節脱臼では最も多く、脱臼骨頭が烏口突起の直下に位置します。


多くは、介達外力、特に上肢を後方に伸展して倒れ、過度外転が起こった場合に発生します。


烏口下脱臼では、上腕はやや外転して、上腕軸は関節窩部を通らずに内方にずれて鎖骨下窩に向かい、一見上腕が肩の下方で外方に曲がったように見えます。肩の円味はなくなり肩峰が突出し、三角筋は扁平になります。



カウザルギー

2007年01月16日 | Weblog
末梢神経の損傷あるいは障害後、多くは数日ないし2週間以内に灼きつくような痛みと、自律神経障害をきたすものをいいます。

 
損傷神経に沿う疼痛のほかに、神経支配領域の皮膚の発赤、発汗過多が見られます。次第に皮膚の萎縮、筋、骨の萎縮。関節拘縮などが生じます。