あきティ~のインタレスティングブログ(投稿は不定期です!)

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小説 夢 第5話「二人でみた正夢」

2017-09-25 | 小説
<新たな登場人物>
ゆりあ…不思議な力をもつ女の子。まほうが使える。

クリスマスイブの悲劇から3ヶ月後、圭太の家に孝太が泊まりに来ていた。そんな夜、圭太はまた悪夢を見ていた。

今回は圭太の家の別荘だった。なぜ来たのかわからない。夢の中の圭太は別荘に向かって走っていた。孝太も隣にいた。引き込まれるように入り込んだ別荘には、椅子に縛り付けられた女の子とナイフを持った黒装束の人らしきものがいた。

ここで目が覚めた。孝太も血の気の引いた顔で起きていた。二人は同じ夢を見ていた。嫌な予感がして、別荘に向かった!

そこには夢で見た椅子に縛り付けられた女の子とナイフを持った黒装束の人らしきものがいた。
「この女の仲間か?ムクア様に立ちはだかろうとするものめ!」
そういうと黒装束のものたちは襲いかかってきた!
圭太と孝太は傷だらけになりながらもなんとか相手を動けなくして縛った!
そして女の子の縄をほどいた。女の子は圭太たちに聞いてきた。
「あなたたちはどこからここが分かったの?こんな人が通りっこない場所を」
「悪夢…」二人が同時にそう答えた。
「悪夢…私が追ってるのと同じね!私はゆりあ!あなたたちの世界の人たちの意識で出来ている世界!つまり意識の世界で起こることを、あなたたちは夢として見ているの」
「意識の世界…」
「その意識をこちらの世界で実際に起こるように仕向けるように操作して、あなたたちの世界悲劇で埋め尽くす…それがムクアの陰謀よ!」
「じゃあ圭太と俺が見ているのも?」
「えぇ!私はムクアは意識の世界を消したいの…あなたたちのの世界がムクアや私たちの住む世界と全く同じな世界を嫌って…彼は頭がよすぎたのね…私たちにはそんなこと考えもしないのに、世界の謎を知って解明した結果、操られてるとあなたたちの世界を恨んでしまった…」
「そういうことだったのか…」
「彼を止めるには亡きものにするしかない!私はこちらの世界で悪夢の事件を解決させたいて願うひとを探していた…そしてついに見つけた!」
「俺たちか!そういうことから手を貸すよ!な?孝太」
「あぁ!真衣の敵でもあるしな」
「私たちの世界の人はあなたたちの意識そのもの!だからずっと願っていて!私絶対見つけるから!!」

こうして圭太と孝太はムクアを倒すと強く意識しながら毎日を過ごしている。ゆりあが意識を見つけてくれるのを待ちながら……

to be continued…

小説 夢 第4話「クリスマスイブの悲劇」

2017-09-24 | 小説
<新たな登場人物>
孝太…圭太の幼なじみ。一年に数回会う古くからの親友でもある。
真衣…孝太の彼女。付き合って3ヶ月。

悪夢をこれまでに数回見た。ただの悪夢じゃない。悪夢に出てきたひとも同じ夢を見て、お互いに後ろめたさが残るという厄介な夢だ。
そんなことも最近はなくなったと思ったとき、ついに悪夢がさらに凶悪となり襲ってきた!

どこかの夜道を圭太は歩いていた。町の飾りを見るにクリスマスイブのようだ。圭太が歩いているとすぐ後ろでブレーキ音が響いた!女性がひかれ、ひいた運転手はひき逃げをした!

ここで目が覚めた!今回はドラマの見すぎによる悪夢だったと、圭太は落ち着いた。
クリスマスイブはそれからすぐにやって来た!イルミネーションが輝く町を歩いていると、「圭太!」誰かが声をかけた!
「よ!孝太に真衣ちゃん!」
「ご無沙汰だね!孝太とこれからケーキ買いに行くの!」
「クリスマスだね!メリークリスマス!」
「メリークリスマス!(孝太と真衣で)」
圭太は孝太たちと別れたその直後!
急ブレーキ音が町に響いた!真衣は亡くなった。圭太はいつか見た悪夢のひかれた女性と真衣が瓜二つだと気づいた!
そして孝太も、「守れなかった!悪夢が警告していたのに!」
「悪夢!?」
「最近よく見るんだ…後に正夢となる悪夢を何度も!」
「俺も同じ夢を見たのかもしれない…たしかこんな町だった!女性がいきなりひかれるんだ…真衣ちゃんによく似た女性が」
「俺のときは俺の目の前でひかれた…」
孝太と圭太は同じ夢をみていた。しかしお互いは見えなかった。そう…今のもお互い見えてないところでそれぞれ悲劇が起きたのだ。

悪夢は他のところでも同じようなことが起きていた。正夢となる悪夢をその登場人物となるひとが見てしまう。それは世界中でニュースとなり、人々は恐怖と不安に陥った…

to be continued…

小説 夢 第3話 「友のうらぎり」

2017-09-05 | 小説
[新たな登場人物]
まさや
圭太の高校時代の友達。
結衣(ゆい)
圭太の彼女。職場で出会った女性


圭太は大学を卒業し、小さな企業に就職した。そこで圭太は、結衣という同期と付き合っていた。
休みの日、久しぶりに高校時代の友人まさやと会う約束だった。彼女を紹介することは告げていた。
「はじめまして!まさやといいます。圭ちゃんの友達です!」
「はじめましてまさやさん!」
三人はこの後、食事に行ったり公園でボールで遊んだりして、楽しいひとときをすごした。

圭太はその夜こんな夢を見てしまった。

どこかの喫茶店に圭太は入っていた。店員さんに何名が聞かれ、一人だと答えた。席につき、なんだか分からないまま、なんとなく軽いものを頼んだ。
そこへ、聞き覚えのある声が聞こえた。まさやともう一人の女性……結衣だった。

「よっ!奇遇だな!」
圭太がそうまさやに声をかけると、二人は青ざめた顔をした。
「結衣…違うよな?」
答えても固まったままの結衣に代わってまさやが口を開いた。
「お前から結衣さんのこと聞いているうちに好きになって……でも!恋人にはならないつもりだからな!?」
それに対して結衣は
「え?あなたが好きというから、圭ちゃんとは別れる覚悟決めてたのに!二人とも…私はもう付き合わないから!」
「まさや…お前……!」

ここで目が覚めた。悪夢だった。

この日、結衣は会社を休んだ。その夜、彼女から
「夢のはず!でも圭ちゃんは私と付き合いたいとちゃんと思ってる?」
夢…その言葉で悟った。前と同じだ。自分と、夢に出てきた人は同じタイミングで夢を見ている。
俺はそこで
「安心して結衣!お前を大切に思ってるし、好きだ!」

今回の悪夢は二人の関係をより強くした!まさやだけは圭太を裏切る悪夢を見て、嫌な気持ちしか残らなかったが、二人の関係が続いてると知って安心したようだ。