団塊世代MACCHAN(まっちゃん)の、<人生これから>だよ!

リタイア後16年、人生を日々面白がる楽しみを綴ります。健康と家族と友人を大切にする、年金生活爺さんの「残日録」です。

「てるみくらぶ」倒産に想う

2017-03-28 | 日々雑感

3日前「カンボジア・ベトナム旅行のエピローグ」の記事で、「てるみくらぶがちょっと変だ」と書いたのが残念ながら的中してしまった。「何があったのだろう」と書いたことも、週が明けて少し判明してきた。

Macchanは営業系の仕事が多かったので、取引先の倒産を何回か経験した。 所属していたY社は組織で対応してくれたお陰で、修羅場はくぐらなくて済んだが今でも思い出すことがたくさんある。

経験に基づいて「倒産」要因を振り返った時に、今回のファンだった「てるみくらぶ」のケースで思い当たることがいくつもある。先ず急成長を遂げている時に、基本的な経営資源と手段である「資金繰り」と「人員の手当て」「プロモーション」はどうしていたのかということだ。

「てるみくらぶ」は創業から20年近く経過しているが、急成長したのはこの5~6年ではないか。7~8年前Macchanが初めてお世話になった時は全く無名で、超格安の台湾旅行は余りの安さ(確か3泊4日で2万円位だった)で「騙されてもいっか?」くらいの乗りで参加した。

その時すでに感じたのは、かつてまずまずのビジネスホテルだったのを時流に乗ってやるべき改装をやらずに人気を失ったところを安く契約しているなということだった。ネット化のインフラ投資も遅れていた。それでも7~8時間寝るだけに使うホテルはこれでいい、というニーズには十分だった。

更に航空券も大型飛行機が就航する路線でオフシーズン、空席が目立つ時期にあるロットで押さえて買い入れ、宿と並んで格安ツアーに仕立てているなと感じていた。この1~2年は世界各地でテロが勃発して、事件と余り関わりのない地域でツアーを多く組んでいることもフォローウィンドになっていたのだろう。この数ヶ月は口コミネット販売でコストが安く済んでいたにもかかわらず、新聞などのマスプロモーションをかけて勝負に出たのもコスト急増に拍車をかけたのではないか。

ここまでは無責任で勝手な想像だが、事業が回らなくなってきたなと思ったらやるべきことは他にあったのではないかと感じる。新興勢力が多く競争が激しい急成長業界だが、業界内での経営者同士の交流はなかったのだろうか。もしあったとすれば無理な拡大に破綻が来そうな予感があった時に、互いに助け合うような話し合いができなかったのか?

倒産が確実になった時点でも、先輩格のTrapics、HIS、クラブツーリズムなどが手を貸して自らが拡大発展のチャンスになったはずだ。まだこれから失業した従業員の救済、各種システムをそのまま受け入れる可能性はあるかもしれない。安く楽しい旅の市場発展の可能性は、まだまだ無限にあると思うのは贔屓過ぎる見方だだろうか。

もう一つ今回感じたのは、クレジット決済のこと。Macchanも近頃は頻繁にネット通販でクレジットを使うが、物品の場合には決済と実物到着の時差はわずかで、せいぜい一週間だ。一方旅行の場合は通常1~3ヶ月前に申し込み、旅行出発前に決済されてしまうことが多い。今回も信用不安が広がった時には、もう支払い中止の手を打てなかった顧客が大半だっただろう。今後の支払いタイミングを熟慮したい。

記事中無関係な各種水仙の花が登場したのは、三ケ日の「遊び小屋」庭で4~5年目を迎える今盛りのもの。

コメント (1)
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