旅人ひとりー大阪大学探検部一期生のたわごとー

とこしえの精神(こころ)を求めて、さまよ(彷徨)う旅人ひとり。やすらぎを追い続け、やがてかなわぬ果てしなき夢と知るのみ。

宇宙の蝶

2014-04-01 | 

ハッブル宇宙望遠鏡が宇宙の蝶を捕らえた
3月中旬、NASAのホームページの刺激的なタイトルと上掲の画像が僕の目に飛び込むと共に興味津々の文章が後に続いていた・・・バタフライ効果、すなわち蝶の羽ばたきのような些細なことが地球の反対側にハリケーンを引き起こすと言われるが、もし宇宙の奥深くで蝶が羽ばたけば何が起きるのだろうか?

AFGL4104もしくはRoberts22と呼ばれる星雲がその正体である。星がその生涯を終えようとし、表層を変化させる様子が正しく宇宙で蛹から蝶が誕生するが如き衝撃的な光景を生んだのである。

この宇宙蝶の一生はせいぜい数週間と考えられている。Roberts22星雲は今、前星雲状態であり、蝶の姿は一時的なもので、およそ400年前に星雲の中心の星が外殻を脱ぎ捨て外側へ膨張して蝶の姿になり、やがてその姿は変化して周りの塵やガスをイオン化して一人前の星雲になるという。謎に包まれた宇宙の一角の変化がちょうど僕の好きな蝶の姿として現れた(地球時間で言えばほんの一瞬)貴重な時に巡り会えた幸運に感謝したい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする