1月半ばから下旬にかけて、フィィリピン・ミンダナオ島のアポ山を訪れた。アポ山はイスラム過激派の勢力下にある旧北コタバト州にあり、外務省の海外安全情報では「渡航の延期をお勧めします」になっていて、「退避を勧告します。渡航は延期してください」に次いで危険度の高いややこしい地域にある。
ダバオからアポ山の麓にある町、キダパワンへの街道では、軍隊による検問があって、過激派の存在を再認識させられた。長年にわたってつきあいのあるドイツの蝶研究者、Treadaway氏はフィリピンの島々を隅々まで自分の足で歩いたフィリピン通のつわものであるが、そんな彼でさえ、最近はイスラム教徒の地域にはいっさい足を踏み入れないと私信で宣言しているほどである。
何故、そんな危険地帯に行ったのか?
実は僕の長女、美緒(みお)に因んで名付けた露草色に輝く妖精のような蝶 ミオ カワセミフタオシジミ Rachana mioae H. Hayashi に確実に出会えるのは、ここアポ山だけなのである。生態写真を撮るには行くしかない ! Treadaway氏には「行かないように」忠告されたが、彼から友情あふれる情報を仕入れた上で、思い切って出かけた。
彼の蝶に関する情報は実に正確だった。三十数年振りに訪れたアポ山で、目指すミオ カワセミフタオシジミの素敵な写真を撮ることが出来たのも、ひとえに彼のおかげである。
ダバオからアポ山の麓にある町、キダパワンへの街道では、軍隊による検問があって、過激派の存在を再認識させられた。長年にわたってつきあいのあるドイツの蝶研究者、Treadaway氏はフィリピンの島々を隅々まで自分の足で歩いたフィリピン通のつわものであるが、そんな彼でさえ、最近はイスラム教徒の地域にはいっさい足を踏み入れないと私信で宣言しているほどである。
何故、そんな危険地帯に行ったのか?
実は僕の長女、美緒(みお)に因んで名付けた露草色に輝く妖精のような蝶 ミオ カワセミフタオシジミ Rachana mioae H. Hayashi に確実に出会えるのは、ここアポ山だけなのである。生態写真を撮るには行くしかない ! Treadaway氏には「行かないように」忠告されたが、彼から友情あふれる情報を仕入れた上で、思い切って出かけた。
彼の蝶に関する情報は実に正確だった。三十数年振りに訪れたアポ山で、目指すミオ カワセミフタオシジミの素敵な写真を撮ることが出来たのも、ひとえに彼のおかげである。