Ombra Mai Fu ~ 優しい樹の下で

POP ♡ OPERA SINGER 
 増田 いずみ ~ OFFICIAL BLOG

今年もありがとうございました。

2007年12月31日 | masudaizumi.com
ついに今年も終わりです。

コンサート会場に足を運んでくださった皆様、現場スタッフの皆様、そして、このページに遊びにきてくださったたくさんの皆様、書き込みをしてくださった方も、本当にありがとうございました。

みんなに感謝です。

来年も出来る限り、毎日ブログは書いていきたいと思っています。
。毎日続けることで、三年後の自分に、なにか見えない、大きな力になっていればいいな、と思いながら



今年は育児に追われ、時間が風のように去っていくなかで、流されないように、音楽にしがみついて居たときもあれば、苦しめられた時もあり、音楽によって、気持ちを救われたときもあり、感動をさせてもらった時もありました。



NYの留学以来6年ぶりにチェコとドイツに旅行したことは、クラシック音楽の良さを見つめなおすきっかけだった気がします。

ドボルザーク、スメタナ、モーツアルト、バッハ、、、、
ヨーロッパの歴史のなかで、作品に込めた作曲家の思いを感じ取れた感動を、いつかコンサートで、皆さんの前で、ご紹介したり、共感していただきたいなと思っています。

それからね、派手なアレンジより、シンプルなもののほうが、心が移しやすいような、変化も生まれてきた一年でした。



来年は、もっともっと新作レパートリ曲を増やして、皆さんとコンサート会場でお目にかかれますことを楽しみに。

このブログにも時々遊びにきてくださいね。


来年も、皆様がたくさんの感動と愛に包まれますように。


どうぞよいお年をお迎えください。


LOVE & PEACE

未来の大阪

2007年12月30日 | masudaizumi.com
この年末に、なにを書きましょう、と思うのですが。


最近大阪は市長選挙が終っていまは知事選挙の話が注目されています。立候補のなかにテレビでいつも観ていた橋本弁護士がいるから、ということでも非常に盛り上がっているのですが。

新聞やテレビ討論会が連日行われていて、立候補しているお三方が教育問題についてお話になったとき、三人とも違った方向性なのです。


「全国45位に下がった大阪の子どもの学力をトップ5にアップさせる」
「少人数のクラスで授業をして、効率を高める」
「全国の成績ランキングが落ちたことはたいしたことではない。子どもには好きなことをさせたら、いい。」

この記事をみたときから、結構真剣に新聞を読んでいます。

そのなかで、ある候補者の「負け組が貧困層を背負っていく」という発言には、どうかと思いました。


負け組って、、、そんな言葉を使う大人がいるから、子どもがだめになるんじゃないのか==?
しかも貧困層を背負っていく、って、、

こんな言葉の使い方をする大人が未来の大阪を作っていくって、ちょっと怖いな、と思ってしまったり。


自分が子どもの頃って、どうだったかな?

私は、小学校、中学校と、学校という体制が嫌いでした。
みんなと同じことをしないといけない、というものが、どうにも性分にあわなくて。
子どもながらに、自分の個性をつぶされる、ここは軍隊か?自由な思想はないのか?と、とにかくいやがっていたのを覚えています。友達付き合いでもね、人数多ければ、みんな意見は違うはずなのに、みんな一緒じゃないと「変」といわれて白い目で見られたり。


勉強の成績も悪くて親を心配させていました。
中学校までは、なにかが義務って感じでいやだったの。


でも高校で、環境が変わって、すっごくいい友達と先生に恵まれて一緒に勉強できて、勉強も楽しくなって、学校というものが毎日、毎日楽しかった。

先生がみんな個性的だったしね。

郷ひろみの恋愛ネタが世間で話題になったとき、授業の前に、「実はね、、わたしおちこんどるん」と郷ひろみにぞっこんだったことを打ち明けためちゃ可愛い先生。

明るくてハキハキして美人で、ぐいぐい私たちをひっぱっていってくれた生物の先生は「先生、なんで生物の先生になったん?」と授業中きくと「私、微生物が大好きなんよ!」といって、いろいろな微生物の話を情熱的に語り、脱線していったり。

一番強烈な個性だった英語の先生がだす質問に、答えを間違えると、「はあ?そんなこというたら、ショックで耳から血が出るわ、耳血!」と目をきょろきょろ。



勉強だけでなくて、脱線したことの方が思い出に多くて、おかげで勉強も面白くて成績もアップ。

どの先生にも感謝してる。

少人数制のクラスでもないし、男女混合クラス、女子クラス、両方体験したけど、成績にそれほど違いはなかったかな。
当時は携帯やパソコンも当時は無いし、ゲームセンターやプリクラ、お酒、みたいな遊び場の環境も廻りになかったから。

子どもの本質って、実は変わっていないのに、この社会を低レベルにしているのは、大人。
政治の方針で授業が削減され、10年くらい経ってみると、いまは学力が落ちたから、また増やすという話まででてきて。

知事選挙でも、教育ひとつで、こんなに政策が違うなら、自分たちで選んでいかないと、未来は知らぬ間に変わっていくんですね。

選挙って大事、本当に、大事。


なんだかこの時期に、マジな話ですんません。

来年のお正月は寒くなるといいます。

どうぞ暖かくしてお過ごしくださいね。










感動

2007年12月29日 | masudaizumi.com
感動という言葉は、とっても言葉では表現できない。

ヨーヨーマさんのチェロ。

この人の力強さ、豊かな愛情を感じる演奏には、いつも強引に感情を揺さぶられます。

昨日の延長でね、今日は「ヨーヨーマ プレイズ モリコーネ」を聴いて、もう第一音から、涙。

胸はドキドキで、喉は詰まって痛いし、、、もう参りました。恋してるみたいに、自分が自分でわからなくなるくらい。



以前にもきいたことがあるのに、また聴くと、また新鮮なのです。
こんなすごいアルバム、、、そうありません。

ヨーヨーマさんの自宅にある他のアルバムを聞き直してみると、もう、どれもその時々のカラーがあって。

でもね、このアルバムほど、息づかいまでもが録音されているものはありません。

エンジニアがいいのかな、ミックスが生っぽいの、この録音スタジオにいるみたいです。

チェロって録音のとき、口のあたりにマイクを置くのですね

この呼吸がすごく感じられるから、余計気持ちがぐいぐい引っ張られてしまいます。

アルバムでここまで感動するって、なかなか無いです。
もちろんモリコーネさんの音楽なんですが、耳はヨーヨーマさんに引っ張られていくのです。
わかるかな~~、この感覚。

ああ、、、、私も、もっともっともっともっと、こんな風に歌ってみたい、、、


憧れは、一番のビタミンです。



モリコーネ

2007年12月28日 | masudaizumi.com
今日はモリコーネさんの曲をずっと聴いておりました。アルバム6枚聴いたら、、、疲れた~~~。
新しいレパートリーに、なにか歌いたいな、と思っていて。

一枚目のアルバムに、NHK大河ドラマ武蔵の時に遣われた「ロマンス」という曲を収録してしまっているので、あまり他の曲を歌う機会がなかったのですが、もう一度、レパートリーを増やしていこう、と思っております。

もちろんニューシネマ パラダイスは、挑戦してみたいな、と思ってみたものの、他の曲も結構すごい面白いのです。

ピアノのために作曲された曲、シンフォニーとしてしっかり作曲された曲、チェンバー、つまり室内楽もあります。

でもやっぱり、最終的には映画音楽に戻ってきて。

海の上のピアニスト 
ニュー シネマ パラダイス
ワンス アポン ア タイム イン アメリカ
ミッション



いつもは1曲を決めてから、練習を開始するのですが、今回は、どの曲になるかは、自分で歌いこんでから決めるということで、この4曲を平行して練習していこうかなと。

ちょっと自分を追い込みながら自主トレに励みます。

いままでは、中音域で優しく歌う自分が好きだったのですが、最近、すごく高い声にこだわっていて。

高い声が出なくなる、という不安と戦っているのかもしれません。

歌わなくなっていたベッリー二やドニゼッティのアリアを練習ては、は~~~良かった、、まだ出る、、と思ってみたり。

歌手の先輩には、すごく不安になるのは、よくわかる!!と同感してもらいましたが、大丈夫、40になっても、50になってももともと出ていた声は意外と出るのよ、と太鼓判を押していただき、ちょっとほっとしながらも、、、

あと10年といわず、とりあえず、あと3年、がんばってみよう。10年後のことは、3年後に考えよ

人の季節には春夏秋冬があって、いまから冬のような気分。

NYで留学した3年間も、ミュージカル、キャパレー、スタンダードジャズ、現代音楽、、、いろいろな曲を聴いて、レパートリーとして増やしていて、コンサートで歌わなくても、レパートリーとして増えてくことは、すごく気持ちが充実していたのです。

年末だから、かな、寒くなって、きたからかな?
ちょっと初心にかえってます。


最後に、たくさんモリコーネのアルバムを聴いたので、その中で私の一番のお気に入りを書いておきますね。

「モリコーネ プレイズ モリコーネ」サンタ チェチーリア国立アカデミー管弦楽団・合唱団の演奏です。

美しいライブ録音です。音色がしゃりん、としてて、とてもいいです。