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And This Is Not Elf Land

デンマークへ 2016年7月 ⑦

これまでの記事はこちら↓↓
デンマークへ 2016年7月①
デンマークへ 2016年7月②
デンマークへ 2016年7月③
デンマークへ 2016年7月④
デンマークへ 2016年7月⑤
デンマークへ 2016年7月⑥

★お隣さん
お隣の家で飼われている馬やロバは毎日のようにケティーさんの家の裏庭に遊びにきていました。

お隣にはヨーンさん、アンナさん(ともに仮名)のご夫婦が住んでおられます。ケティーさんのご家族とも長年のお付き合いで、ご近所というよりは、家族のような関係でいらっしゃいました。

お二人は数頭の馬やロバ、そして数台の馬車を所有し、イベントがあれば馬車をレンタルする仕事をしておられます。こちらでは、地域のお祭りだけでなく、個人の卒業式、婚約披露、結婚式などのお祝いのときも馬車でパレードをされるんですね(すてき)ここから20キロ余り離れた中心都市オールボーでイベントがあるときも、ヨーンさん、アンナさんの馬車が活躍しているそうです。

ところが、ヨーンさんは数年前にパーキンソン病を患われ、体が思うように動かず、精神的にもかなり落ち込まれたそうです。そのとき、ケティーさんをはじめ、地域の人たちが支えとなり、今は仕事を再開できるまでに回復されたということでした。

アンナさんは私に「遠い日本からいらしたの?」と。「はい、ケティーさんにお会いしたかったのと、デンマークの生活を知りたかったんです」と答えると「ドイツなら、夫の病気はもっと早くから治療が開始できたのに…ここはそんなにいい国じゃないわ。税金だけが高くて」と言われました。


★馬車で村を巡る!

ケティーさんとカールさんは、そのお隣さんの馬車で村を案内してくださるという、私のための素晴らしいプランを立ててくださっていたのです!!

「ありがとうございます!馬車に乗るのは初めてです!」と言うと「えっ、馬車に乗ったことないの?」と不思議そうな顔をされました。「馬は見たことはありますよね?」

…いくらなんでも、それはある(笑)

その昔、ド田舎の父の実家へ遊びに行ったとき、農耕馬が何頭もいた。

そして、お隣の厩舎に行くと、馬車が綺麗に飾り付けられています。(トップの写真)

御者席にはヨーンさんが乗り込まれ、奥さんのアンナさん、ケティーさんとカールさんも一緒に…いざ出発!



遠くて歩いて行けなかった海沿いにも連れて行ってもらえました。




海があって、船が見えて、牛が放牧…とても珍しい風景です。



牛たちが馬車に近づいてきます(笑)


私が「おおっ!」と声を上げると、アンナさんが「怖いんですか?」と気遣ってくださいます。いや、喜んでいるだけです(笑)

家が多い通りに行くと、蹄の音を聞いた子どもたちが家から出てきました。も~う、ちょっと恥ずかしかったけど…とりあえず「お手振り」(爆笑)若くてきれいなお姉さんじゃなくてスイマセン(!)

1時間余り馬車に揺られました。村の景色も違って見えました。本当に素晴らしい体験でした。みなさま、ありがとう!



家に戻ってから、ケティーさんが「どうでした?」と訊かれましたが、もう「この上ない幸せでした」と答えるしかありません。

そして「通りに出てきた子どもたちが可愛らしかった。みんな表情が生き生きしていて…日本では、ゲームやアニメに夢中になりすぎる子どもが問題になっているけど」と言うと「ここにもそういう子はたくさんいるわ。孫娘なんて『アナと雪の女王』が大好きで、持ち物や服、下着にまでエルサの絵がないと気が済まないの」と笑われました。

その孫娘のリーナちゃん(仮名)には翌日会うことになります。

そして「ヨーンの表情を見てくれた?かれはパーキンソンに罹って以来、元気をなくしていたんだけど、今日は日本からのお客さんを迎え、本当に誇りに溢れた表情をしていた。あんな表情を見せるのは久しぶりなの。胸が熱くなったわ」とも。

私もその話に胸が熱くなりました。  

To be continued

次の記事はこちら↓↓
デンマークへ2016年7月 ⑧
デンマークへ2016年7月 ⑨
デンマークへ2016年7月 ⑩終
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