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And This Is Not Elf Land

デンマークへ 2016年7月 ②

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デンマークへ 2016年7月①

せっかくデンマークへ来たのだから「お城巡り」でしょ♪

「海外」といえば、主にアメリカしか行ったことがなかった私には、「北欧のお城巡り」なんて、考えただけでもわくわく。

特に、コペンハーゲン近郊のフレデリクスボー城(トップの写真)と世界遺産のクロンボー城は絶対に外せません。それぞれ離れているんですが、一日で2か所訪れることができるものか…ちなみに、コペンハーゲン中心部からフレデリクスボー城まで約25キロ、そこからクロンボー城まで約20キロ、そこからコペンハーゲン中心部まで約30キロ。
初めての街を公共交通でこれだけ移動するのはなかなかチャレンジングなんですが、それでも、24時間全ゾーン乗り放題チケットを買えば何とかなりそうだとわかって、決行することに。


ところで、デンマークの首都、コペンハーゲンはシェラン島の南東部にあります。


ユーラシア大陸に位置する国の中で、首都が大陸以外の場所にあるのはデンマークだけなのだそうですね。このお城巡りの電車の旅は、シェラン島の自然や人々の生活を垣間見る良い機会となるでしょう。まさに「世界の車窓から」を地で行く体験になりそうで、ますます胸がときめきました。



★フレデリクスボー城

翌朝、7時前の電車に乗ってフレデリクスボー城があるヒレレズへ。

Hillerødがどうして「ヒレレズ」と読めるのか…もうデンマーク語は謎(笑)デンマークでは、殆どの人は不自由なく英語が使えますが、実際、綴りについては「英語のほうが分かり易い」と感じる人もいらっしゃるとか。母語であるデンマーク語でスペルミスをしてしまう人も少なくないって聞いたこともあります。

さて、30分ぐらいでヒレレズに着きました。



朝早いからか、誰もいない。とてもきれいな街。

駅から少し歩いたところに湖があって、そこに16-17世紀に国王によって建てられたお城があるらしい。ああ、見えてきました。


おおっ!



お城の周りは自然遊歩道のようになっています。ここにも誰もいなくて、私はこの素晴らしい場所をほぼ「独り占め」




子どもだったころ、何かの本の中で、湖にぽっかり浮かんでいる美しい城と、その城を眺めながら遊んでいる子どもたちの写真を見ました。あまりにも素敵で…「世界にこんなところがあるのか!」と見入ってしまったことがあります。場所は「デンマーク」という国。まさに、それがフレデリクスボー城でした。だから、ここへは絶対に来たかったのです。

で、来てみれば、私は「独り占め」こんな幸福なことがあるでしょうか!いや、あるんです!みなさまも、「夢」は持ち続けてくださいね。




現在は国立歴史博物館として、数多くの貴重な資料が保管されています。それらを見学するのは、この次の機会としましょう。



★ヘルシンゲルへ

ヒレレズの駅に戻り、今度は、クロンボー城のあるヘルシンゲル(Helsingør)へ。とりあえず、行先にこう表示してある電車のところへ行って、一応駅員さんに英語で「これはHelsingørに行きますか?」と尋ねてみたけど、見事に通じない(笑)きっと「ヘルシンゲル」よりは複雑な発音なんだろう…もうなんでもいいや、乗っちゃえ!

…そのとき、どこかの旅行者らしき女性が(たぶん)ドイツ語で私に列車の行き先を尋ねられるじゃありませんか。「すみません。日本語と英語以外は分かりません」
アメリカでも、ちょくちょく道を訪ねられたりするんですが、まぁ…あそこはアジア系の住人も多いですし、私がその一人だと思われることもあるでしょう。しかし、このデンマークの地で、私は一体「何者」だと思われたんでしょうか?面白いですね。

さて、このヒレレズからヘルシンゲルまでの列車の旅なんですが、私は「地球の歩き方」の路線図をしっかり手に持って、行程をチェックしていたんですが、どうも、その路線図にあるのとは別の線に乗っているらしい…スマホでチェックしていても、なんか「大回り」しているみたいだ。ムムム…でも、24時間チケットが使えて、いずれはヘルシンゲルに連れて行ってくれるんなら、のんびりと車窓の風景でも眺めていよう。

このときの車窓の風景の写真はあまりないんですが(内心ハラハラしてたか…笑)とにかく、デンマークは平地の国。山の多い国から来た私にはかなり新鮮。

また、私が乗ったのは森の中を走ることが多い路線でした。そう、木を伐採したちょっとした区画に小さな無人駅があるような。どういう人たちがこの駅を利用しているんでしょうか?まるで、童話の世界に迷い込んだような気分でした。

そうこうしているうちに無事ヘルシンゲルに到着(ほっ!)



★クロンボー城

ハムレットの舞台にもなったクロンボー城。ユネスコの世界遺産でもあります。



ここへ来ると、アジアなどからの観光客も多く、先のフレデリクスボー城のように「独り占め」ってわけにはいきませんが、この城は写真で見る以上に重厚で壮大で…一言でいえば「見事な」お城です!



中では、ハムレットの劇もやっているそうなんですが、それも次の機会にしましょう。

でも、いくら「観光地」でもこれは要らん(笑)



ヘルシンゲルの対岸7キロはスウェーデン。連絡船が頻繁に行き来していて、デンマークから酒類を大量に買って帰る人が大勢いました。



不用品で作ったオブジェも素敵。



ついついお花屋さんの写真を撮ってしまう…



圧倒的な世界遺産も見ることができて、大満足のうちに、コペンハーゲンに戻る電車に乗りました。今度は海岸線を南下するだけなので、ちょっと安心。初めて検札に遭遇。「いいチケットを持っているね」と言われました。


★コペンハーゲンに戻って

デンマークに来たからにはスモーブロー(オープンサンド)だろう!と、ガイドブックで紹介されていたレストランに。



お腹がすいていたのでローストビーフのものを注文しました。



これ持ってこられた日にゃあ、「えっ、普通のサラダ?」って思いますよね?(私だけじゃないはず…笑)でも、ちゃんとパンが隠れていましたよ(ホッ!)オレンジピールのソースがとても美味しかった!


★ニューハウン

「人魚の像」とともに、忘れちゃいけない観光地ですね。この日は早朝から動いていたこともあって、ここはあまりに人が多くて疲れたけど、とてもきれい。



仲間と旅の喜びを共有するにはもってこいの場所です。こういうところへ来ると、一人旅の寂しさが…


さあ、明日は古い友人のいるユトランド半島の北部へ移動です!  

To be continued

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デンマークへ 2016年7月 ③
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デンマークへ 2016年7月 ⑧
デンマークへ 2016年7月 ⑨
デンマークへ 2016年7月 ⑩終
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