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And This Is Not Elf Land

デンマークへ 2016年7月 ⑨

これまでの記事はこちら↓↓
デンマークへ 2016年7月①
デンマークへ 2016年7月②
デンマークへ 2016年7月③
デンマークへ 2016年7月④
デンマークへ 2016年7月⑤
デンマークへ 2016年7月⑥
デンマークへ 2016年7月⑦
デンマークへ 2016年7月⑧


ユトランド半島の小さな村からコペンハーゲンに戻り、明日は帰国の途につきます。


★アマリエンボー宮殿へ

ケティーさんの家にいたとき、ケティーさんやご近所の方から「アマリエンボー宮殿に行ってきました?」「今なら女王様に会えるかも」「女王様は来週から休暇に入られるはずだけど、今ならアマリエンボー宮殿にいらっしゃるわ」と何度も言われました。

デンマーク王室の歴史は古く、国民との距離も近いと聞いていますが…まず、日本の私たちは、海外から来られた方に「皇居へ行って来られました?」と尋ねることもないし、天皇ご一家がどこにいらっしゃるかも知らない。

これはやはり行かなくてはなりますまい。

八角形の広場の周りに4つのロココ建築の宮殿があります。









衛兵の警邏を見ることもできました。



この後、ストロイエにも立ち寄り、チボリ公園を見つめる説教オジサン(笑)にも挨拶をして、ホテルへ戻りました。






ここで、旅行全体を通して感じたデンマークの印象をちょっと語ってみたいと思います。


★デンマークの印象① 英語力の高さにビックリ

前もって聞いてはいましたが、とにかくデンマークでは、どんなバックグラウンドの人であろうが、ほぼ完ぺきに英語が使えます。これは本当にすごい。

これだけ英語が通じるんだから、おそらくここに住んでいたら、デンマーク語を覚える必要性を感じないんじゃないだろうか?(笑)

理由はいろいろあるでしょうが、やはり、デンマーク語と英語は同じルーツを持っていて、文法的にも類似点が多く、学びやすいんだと思いますね。これが一番大きいでしょう。

ケティーさんの夫のカールさん、息子さんのアランさんは、どちらも「英語が得意ではない」と言われましたが、それでも「これが楽しくないわけがないじゃないですか!」みたいな言い回しが当たり前のように口から出る(驚)

あのう…ですね…日本では「英会話はけっこうできます」と自認する人でさえ、こういう言い回しは無理な人のほうが多いような(…)

比べるのが酷ってもんかな…


★デンマークの印象②「酢漬けニシン」は日本でも広まれ

ケティーさんの食卓にも何度も出た酢漬けニシン、これがまた美味しくて…たくさんいただきました。「デンマーク人よりもおいしそうに食べるね」と笑われました。

これ、本当に日本人の味覚に合いますよ。和食にも洋食にもアレンジできる。もちろんそのまま食べても美味しいし、ご飯にもパンにもパスタにも合いますよ。

日本では、都市部の外国食材を打っている店には置いてあるのかもしれませんが、残念ながら、地方へ来るとまず手に入りません。酢漬けニシンが日本全国、どこのスーパーでも売られる日が来ますように…関係者の皆様、よろしくお願いします。

免税店で買いました。



Sildはデンマーク語でニシンのことです。一番最初に覚えたデンマーク語(笑)



★デンマークの印象③「世界一幸せな国」なのか

日本では、デンマークという国のイメージはすこぶる良く、「住みやすさランキング」「幸福度ランキング」など、どれも上位にランクされる国として知られています。

本当に「世界一幸せな国」なのか。

少なくとも、私は、デンマークにいる間は、とても幸せでした。

でも、この国にも、貧しい地区に住む人たちもいれば、ホームレスの人たちもいるし、国のやり方に不満がある人もいます。

ケティーさんの家で、夕食後に音楽を聴いていたとき、ケティーさんが「この曲は老人ホームのイベントでよく流れているわ」と言われました。…で、「あのう…この国に老人ホームってあるんですか?」と尋ねると「もちろん!この地区にもたくさんあるけど?」と不思議そうな表情で答えられました。

だいたい 

―北欧などの「福祉の先進国」では、施設介護なんてもう時代遅れで、みな施設に入らずに地域で暮らしている―

なんて…日本の福祉関係者はしばしば声高に言いますよね(実際に行って見てきたのか?…と言いたい)高齢化が急速に進んでいる日本では、どうしても「自助努力」を求める流れになっているんでしょうが、この「北欧の先進国では…」から始まる言説が都合よく利用されている気がします。

別の日、ショッピングモールで、明らかに障害がある子どもさんを見かけました。ご家族と一緒に楽しそうに買い物をしていました。スクールナースをしていたケティーさんによれば「障害があっても、社会性がある子どもさんには、しっかりした教育プログラムが準備されているけれど、情緒が不安定になりやすいタイプの子どもさんの教育は不十分なのが実情」とも言われました。

また、カールさんは「自分の子どもが同性愛者だとわかっても、認めてあげなくちゃいけない。私の従兄弟の娘も、同性のパートナーと一緒に暮らしている」と話され、ケティーさんも「もちろんだわ」と普通に同意されていました。「今の時代、認めない人なんていないでしょう」とも。


今、いろいろなことを思い出すんですが…やはり、みなさん、一度デンマークに来てみましょう。そして、いろんな人たちと話してみましょう。それが一番いいと思います。「デンマーク視察ツアー」的なものもあるみたいですが、それはコーディネーターが最初から仕組んで計画している旅行ですよ(←偏見かも…苦笑)自分の目で確かめるのが一番いいと思います。



★帰国へ

さて、翌日、早々に空港に向かいました。いよいよ帰国です。ありがとうデンマーク!次はいつ来ることができるでしょうか…

とりあえず、空港に回転ずしの店がありました(今もあるでしょうか?)久しぶりにご飯が食べたくて、席に案内してもらいました。



なんかいろいろ廻ってきますが…主にサーモンですね…いろいろ手を変えていますが、主にサーモンですよ(笑)

なぜか、ナッツまで回ってきます(笑)



やはり、日本のような魚の種類の多さは望めないですが、それなりに美味しかったです。


さて、免税店で買い物もして(チーズ&前述の酢漬けニシンなど)スカンジナビア航空東京行に搭乗しました。東京着は朝なので、その日は夜の仕事もするつもりで、日本にメールを送ったりしながら離陸を待っていたのですが…なかなか飛ばない??

そのうちに「機体に不具合が見つかって修理していますので、しばらくお待ちください」

「お客様にはバウチャーをお渡しいたしますので、ターミナルの所定のお店でお食事をお取りください」

食事を終えて機内に戻っても飛ぶ気配はなく…

そして「この便は欠航になります」



ええっ、
欠航!?


To be continued


次の記事はこちら↓↓
デンマークへ 2016年7月 ⑩終
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