Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

CRAZY HONEY 扇子 Project

2011-05-31 21:11:48 | days
今夏、我らが長澤まさみちゃんが、
本谷有希子さんの作・演出で東京はパルコ劇場にて初舞台を飾ります。
もちろん、ヒロインとしてですよ!
わかっていることは、演者やスタッフ、そしてタイトルくらいのもので、
肝心の内容に関しては一切口外されていないようで、
なんにもわかりません。
ただちょっと、WEBで見た本谷さんのインタビュー動画によると、
ちょっとしたエンタテイメントっぽい感じがするのですが、
やっぱりふたを開けてみなければわからないですね。

そんなわけで、タイトルだけでも…。
タイトルは

「クレイジーハニー」

だそうです。

___

公演日程 2011年8月5日(金)~8月28日(日)
作・演出 本谷有希子
出演 長澤まさみ
成河(ソンハ)
安藤玉恵 
吉本菜穂子
リリー・フランキー
中野麻衣 坂口辰平 太田信吾 札内幸太 池田 大
中 泰雅 北川 麗 鉢嶺杏奈 加藤 諒 清水葉月
___


まあね、行きたいことは行きたいのですが、
どうにも都合がつかず東京まで行くことによって家を空けられない。
つまり行けないっつー残念なことになってしまいました。

でもね、そんな僕にも舞台を観る以外に初舞台のまさみちゃんをお祝いする
ことができそうなんですよ。

それはなにかというと、長澤まさみちゃんファンのリトルさんが企画されて、
同じくファン仲間のハクさんとResoさん協力のもとに
発動されたプロジェクト、「CRAZY HONEY 扇子 Project」なのでした。

ファンから資金をつのってオリジナル扇子を製作、
本谷一座に届けよう、そして同じものを自分たちも持って、
劇場でひらひらさせようというたくらみなのです。

→「CRAZY HONEY 扇子 Project」オフィシャルブログはこちら

どうです、楽屋にいるまさみちゃんと一座の仲間に、
まさみちゃんのファンから扇子が届く様子を想像してみてくださいな。
僕はそれをイメージしたら参加したい気持ちになっていました。
「やるじゃん、わたしのファン」なんて彼女が思ってくれそうで。

ただ、このプロジェクトのネックはやはり、オフィシャルブログでResoさんが書いてらっしゃるように、
個人情報(名前とか住所とか)がよく知らない人たちの手に渡ってしまうことと、
1口5000円という決して安くない募集条件にあります。

ハクさんやResoさんのツイッターを読んでいる人たちならば、
または、昨年のBPP(まさみちゃんの芸能10周年を祝うための誕生日企画)を
見てきた方ならば、信用をおけると思うんですよね。
昨年のBPPがどういうものかは、当時僕がこのブログに書いた紹介記事を読んでみてください。

まぁでも、ネット世界の難しいところではありますが…。

次に1口5000円をみてましょう。
これについては、オフィシャルブログでResoさんが細かくわかりやすく包み隠さず
書いてらっしゃるので、それを参照してもらうことにします。
その記事はこちら

そしてこれまた大事ですが、なぜ扇子を贈る計画をたてるに至ったか?については、
企画者のリトルさんが、「CSPの経緯」というブログ記事で述べてらっしゃいます。

リンク先も含めてここまで読むと、
このプロジェクトの中心軸と外堀が埋まった気がしないでしょうか。

そんなわけで、最後にこのプロジェクトの中身について。

まず、参加方法ですね。
このプロジェクトの公式メールアドレスに、
振込人名(カタカナ)とハンドルネームを書いた上でメールをして、
その返信で銀行口座を教えてもらう。
そしてお金を振り込む。
振り込みの確認が取れたら、事務局(ハクさん)からメールがきます。
最後に、ハンドルネーム、届ける住所、受取人名、電話番号をメールする。
これで参加完了です。
ちょっと手間といえば手間ですが、喜ぶ人の顔を想像すると
やってしまえたりします。
応募締め切りは明記されていなかったと思いますが、これはそのうちわかるんでしょうかね、
わかると思いますが、早い方が良いかもしれない…、でも、よく考えたほうがいいかもしれない。

次に。
扇子デザインの発表や投票なんかを
今後、オフィシャルブログでやっていくようですので、
要チェックですね。

このあたり、参加するという行動を起こすにあたってもっとも重要なところは
オフィシャルブログの、この記事書いてありますので、ご参照ください。

どうでしょう、まさみちゃんファンの方、もうご存知でしたか?

まさみちゃんのファンではない方、友人知人にまさみちゃんのファンの方はいらっしゃいませんか?
いらっしゃったら、こういう企画があるんだよ、
と是非この「CRAZY HONEY 扇子 Project」のことを教えてあげてください。

素晴らしい企画でしょう?
僕は回し者でもなんでもない外部の人ですが、
こんな記事を書いてしまいました。

あぁ、でも心配、1口5000円なのが心配…(笑)。
参加するかどうかはよーく考えて決めてください。

そうはいっても、こういうのはね、ポジティブな方向へ連鎖していくというか、
ポジティブに循環していく種類の物事だと思うんです。
贈る側も贈られる側も、みんなの笑顔を生みます。

この21世紀の震災後の日本にあって、
そういう物事があってもいいじゃないの、って思ったりもするんです。

どう感じましたか?
それぞれ、意見があっていいでしょう。
僕は参加しました。

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福島人

2011-05-24 18:22:32 | days
僕よりも断然気合いの入っている長澤まさみちゃんファンの女性の方がいます。
ここにコメントを頂いたこともありますし、まさみちゃんファンでここに
来てくれている方にはおなじみだと思いますが、あのリトルさんのことです。

リトルさんが福島人として、
今置かれている状況を、怒りもあるでしょうけれど、
それでもフラットな視点からご自身のブログで語ってくれています。

地震、津波、原発事故。
それらの災害が本当に身近だからこそ言えること。

僕は、日本人すべてが当事者なんじゃないだろうか、なんて
考えてもいたのですが、やはり、あのとてつもない揺れや津波や
原発事故の恐怖をすぐそこで体験されている人たちをさしおいて、
声高に「今回の災害のひどさは…」うんぬん語れるものではないことを
思い知りました。

これから先月に発売された雑誌『ニュートン』の
震災特集を、気を重くしながら読んでいきます。
今回の震災とそれに続く原発事故はひっしと真正面から
うけとめなければいけないものだと思うんですね、僕個人としては。

僕と同じく思う人よりも、そうでない人の方にこそ、
リトルさんの記事は読んでほしいくらいです。

そういうわけで、長くなりましたが、
許可を得ましたので、リトルさんのブログ記事をリンクさせて頂きます。

まさみイロ|福島人として

I love you baby , fukushima♪ 良い唄ですよねー。
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『ザ・ファイター』

2011-05-21 15:07:39 | 映画
昨日、映画『ザ・ファイター』を観てきました。

一風変わった家族の話でもあるし、兄弟の話でもあるし、
夢を求める男の話でもあるし、恋人の話でもある。
そのベースに、舞台になっている町があり、
そしてやっぱりボクシングの映画なのでした。

序盤からの展開で、
「こりゃもしかすると泥仕合的な、人間のダメさに焦点を当てた作品だったかな」
なんて思ったけれど、それだけにとどまらず、なにげに良い映画でした。
まぁ、泥っていうより、汗に砂がまとわりついたような感じなんですがね、…え?伝わんない?
なんていうか、汗に砂がまとわりついたような不快感が常態となって、
感覚がマヒして不快さを感じなくなったようなイメージ。そんなふうな人間臭さのある映画です。
しかし、主人公兄弟の家族構成とメンツには最初から面食らいました。
7人姉妹がわらわら家の中にいるんだもの、いい年して。

ヒロインのシャーリーンがヒステリーとは別の気の強さを持っていて、いいなぁと思いました。
どこか、ジブリ映画のヒロインに通じるものがあるような気さえしました。

それにしても、兄貴役のクリスチャン・ベールのイカれ具合なんかは
バットマンを演じた人とは思えないほどでした。
おまけにやせぎすにしているし頭頂部は薄いしで。
ツイッターで、それらは役作りのためにしていたことを知りました。
そういう役者さんなんだそうです。

「しょうがねぇな」って感じで笑えるところがけっこうある映画です。
喜怒哀楽、酸いも甘いも入っています。
事実をもとにした映画だから余計そうなったんでしょう。
面白かった。
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『夏の庭』

2011-05-18 20:57:27 | 読書。
読書。
『夏の庭』 湯本香樹実
を読んだ。

1992年発表の湯本さんの処女小説。
映画化もされた作品だそうで、海外でも何カ国かで翻訳されているようです。
というか、今回(けっこう前なんだけど)、なにげに新潮文庫のサイトを見て
面白いかなぁと思って買って読んでみたのです。

正統派の柔らかい感じの小説と読めました。
ところどころ、固有の経験からくる知識をちりばめたようなところや、
素直な感性からくる登場人物の感情表現や描写などが特徴的です。
といっても、すごく個性が強いというものでもありません。
奇人でも変人でもない、強烈な個性というものではない人が
書いた良作という気がしますが、その評価はまた湯本さんの他の作品を
読んでみなければはっきりと言いきることはできないでしょうか。

木山(主人公)、山下、河辺の小学生トリオ。
そして今ならばストーカー法で違法扱いになるような行為を通じて
関わることになるおじいさん。
彼らは彼らなりのキリキリした現実の中で生きているのだろうけれど、
この作品の中の描き方では、ふんわりしています。
まるで、問題をとらえても、視点を変えるとそれほど辛くないんだとでも言うような。
物事の捉えかた一つで、世の中は変わる。マインド次第。
その一つの、世の中の見え方を変えたものが、
木山の視点そして彼らの日常の描写なのかもしれない。
とはいえ、そりゃ、小学生の視点だからそんなに堅苦しくないんだなんて
言われたら、そうですね、っていうことになりそうですが、
それでも、そんな彼らの有り様でいて何か不都合はありますか、と逆に問いたいくらい、
特に困った点は見受けられなかったりするんですよね。

性的な意味じゃないですが、子供時代の終焉の夏をスケッチしていて、
穏やかに、滋味のある思い出が生まれたところが語られている。
宝石みたいだなんていう感じのきらきらした具合ではないかもしれない。
でも、宝石以上の、輝きの重みのあるものを、
少年たちは胸の中に手に入れたのだなという気がします。
そして、それを読む、僕らは、自分の少年時代の感性、
もう失われてしまったか、どこかにしまいこまれてしまった、
人間としての初期の感覚(子供の感覚)を、ほのかな香りを嗅ぐように楽しむことになります。

過度に感情に訴えないところが、抑制されたストーリーとして評価されるものなのかな。
そう感じない人もいるでしょうが、うまく構成されていますね。
読みやすくもあったので、読書をしてその内容から問題を抱えたくない人には向いていると思います。

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『ブラック・スワン』

2011-05-13 20:28:21 | 映画
「白鳥の湖」に出てくる、
王子様を誘惑するほうの鳥が黒鳥すなわちブラック・スワンなんです。
「白鳥の湖」はお姫様が白鳥に変えられてしまうんですが、
王子様がその白鳥姫に恋焦がれて求める話のようです、
僕はこの映画を観てはじめて知りました。予備知識なさすぎです。
白鳥と黒鳥は裏表みたいな感じですかね、その名のとおり、白と黒です。

ナタリー・ポートマン演じるバレリーナ、ニナが主人公。
ネタバレになるので、極力ストーリーは書かないですが、
それでも、僕の解釈部分が、この作品の言わんとしている
大事なところを暴露してしまう可能性もありますし、
もしかすると、的外れな事を書くかもしれない、
そのあたりは人それぞれの感じ方があるということです。

まず第一に、干渉力の強い親がいることが一つの問題なんです。
子離れできなくて、子どもに無理強いめいた気の遣わせ方をさせてしまう親が登場します。
これが、おおきく、主人公ニナの人格に影響を与えているものと思われます。
自分を抑えてしまう、感情のままに行動するということがまったくできない、という点ですね。

……うーん、やっぱりこの後はネタバレしてしまいますので、
できれば、映画を観た方で読んでも良いぞという方が読み進めてみて、
ご自分のご感想と比較して楽しんでみてください。
ネタバレしても気になどせぬわ!という猛者の方はこの後も
どうぞ読んでやってください。




さて。

この映画は、ニナの精神にスポットを当てて作られているようです。
スポットを当ててとはいうものの、舞台監督やライバルのリリーが
ニナの性格を言い当てたり指摘したりということが彼女の精神を表わすことながらも、
それよりも、ニナの行動や、ニナの気持ちにひっかかる物事、錯視(幻覚)などが、
極度のプレッシャーと頑張りと自己改革、そして子離れしない親を抱える心の闇などの
複合的な心の絡まり具合を表現していると言えます。
三島由紀夫風に表現すると、「もつれた毛糸玉のような心」というわけです
(『音楽』という小説にそんな感じの表現がありました)。
そういった、ニナの精神面を一番の優先事項として表現した映画でしょう。
なので、観ている最中はけっこう辛いものがあります。
村上龍さん風に表現すると(今日はこんなんばっかだな)、
「自分が自分のカウンセラーでなければやっていけない世界に彼女はいる」ということです。
そして、些細で奇妙な偶然が彼女をかき乱していることは、
映画の中でわかりやすく描かれてはいませんが、自明のことと思いました。
ああやって、疲弊した心が病的になっていくものです。

まだ20代の後半にもなっていないだろうニナ。
繊細で臆病で、子離れできない親を抱えて余計自分を抑えて生きています。
そんな彼女に黒鳥を踊るためには自分を解放しなければいけないと舞台監督は言うのです。
激しさを見せろ、と。
これが映画らしい映画、エンタメですねぇっていう感じのものだとか、フィクションだねぇ
っていう色の濃いもので古風なものならば、彼女は見事に健康的にそれをやってのけるでしょう。

でも、今は21世紀の現代です。
ナタリー・ポートマンが華麗に一流のバレエを踊るところや、
恥じらいの強い演技をするところなどがフィクション色が強いとしても、
キャラクターの心理の流れ、乱れというものは真実を射抜いていました、と僕は思います。

…ここからもっとネタバレ。結末に触れます…。




さて。

ニナは破綻と成功というアンビバレントな結末を一挙に手にしました。
それこそが現代的でリアリティがあるのです。
繊細で臆病で子離れできない親を抱えて自分を抑えて生きている彼女には、
舞台監督の言う「自分を解放しろ」という注文は、破滅への誘いであったわけです。
それは、冒頭でのニナの夢にも表れているような気配があります。
どうしても越えられないものを無理くり越えさせようとするものではない例があるということを
この映画は言っているようにも思います。
また、逆に、子離れできない親の存在というか、そういう親の環境で成長することによって
子どもにこのような「成功できない足かせ」をはめることになるとでも言っているようにも思えます。
僕自身似たような経験がありますから、こんなことを言うのですが。

ニナのように、無理に「自分を解放する」という新しい世界に足を踏み入れて、
混乱、または錯乱といった事態に陥ることは十分ありうることです。
ましてや人生経験の乏しいであろう若い人には。


話は内容から女優さんに変わります。
ナタリー・ポートマンはすごくきれいになったなぁと思いました。
やせぎすではあるのですが、表情がとても美しいです。
感情表現も抜群で、アカデミー主演女優賞を獲るのも納得というか、
それ以上じゃないでしょうか。
びっくりしたのが、ウィノナ・ライダーです。
あの役は怖すぎです。ウィノナ史上もっともホラーな役柄だったように思います。
けっこう歳も取ったなぁというふうにも見えました。
『スター・トレック』でスポックの母親役をやりましたが、
そのときはまだまだいけるぞという見え方がしたのです。
もう40歳だもんなぁ。しかし、ウィノナ節とでもいうべき、キレる具合は往年のままでしたね。

そんなわけで、観ている最中はちょっと精神的に辛い所があり(それはもっとへんちきりんな描写が
挿入されるのではないかという不安も関係していると思う)、
観終わるとまんざらでもない気分になる映画でした。
軽く、心理的に生々しい性描写があるので、初々しい恋人同士では観に行くのはやめたほうが
いいかもしれません。さばけた恋人同士は行くといいです!

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『人間の建設』

2011-05-12 18:34:09 | 読書。
読書。
『人間の建設』 小林秀雄 岡潔
を読んだ。

批評家、文筆家として有名な小林秀雄と、
歴史に名を残す数学者・岡潔の対談本です。
昭和40年(1965年)のものだということです。

冒頭から、ピカソやアインシュタインを引き合いに出しながら
話は進んでいきます。
「無明」をちゃんと分かっている方が良いんだという流れになります。
無明って、僕は「救いのない」ことなのだろうと読んでいたのですが、
言葉の意味を間違えていたようで、パソコンの広辞苑を開くと、
「一切の迷妄・煩悩ぼんのうの根源。三惑の一つ。」などと書かれていたりする。
となると、話は全然違ってくる。
自分の愚かしさを知っておいた方が良いというような意味にとらえられますね、
彼らの、とくに岡さんの主張は。

そういったところから、
今度は「情緒」とか「情」とか呼ぶもののことについて
話は進んでいきます。
面白いですよね、文士の小林さんと数学者の岡さんの話がまじわるところというのが、
そういう部分になるんですよ。つまり「心」ですね。
分野は違えど、心というものに対する考え方は似通っていて、
そして、互いに自身の人生の中で心を磨いてきていた。
そして、その「心」関する考察や、彼らの心のあり方っていうのは、
十全に現代に通じるのです。
古いとか新しいとかではない、不易(真理)がここにあるのかもしれない。

とかなんとか、なかなか感想が書きにくい本ではあります。
なにせ、難しいです。
ただ、解説に茂木健一郎さんが書いているように、
読んでいると、自分の頭が良くなるような感じもしますね。
クリアになることもあるし、ヴィジョンが開けるところもある。

じっくりと思索したい人、思索が好きな人には
おすすめの本です。

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ツブヤキ

2011-05-09 18:43:24 | days
仕事を始めてから10日たちました。

やっぱねぇ、半日の仕事とはいえ、
なにせ2年ぶりくらいに働いているから、
疲れるねぇ。
最初の2日、3日なんか、腰にきましたよ。

その2年間、ずっとゴロゴロしていたわけじゃないから、
なんとか仕事をこなせている感じ。
頭を使ったり、家事をしたり、
そういったことが全く無駄にならなかったことがわかりました。
はからずも、今につながる過ごし方をしていた、なんて、
少しは言えそう。

そして、同じ業種で、今は千葉でばりばり働いている、
大学時代の友人に助言をもらいました。
ありがたや。

あとは余暇の使い方ですね。
無為に過ごすことができるだけなければいいのですが、
それでも、急に眠くなってうたた寝したりなんだり
してしまいますな。
それはそれでいいのだと肯定しています。
逆に、そうであったほうがいいのだ、くらいにも思っています。

週休2日っていうはこれまでいろいろ働いてきて初めてなんですよね。
やっぱりちょうどいいや、バランスが。タフってわけでもないので。
1日しか休みがないと、頭の切り替えがうまくいきにくいときがあるもんなぁ。
政府は週休2日以上を義務とすべきだと、勝手に考えています。

なんだか、疲れた文章になっている。
そういうのもありなのがこのブログです。
ご容赦ください。

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『岳』

2011-05-07 18:56:51 | 映画
映画『岳』を観てきました。

主人公、三歩のくったくのないキャラを小栗旬さんはうまく演じていて、
三歩が何かを乗り越えてきたがゆえにああいう性格になったんだなぁという
深みすら感じさせてくれました。

一方、ヒロインの久美を演じる長澤まさみちゃん。
山岳救助隊への異動を志願してやってくるのですが、
どんどん苦悩や葛藤にさいなまれていきます。
それでも、彼女が立ちすくんだり退いたりしないことによって、
つまり、映画内の言葉を借りるならば「歩いている」ことによって、
少しづつ心身ともに成長していきます。

この二人が中心になっていることが象徴するように、
この映画には、前向きな力が根底に流れていました。
日々を送ること、生きていくことの根源となる力、
そしてその力の方向、ベクトルを感じられる映画だったと思います。
そのベクトル(生きる力の原動力とその方向)が何によって生じているかは、
それぞれなんだと思います。山が好きっていうのが一番ではありますが、
そこは観る人観る人によって違うものに置き換えて、自分を中心にして
考えることもできます。
そして、ベクトルをもっとも感じられるのは、
さっきも書きましたが、登場人物だいたいみんなが「歩いている」からでした。

遭難して、死ぬことさえ珍しくない登山というものを、
やめろとは言わず、また来いよ、という三歩の姿勢は良かった。

厳しく、過酷な状況と対峙するのが山岳救助、
そんな中、命がほんとに尊く感じられます。
おおげさに謳っているわけではまったくないのですが、
生命の力というか、なにか脈拍を感じるような映画でもあったように思いました。

そうだ、寒さでバラ色の頬のまさみちゃんがみられます。
大変だったかと思いますが、かわいかったです、ははは。
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『未来型サバイバル音楽論』

2011-05-05 18:09:12 | 読書。
読書。
『未来型サバイバル音楽論』 津田大介 牧村憲一
を読んだ。

音楽ニュースサイト「ナタリー」の代表取締役の津田大介さんと、
音楽プロデューサーなのでしょうか、レーベルをいろいろ作ってこられた牧村憲一さんによる、
これからの音楽の需要と供給についてなどを論じたり、対談したりした本です。

著作権に関するところは難しくてちゃんと理解できないまま読んでしまいましたが、
その他のところ、とくに60年代ころからの音楽史などは、レーベルの名前やミュージシャンの名前を
ちょっと知っているくらいの知識があれば、すんなり読み進められます。

しかし、読んでみると、レコード会社っていうのは、あくどいというか、
弱みに付け込むところもあるし、利益追求しすぎるところもあることがわかります。
僕の個人的な、音楽業界に対するイメージっていうのは、少々浮ついていて、
しっかり戦略を練っているようで、やっぱり扱っているものが、
論理ではどうこうならないような、ハートで判断する手合いであり多様性のある「音楽」ですから、
ふらふらしちゃうっていうものです。
というか、そんなふらふらしちゃうものに対して、なぜか絶対の自信を持って商売しているんだぞっていう、
自負がありすぎるように見受けられるんですよね。
そして、貪欲でありながらスマートであろうとしている様はちょっと滑稽にも見えてしまいます。
97年だったか98年だったかをピークに、CDなどの音楽商品の売り上げは下落していって、
今ではピーク時の半分以下の市場規模だそうです。
カッコつけすぎというか、なんかスノッブな感じのレコード会社には、同情は集まらないんじゃないかと
思う訳です。反面、ライブ特にロックフェスの動員人数が伸びてきているとか。
これはもしかすると、音楽の受容者たちは、レコード会社の商法に嫌気がさしていて、それがCDなどを買う気を
失せさせているんじゃないかと思うのです。心理として。
でも、ミュージシャンも音楽も好きだから、ライブの動員数は伸びているのかな、とも思えました。
まぁ、ライブが伸びているのは違う解釈が主流ですね、生の実感、一回性の贅沢さがいま貴重になっている
ということなのかもしれない。

そんな部分もありながらですが、もっと面白く興味深いテーマも扱われています。
フランスのサラヴァレーベルについては、名前しか知らなかったので、興味深く読みましたし、
このあたりの影響って、もしかすると「ほぼ日」にも当てはまるなぁなんて読み方もしました。
牧村さんは「一人1レーベル」を提唱されています。
僕はこの辺り、なにか、コンテンツを一つ持つ個人でいよう、と言われているような気がしました。
音楽の本ですから、最終的には音楽に繋がることでなのですが、音楽に限らずそうだなぁと。

ツイッターやユーストリームなどの新しいメディアについても触れられています。
津田さんのツイッターへの理解度が高いので、一言でぽんと本質をついておられる
部分もありました。そこはこの本を読んでのお楽しみとしておきましょう。
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オ仕事

2011-05-01 18:29:01 | days
昨日が初日でした。
面接した会社に受かったのでした。
まぁ、バイトですけどね。

いろいろひっくるめた家庭の事情により、
一日3、4時間程度の働き口を、探しかけたところでの
出会い頭の出逢いが、この求人。
過去にもいろいろ探してきたことがあったけれど、
コンビニ以外で、それも昼間で4時間働けるところって今までなかったですよ。
運が良いです。

僕の住む市は、経済の冷え込んでいる北海道にあっても、
さらに冷え込んでいる、悪夢のような土地です。
めっけもののこの仕事に負けないように、役に立てるように
頑張っていきますね。

経験が少なくても、経験が皆無じゃないので、
今回の仕事でも、何かやるにしても、まったくのゼロじゃなくて、
応用が効くようなところもあったのが、今のことろではありますが、
良かったです。
ほとんどゼロとして覚えるべきことを吸収していくことはいきます。
それでも、その吸収を助けるような経験があるものです。

岩井克人さんの本だったかな、仕事には、組織特殊的なものと、
一般的なものとがあると書いていた。
その仕事独自の、その仕事のためにしか役に立たない経験もあれば、
社会全般で役に立つ一般的な仕事の経験もあるということ。
20代の頃は、どれも特殊なことのように感じたのだけれど、
そうではなくて、いろいろ役に立つ経験をしていたんだなぁという気もしています。

また、今はほら、家事、特に炊事や洗い物なんかをやっているものですから、
そういう、ちょっとした仕事をしている日常の頭なり身体なりを使用している感じ、
その負荷加減が、急に仕事を始めても大きなダメージを受けないように
作用しているようにも感じられます。

とはいえ、まだ一日。
明日からまた出勤します。
はよ、いろいろ覚えよう。
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