東京ナイト

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メタルの様式美とアイドルの聖性の相乗効果が凄まじかった/BABYMETAL「I、D、Z ~LEGEND "Z"」

2013-02-02 10:04:27 | アイドル
という訳で、昨日はBABYMETALのワンマンライブ「I、D、Z ~LEGEND "Z"」。

楽しみにもしていましたが、その一方で、「もしかしたら解散が発表されるかも・・・」と不安も感じながら会場のZepp Tokyoへ。

チケットはSOLD OUT。
キャパ2500のZeppで完売とはすごいね。
で、お客の雰囲気もいつものアイドル現場とはかなり違って女子率が高い。
みんなBABYMETALのTシャツやホネホネパーカーを上手く着こなして楽しそう。
この雰囲気は、ももいろクローバーZのライブ前と似ているかも。
ただ、ももクロはメンバーカラーが豊富で賑やかだけど、BABYMETALは基本、ブラック一色。
次回は「SU-METAL推しバージョンTシャツ」とか売ってくれると楽しそう。

で、ライブ開始!
あんまり整理番号は良くなかったんだけど、人に流されていくうちに、何故かセンター4列目くらいに!!
SU-METALが目の前で歌っとる!!
圧縮はけっこうすごかったけど視界良好で最高にライブを満喫できました。

オープニングは、またメタルレジスタンスのアニメーション。
SU-METAL復活が告げられると、十字架に架けられたSU-METALが登場!!

1曲目は、オリコンウィークリー6位のデビューシングル「イジメ、ダメ、ゼッタイ」から。
MOAMETALとYUIMETALがステージを駆け回る中、SU-METALが力強く歌い上げフロアを圧倒。
ヤバイ!!!
メタルの様式美とアイドルの聖性の相乗効果で本当に神がかったステージが展開されました。
完全に「非日常」のハレの場を作り上げていたし、その完成度もとても高かったと思います。
ステージのメンバーを見ながら「アイドルはここまで僕たちを連れて行ってくれるのか」、と陶然としてしまいました。

それにしてもSU-METAL。
何という存在感なのでしょう。
伸びやかでまっすぐな美声が胸に迫ります。
正直、ほとんど彼女ばかり見ていてMOAMETALとYUIMETALは見逃しているのですが、「ド・キ・ド・キ☆モーニング」でメンバーが倒れる振り付けがあってMOAMETALが起き上がるときにすごく楽しそうな笑顔を見せていたのが印象的。
あと、YUIMETALはダイブして落ちるお客を心配そうに見ていた表情かな。
あ、BALCK BABYMETALの「おねだり大作戦」は相変わらずの破壊力でやばかったけど。
ふたりの成長もしっかり伝わってきました。

でも、終演後、後ろの方で見ていた人に聞くと盛り上がっていたのは前方だけで、後ろは静かだったとのこと。
そうだったんだ・・・。
MCもないし煽りもすくないけど、もう少しフロアが一体となって盛り上がれるような工夫があった方が良いのかもしれませんね。

で、アンコールは「聖なる戦いの最終章が始まる」というアナウンスからスタート。
生バンドが登場して厚みを増したライブを楽しみつつも「まさか?」という不安が増していきます。

最後、「ヘドバンギャー!!」を歌い終わったSU-METALが銅鑼を叩いて倒れこんだところで、ステージに幕が下ります。
で、幕に投影されたカウントダウンのデジタル数字が「0」になって、その数字とBABYMETALのロゴがボロボロ崩れていきます。
あー、っとしばし唖然。
でも、心のどこかで「これが一番ドラマチックな幕切れかも」と思っていました。

しょうじき、これ程、緊張感の高いライブを何度も続けられないし、これまでのライブの完成度が高すぎて、逆に続けるのがしんどいのかも、と思いました。
メタルレジスタンスの物語も広げ過ぎていたので、次の展開も見えないしね。

と言いつつ、率先して「ベビメタ!」と声を上げ、復活をアピール。
フロアの声も高まったところで、遠くからSU-METALの「We are」という声が!!
当然、「(We are?)BABYMETAL!!」と声の限りに叫びます。
すると、壊れたカウントダウンの数字が再び動き出し、幕が落ちると真っ白な衣装のメンバーが!!

「BABYMETAL DEATH」からの今日2回目の「イジメ、ダメ、ゼッタイ」。
再び命を得たBABYMETALがステージを駆け巡り歌います。
素晴らしかった!
ただそれだけ。それしか言えない。
ファン心理を読んだ演出がツボすぎて、「BABYMETALってすごいな~」としみじみ思いました。

という訳で、6月30日のNHKホールでのライブも決定。
キャパは3500。でも椅子席なのにどうするんだろ?
まさか、さくら学院方式で強制着席かな。

で、BABYMETAL第二章は、「ZEROから始まる誕生と、ZEROへと向かう終焉の物語」ということになるみたいだけど、「終わる終わる」ってもうあんま言わない方が良いのでは?
復活は嬉しいけど、過剰な物語性を付与しちゃうと、BABYMETALの本来の持ち味である「音楽の楽しさ」が伝わりにくくなる気がします。
そんな味付けしなくたって、すごいグループで、すごいライブができるんだから。

とは言え解散は回避できたし、素晴らしいステージをありがとう!!


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