益古時計の日々

カフェ&ギャラリー&ステイ(宿泊)の益古時計から送る日々の徒然

怪しい人

2007-11-29 21:15:26 | Weblog
 今日はなんでない木曜日、そんでもって微妙な天気でどんより冬モード。こんな日は暇だろうと気分もいまひとつ乗ってこないものですが、気がつけばお昼過ぎには満席、そして席待ちの方も数組、そしてランチは早々に売り切れ・・・、いい意味で予想を裏切る日でした。
 そしてたまたまなのか、今日はなんだか妙に顔見知りの常連さんが多かった日でした。たまたまが重なっただけなのかもしれませんが、常連さんの存在は本当にありがたいものです。知っている顔の人がまた来てくださったというだけでうれしいですし、今日みたいな微妙な天気で、しかも定休日明けの日は、どうしてもテンションが上がりづらいものなのですが、常連さんの顔を見て、挨拶して、そしてちょっとおしゃべりするだけで、自然とテンションも上がりますし、気持ちもウキウキしてきます。
 今日はどんよりした天気の日だからこそ、小生は本当にお客さんに元気をもらっているんだなとあらためて感じることができたそんな1日でした。

 写真の怪しい人?は前回もちらっと書きましたが、地下での個展を終えたてまりさんです。火曜日にわざわざ来てくれて、地下の珪藻土塗りを手伝ってくださいました。怪しい出で立ちで颯爽と登場して、颯爽と塗って、颯爽と帰っていきました。というわけで、てまりさんありがとうございました。

エゴなのか

2007-11-26 22:41:48 | Weblog
 3連休も終わり、これからオフシーズンモードに入っていきます。経営者にしてみればもっともつらい時期です。ただ逆に忙しい時にはできなかったいろいろな事が整備できるので、来春に向けてのいい期間でもあります。
 そういうわけで、いままでと比べてお店が暇になるからといって、スタッフを減らすと言うわけには行かないので、暇なら暇な時しかできないやるべき仕事をいろいろと考えなければなりません。話がそれますが、仕事ができる人というのは、忙しい時にどれだけできるかではなく、暇なときに自ら仕事を見つけてどれだけできるかだとも思います。
 そんなわけで、スタッフにもいろいろとやりたいことを見つけるにはいい時期だとも思います。益古時計のスタッフの中には陶芸家を目指しているものや、植物の作家を目指しているものもいます。そういうスタッフを中心に来春に向けて少し動きがあるかなという感じになってきました。というわけで、来春に向けての半年くらいかけてスタッフの入れ替えを考えつつ、勤務体制やシフトも少し見直す必要もでてくるかなと思っています。
 スタッフには益古時計を辞めたとしても、何かしら目標をもっていて欲しいですし、その目標をかなえるために前向きに去って行くことに関しては出来る限り応援してあげたいと思います。逆にやりたいことがあってそれが益古時計に関わりながらできるのならば、小生にとっても最高です。えみぱんのパンもそうですし、陶芸家を目指している作家志望のスタッフの作品が益古時計にて展示販売できるようになったり、はたまた個展を開いたりなんていう日が来たとしたら、こんなにうれしいことはありません。
 そんなわけでスタッフそれぞれの持っている目標はできる限りかなう様に力になりたいのですが、当然益古時計というお店を運営しなければならないので、その辺で時々葛藤することがあります。
 雑誌等にもよくでる、とあるカフェがあるのですが、そのカフェのご主人はスタッフをとるかお店をとるかで悩む場面が過去に何度かあったが、スタッフのやりたいことをやらせてあげようというスタンスでやってきた結果、潰れるどころかますます人気店になった、というようなことをおっしゃっていました。
 本当にそのカフェのご主人は心の広い方だなと思います、小生は果たしてそこまでできるのだろうかと考えてしまいます。できるだけスタッフの意向も考慮しつつ、お店も回してもいかなければならず、経営者としての力量のなさになんとも嫌気がさす時があります。それでもできる限りぼくはぼくなりに、スタッフの今、そして将来のことを考えながら、そのスタッフは益古時計にて何をすればよいのか、どうすればモチベーションを高く持ち、目標に向かって頑張れるか、もしくは目標を見つけるために頑張れるかと考えてはいるのですが、でもそれも時々、ただ僕のひとりよがりであり、結局は経営者としてのエゴなのかなと自己嫌悪に陥ったりもします。
 スイマセン、すっかり長くなり自分でも何を言っているのかわからなくなってきましたが、つまりは経営者として、これはリーダーシップなのか?それともただのエゴイストなのか?なんてわからなくなるときが最近は多いもので、今日はこんな文章を書かさせていただきました。
 なんだか内容がよくわからないと思いますが、悩んでそうと感じる人も多いと思いますが、実際はそんなに深く悩んでおりませんので・・・。
 
 明日はてまり窯の上野さんに手伝ってもらって、地下の珪藻土塗りの残りの部分をしたいと思います。

 写真はえみぱんのマフィンをサンドイッチにしたものです。朝食にオススメです(益古時計のメニューではございません)。

理屈

2007-11-24 23:25:43 | Weblog
 最近、とある若者とちょっと話をしました。そこで感じたのがなんとも理屈っぽいなということです。話した相手は20代前半だったのですが、まだ自分が何をやりたいのか迷っている様子でした。迷うことはいいことだし、やりたいことを見つけるために行動を起こすことはとてもいいことだとは思うのですが、何かにつけて理屈っぽいというか、やることすべてに理由をつけないと気がすまないように感じられました。
 10代のうちからパソコンを手にしていた世代の人たちと話すと、なんとも理屈っぽいなと感じることがあります。パソコンやケイタイが学生のうちからすでにあった世代の人たちとのギャップを感じることが最近は多いです。つまりは情報がありふれた中で育ってきた世代は何かにつけて、理由を求めているような気がするのです。理由なんかなくっていい、ただやりたいから、ただ好きだから、そういうふうに単純に物事が考えられないものなのかなと思ったりもします。
 前にも書きましたが、小生はとにかく今は無駄な知識はできるだけもたないようにしたいと考えています。無駄な知識は所詮無駄であり、知識よりも知恵を、感性を大事にしたいと思っているからです。いまはとにかくウンチクを語るのも聞くのも嫌いです。受け売りの知識を披露しても何の意味もないと思うし自慢にもなりません、自分自身で経験したことでなければ意味がないと思うからです。今は僕自身が、益古時計にて濃密な日々を過ごし、いろいろな経験をさせてもらっているので本当にそう思います。
 そんなわけで、理屈っぱい若者と話したあとの定休日に本屋に行ったのですが、小生の好きなミュージシャンのインタビュー記事が載っている雑誌みつけ立ち読みした時、そのミュージシャンの人も、「今は情報が溢れ過ぎている世の中だからこそ、そこから得る知識をもとに詞や曲を作るのではなく、自分自身の勘を頼りに曲を作っている」というような事が書かれてあり、思わず共鳴してしまいました。個性というのは知識より知恵であり、感性であり勘だよなと思います。
 益子には陶芸に限らず「モノ作り」をしたいという若者が最近は本当に多くやってきています。「モノ作り」こそ、そこに理由や理屈を並べるのではなく、感性こそが何より大事だと思うのですが・・・。
 そんなことをここ数日思いながら過ごしているのですが、やっぱり余計な知識は身につけず、益古時計にていろんなことを自ら身をもって経験し、そこから感性が磨かれるように日々精進していきたいと思う今日この頃でありました。

嵐の前の静けさ?

2007-11-22 23:20:24 | Weblog
 明日から3連休だからでしょうか?久しぶりにこれでもかというくらいお客さんの少ない日でした。それでも作家さんが何人か顔を出してくれたり、空いた時間をみ計らってこちらから作家さんの家に行ったたり、知り合いのお店にちょっと寄ったりと、逆に人といろいろ話をすることができた1日でもありました。
 東北地方は今日も雪という話を聞きました。ここ最近は東北や新潟方面からのお客様も多かったので、そんな影響も少なからずあるかなとも思います。でも益子は風が冷たいとはいうものの、雪国の人には申し訳ないくらい快晴でした。
 快晴のこんなのんびりした日は、ボッーと空を眺めながらのんびりするのも悪くはないなーとも思います。
 まあでも経営者としては暇なのはやっぱり困ります。カフェの方はとにかく今日は暇でしたが、宿泊の方は今日から連休終わりまで満室が続きますし、明日から3日間は益子の町も相当賑わうと思うので、今日はあくまで嵐の前の静けさだと信じて、明日からの3連休を忙しく、かつ楽しくすごせればと思います。
 まあだいたいこの3連休が終わると、益子も一気に冬のオフシーズンモードになるんですけどね。
 というわけで、今益子は紅葉も綺麗ですので、よろしければお出かけください、そして益古時計にも寄ってください。

追伸 今週は土曜日も「えみぱん」の販売をします。

ストーブの季節

2007-11-20 21:40:53 | Weblog
 1週間ほど前より、日本列島は一気に冬の気配になった感じですが、益子もそんな感じです。昨日、福島と仙台からいらしたお客様はともに朝は雪だったとおっしゃっていました。
 さてさてすっかり冬モードになりつつある益古時計ですが、先週より玄関脇にある薪兼用ペレットストーブにもいよいよ火が入りました。薪兼用ペレットストーブとはなんぞやという方もいらっしゃると思いますが、それは設置時に書いた記事をご覧いただければと思います「ペレットストーブ設置」、そんなわけで今年もついにこの季節がやってきたと言う感じですが、去年と一昨年はペレットの方は使わず、益古時計の敷地内の建設時にでた丸太をチェーンソーで切り、薪割りの斧で割り、薪ストーブとして活用していたのですが、今年は薪ではなく、主にペレットの方を使用しています。薪とペレットの火力はほとんどかわりませんが、ペレットの方が自動着火してくれますし、灰もほとんどでないので、薪ストーブ周りが綺麗で掃除も楽です。ただちょっと火力の調節が難しいのですが・・・。
 ペレットストーブのランニングコストは、以前は灯油より高いと言われていたのですが、いまは灯油がとにかく高くなったので、もしかしたらペレットの方が安いくらいになっているかもしれませせん。ただペレットは、長野の方でしたらホームセンターにも売っているみたいですが、基本的にはそこいら辺に売っているものではないので、購入する時はある程度まとめて買わなければならず、送料がかなり高くつくのでその辺がネックではあります。もっと普及して、気軽にそこいらで購入することができるようになればよいのですが・・・。
 ペレットストーブをお店で使っているところはそうはないと思うので、これは益古時計の大きな売りのひとつだと思っているのですが、残念なことにいまのところペレットストーブに関しての取材申し込みはありません。なんて別に取材のために導入したわけではないのですが、取材に来てくれないのも寂しいのでスミマセンがここでいやらしく自慢させてもらうと、このペレットストーブは受注生産のため、この世に数台しか存在しない代物であり、さらにいやらしく値段の話をちょっとだけすると、煙突や設置工事費などすべてをひっくるめると約100万円します。・・・あんまり自慢するのは好きではないのですが、・・・たまには・・・ペレットストーブだけはご了承いただければと思います。
  そんなわけで、どんなわけかわかりませんが、この冬もペレットストーブとともに、身も心も暖かい日々をすごしていければと思います。

青春の水

2007-11-18 21:33:00 | Weblog
 前回、水のことを書いたので、水についての思い出を書こうかと思います。
 飲み水のことを思うとき、いつも思い出すのが放課後の部活後の学校の水です。小生の頃は、かろうじてまだ練習中に水は飲むな的な世代だったので、練習後の水はどんなにおいしいご馳走よりも価値のあるものでした。学校には当然いろいろなところに水道があるわけですが、もちろん元は同じ水道管のはずなのですが、何故かあそこの水道の水はおいしいとか、冷たいとか、勢いよくいっぱい出るとか、さらには左から何番目の蛇口がいいとか、そんなことが多々あり、練習が終わるとわれ先に、一番よいとされる蛇口めがけてダッシュしていました。いま考えればどうでもいいような些細なことこのうえないのですが、あの頃はそれがすべてといわんばかりでした。今思えばそれが青春なのでしょうか・・・。
 まあ、たしかに元は同じ水道管でも、本管からの距離やパイプの埋め込まれている深さなどによって多少は水の冷たさや勢いは違ってくるのでしょうが、そんなことに命を懸けていたあの頃がなんとも懐かしく思えます。
 というわけで小生は、そんなことに青春のすべてをかけていた?田舎の少年だったわけですが、やっぱり今の学生たちは、特に都会では、部活の後とかにも水道水は飲まないのでしょうか?やっぱりそれでもミネラルウォーターやスポーツドリンクしか飲まないのでしょうか?もしそうだとしたらなんだか寂しい気がします。
 今思えば、いままでで一番おいしかった飲み物は、ビールでもなくジュースでもなく、そしてコーヒーでもなく、あの頃の学校で飲んだ水だったのかもしれません。というけで、そんな青春の日々の水のことを思い出しつつも、明日もそれに負けないくらいの「おいしい一杯」のためにコーヒーを淹れたいと思います。

水について

2007-11-15 22:20:55 | Weblog
 先日、お世話になっている珈琲舎雅さんのブログにて水のことが書かれていたので、それに便乗して益古時計の水のことを書こうかなと思います。
 こんなこと正直に書いていいのかわかりませんが、益古時計のカフェで使っている水はいわゆる普通の水道水です。益古時計の水道の紆余曲折に関しては、当ブログ創成期の頃の水道工事のお話を合わせてご覧いただければと思いますが、水道を引っ張ってくるのはとにかく大変でしたが、いわゆる普通の水道水です。正直に書くとコーヒーも普通に水道水で淹れていますし、カフェで出しているお冷も普通に水道水です。でもいままでおいしいと言う声は何度も聞いたことがありますが、不味いとは言われたことはありません(そりゃ面と向かって不味いとは言う人はいないと思いますが・・・)。 
 理想を言えば、そりゃあ湧き水とか井戸水とか使いたいですが、実際問題として井戸水等を使用すると、逆に保健所がうるさいですし検査が厳しいのも事実です。ただひとつ言えるのは、益子の水道水は普通においしいです。益子にも何箇所か貯水池があって、その貯水池によって微妙に違いはあるようですが、基本的にはどこもおいしいと思います。以前住んでいた東京はもちろんですが、実家の富山や、これまた以前ちょっとだけ住んでいた北海道などに比べても益子の水は普通においしいと思います。東京に住んでいた時はミネラルウォーターが必ず冷蔵庫にありましたが、益子に来てからはミネラルウォーターは買ったことがありません。
 コーヒー屋としては確かに水にもっとこだわった方がいいのではないかと思う部分もありますが、益子に関して言えば水道水でも充分だと思います。
 井戸水や湧き水を売りにしているお店も多いですが、僕の過去の経験上、コーヒーの有名店ほど、コーヒーは豆ありきという考えからか逆に水にはさほどこだわっていないようにも思います。
 話がそれましたが、益古時計には宿泊者向けの自動販売機があるのですが、ビールよりもお茶よりもジュースよりも、何が一番売れているかというと「水」です。客室にある洗面の水道水も充分飲用水として使用できますよとご案内しているのですが、それでも自販機は水が一番売れるのです。販売している側なのでなんとも言えないのですが、それはちょっと悲しくもあります。都会にお住まいの人の中には水道水を普通に飲むという感覚がすでになくなっているのかなと思います(実際僕も東京に住んでいた時はそうでした)。日本人は清潔になった、水道水を飲まなくなったから、逆に抵抗力がなくなり、ひ弱になったとよく言われます。確かに都会の水道水は飲もうとは思わないですが、田舎は、益子は、水道水が普通においしいということをもっとわかってもらえるとうれしいのですが・・・。
 というわけで、益古時計の水に関して言えば、わかりずらい言い方ですが、こだわらないということにこだわっていきたいと思います(つまりは変にこだわるのではなく、あくまで普通においしい水道水を使い続けるべくための環境を守っていければということです)。
 

地下の壁塗り

2007-11-12 22:43:05 | Weblog
 陶器市を挟んでしまったので、すっかり書くのが遅くなってしまいましたが、先月末に、地下個展スペースの改修を行いましたので今日はその詳細を。
 改修というのは大げさですが、いままでコンクリ打ちっぱなし状態だった壁に珪藻土を塗り、天井にライティングレールを取り付け、照明の数を増やすという工事を行いました。
 珪藻土は陶芸家のHカワさんに手伝ってもらいつつ、自分たちで塗ったのですが、塗るのは難しくもあったのですが、でも楽しかったです。・・・と言ってもはじめて塗った小生と、何度も塗った経験のあるHカワさんとでは差が歴然で、手伝ってもらっていなかったら途方に暮れていたと思います。本当にHカワさんには助けられました。
 それでは何故、壁に珪藻土を塗ったかというと、まずは壁を白くすることにより、空間をより明るくしたかったということと、地下はどうしても湿気が籠もりやすいので、湿気対策という意味も込めて珪藻土を塗ったというわけです。
 てなわけで、今回の照明&壁塗りの主な目的は地下という窓のない空間を少しでも明るく、かつ温かみのある空間にして、よりお客様が地下スペースに入りやすく、かつ見やすくするためでもあるのと、前述のように湿気対策=カビ対策というのが主な理由でした。本当は窓をつけてもっと明るくしたり、やや幅の狭い階段をもう少し広げてもっと入りやすい空間にできれば、それこそ理想ではあるのですが、そういう工事はさすがに無理なので、とりあえずは自分でできる限りのことをやろうと思ったというわけです。
 よりよい空間にするということは、もちろん最終的にはお客様のためではあるのですが、ギャラリー店主としては、まずは作家さんたちに少しでもよい空間を提供したいという思いがあり、それこそ作家さんに、「益古時計で個展をやりたい」と思わせることのできる空間にしたいという思いの方が強いのが正直な気持ちでもあります。 
 とまあ今回は地下スペースについてのことを書きましたが、さすがに大規模な増改築はなかなかできるものではありませんが、まずは自分たちでできることから、小さなことからこつこつと、益古時計がよりよい空間になるように楽しみつつ、努力していければと思っています。 
 ・・・ともっもらしく書いていますが、実は壁の一面は珪藻土の材料が足りなくなりまだ塗っていません、地下に降りる階段の床部分は今後、木の板を貼ろうかと思っています。つまりはまだ未完成でもあるのでご了承ください。

ギャラリーオーナーとして

2007-11-09 18:01:14 | Weblog
 陶器市が終わり、かなりひと段落な空気が漂っている益子です(つまりは閑散としている・・・)。
 陶器市期間中は、なんだかんだと言っても忙しく、時間があれば少し陶器市を見学に行きたかったのですが、結局、周る事ができませんでした。陶器市期間中に外にでたのは朝の15分ばかりの犬の散歩を除けば、初日に軽トラで5分ほど陶器市の様子を軽く観にいった程度で、またしても益古時計に引きこもり状態となってしまいました。それだけお客様が益古時計に来てくれているということなので、よいのですが、小生はカフェオーナーでありペンションオーナーであるとともに、一応はギャラリーオーナーでもあるので、陶器市を巡りいろんな作家さんを訪ねたかったというのが本音でもあります。益古時計に作品を置いてある作家さんや、顔見知りの作家さんはもちろんですが、はじめましての作家さんまで、陶器市はなんといってもいろんな作家さんの作品が一度に見れる場所なので、ギャラリーオーナーとしては見なければいけないべきものでもあり、本当に失格だなと思います。
 陶器市期間中は一般のお客さんはもちろんですが、全国各地から買い付けのいわゆるバイヤーさんも数多くいらっしゃいます。毎回、益古時計に宿泊してくださる方も大勢いらっしゃいます。お店を臨時休業していらっしゃる方や、1日しかない定休日を利用して日帰りの強行軍でいらっしゃる方も少なくないようです。本当に買い付けにいらっしゃる方はみなさんパワフルです。取引というのは、結局は人対人ですから、その情熱が作家さんに通じるかどうかだと思うのですが、とにかく買い付けにいらっしゃる皆さんを見ていると脱帽というか、小生はこんなんでいいのだとろうかといつも自戒の念にかられます。
 先日、地下スペースの壁を塗り、照明を増やしたと言いましたが、そういう気持ちが少しでも作家さんに伝わればと思うのですが、まだまだだなと今回の陶器市を終えて改めて感じました。
 宿泊は客室数が決まっていますし、カフェも席数が決まっています。どんなに繁盛しようが、限界点というのもが、宿泊とカフェにはあります。それがギャラリーに関してはもちろん販売スペースの限界というのもはありますが、可能性は無限にあると思っています。僕自身まだまだやりたいことが一番あるのは、カフェでもなく宿泊でもなくギャラリーに関してです。もっともっとよくしていきたい気持ちが強いですし、アイディアもまだまだあります。
 となんだかまたしても支離滅裂になってしまいましたが、ギャラリーオーナーとして、陶器市を周れなかったという反省を糧に、今後はきちんとギャラリー運営に取り組んでいければと思います。

写真は益古時計の隣の木です。だいぶ紅葉が進んできました。今年は思いのほか、紅葉が早いように感じます。

陶器市を終えて

2007-11-07 22:02:46 | Weblog
 またまた更新が滞ってしまいスミマセン。秋の陶器市も無事終わりました。
 今回の陶器市は日取りが悪く、いまひとつという声が多かったのですが、それでも大勢の方に来ていただき、うれしかったです。期間中、益古時計にお越しいただいた方本当にありがとうございました。
 今回の陶器市を振り返り、感じたことは、リピーターさん・常連さん・顔馴染みさんが本当に増えたということをあらためて実感した陶器市となりました。陶器市のたびに毎回書いていますが、期間中は忙しくてなかなか普段のようにゆっくりお客さんとお話することができないのが、何より悔やまれることではあるのですが、毎週、毎月のように益古時計に顔を出してくれる方から、陶器市のたびに益古時計に寄ってくれる方まで、いつの間にこんなに多く顔馴染みさんができたんだろうと思うほど、「知っている顔」が多かったということが本当にうれしくありました。中には、僕の陶器市中の唯一の楽しみ?でもある肉まんを差し入れてくださった方もいらっしゃいましたし(おいしかったですありがとうございました)、2日連続でいらっしゃり、カフェを利用&えみぱんを買ってくださった方もいらっしゃいました。また、はじめていらっしゃった方からも、「ブログみてきましたよ」と声をかけてくださった方も何人かいらっしゃいました。はじめて益古時計にいらっしゃった方ももちろんですが、多くの常連さんに支えられているんだなと感じることができたことが、今回の陶器市での何よりの収穫だったように思います。
 ただ、やはりと言いいますか、何よりの課題は混雑時の対応が満足にできているかという点が一番気になるところです。またランチタイムが12時開始にもかかわらず、11頃からいらっしゃった順にご案内していると、12時にはすでに売り切れ状態になってしまい、それ以降のお客様にはご迷惑をかけてしまっているのがなんとも申し訳なく思っています。そして席待ちが最長で1時間近くなってしまうこともあり、この辺はどうにかしたいけれど、どうにもできないもどかしさがあり、これまたなんとも申し訳なく思っています。でもそんな中でも「待ってでもいいから食べたいのよ」とか「待ってても食べれてよかった」とか、帰り際「おいしかった、待った甲斐があった」というお言葉をいただき、本当にうれしく、かつ救われた思いでした。
 またなんだか話が長くなってしまいましたが、(最近いつも言ってますが)大変だったけど、だからこそ楽しく、うれしいことも多かった今回の陶器市でした。
 陶器市が終わり、益子はひと段落ですが気を抜かず、これからも益古時計の日々を歩んでいきたいと思います。