益古時計の日々

カフェ&ギャラリー&ステイ(宿泊)の益古時計から送る日々の徒然

商工会青年部

2012-05-24 21:16:28 | Weblog
 昨年秋に僕が実行委員長で行った益子市をきっかけに声をかけてもらい昨年末より商工会青年部に入会しました。商工会自体には移住当初より入会していますが、青年部には未加入でした。青年部はいわゆる地元育ちの商店主の2代目・3代目がほとんどで50名近くいる部員のなかでも純粋な移住者はたぶん僕だけです。また2代目・3代目がほとんどで自ら起業したという人も数名しかいません。
 
 益子は陶芸家をはじめとした作家さん、そして最近増えつつあるカフェ・パン屋・雑貨屋さんなどは移住者の方が圧倒的に多いくらいの町です。ただそういう個人作家や個人商店は商工会に未加入の人も多く、おのずと商工会青年部との間に見えない壁のようなものが存在しているというのもまた事実のような気がしています。
 
 お互い決して仲が悪いとかそういうことではないのですが、職種が違えばなかなか交わるきっかけがなく、同世代でも一緒に何かやるというのがなかなか難しかったというのがいままでの現状だったと思います。その辺の垣根を越えた交流がこれからはもっと活発になり、しいてはまちづくりの活性化にもつながっていければなと勝手に思っています。

 先日僕が委員長になった(なってしまった)MNP(益子ネットワークプロジェクト)もまさにそのきっかけの場になればと思っていますし、秋に開催される「土祭」や「益子市」が交流の場としてのきっかけになればなとも思っています。
 
 僕自身、ひとりも知り合いのいなかった益子に移住して丸10年がたち、地元主体の商工会青年部に誘ってもらって素直にうれしかったです。おおげさな言い方をすれば、ようやく益子の人間になれた、益子の人に認めてもらえた、そんな気さえしました。今後移住して益子にて商売を始めようという人がいたとしたら、僕と同じような想いを感じてほしいし、そのために協力できることがあればぜひしたいという気持ちです。
 
 そんなわけで、35歳にして「新人の青年部員」ですが、「新人」そして「青年」の名に恥じないようまずは少々お腹周りのお肉を落とすところから頑張ろうと思います・・・。

益古時計の今週末

2012-05-18 10:17:11 | Weblog
 陶器市終了の翌日より週末を除いてはほぼ毎日のように会合・ミーティングなどなどの予定が入っていたのですが、とりあえずひと段落しました。・・・と言っても会合やミーティングを行えば、当然そこからまたやらなければいけないことがいろいろ出てくるわけなのであんまり落ち着いてもいられないのですが・・・。

 その辺のことはさておき、今週末は第3土曜日なので「益子土曜市」の開催日なのですが、今月は場所を変えてゾーファンチイやカンキチ工房のある「ジョニーズアートスタジオ」での開催となります。場所を変えてやってみてまたいろいろ見えてくるものがあると思うので、今月と来月はそちらでの開催となります。

 そんなわけで、6月は益古時計もお店をお休みにして出店予定なのですが、5月は益古時計&えみぱんは土曜市の方はお休みさせていただき、お店にて通常営業いたします。
 今週末お店では、毎年春と秋に開催している「M's Linen展」を開催いたします。期間は土曜日より3日間10:00~15:00地下スペースにて、毎回人気の展覧会です。

 というわけで、土曜市にも足を運んでもらいつつ、益古時計にもお越しいただきリネンの展覧会もご覧いただければと思っていますので、今週末はぜひ益子に遊びにいらしてくださいネ。

竜巻被害のお手伝い

2012-05-09 22:25:06 | Weblog
 今日の午前中、竜巻被害に遭ったビニールハウスの撤去のお手伝いに行ってきました。まずはやっぱり改めて被害は甚大だなと思いました。そしてその撤去作業は果てしないもので、本当に先の見えない気の遠くなる作業だなとつくづく感じました。
 実質僕がお手伝いしたのは半日足らずで時間にしても本当にたいした時間ではないのですが、正直体は筋肉痛です・・・。半日やって10人ほどでようやくビニールハウスが1~2棟片付くかどうかというところを約50棟片づけなければならないようですし、もちろんビニールハウスの撤去以外にもやることはいっぱいあります。ただ本当に農家の方々は気持ちを切り替えて、笑顔でみなさん前向きに作業されていたので本当に頭が下がる思いでした。

 また、今回こうやって少しですがお手伝いさせていただいて、ボランティアの難しさというものを改めて考えさせられました。現在、益子では社会福祉協議会が窓口になってボランティアを募集していますが、ボランティアの派遣先の割り振りひとつにしても難しいところがあるんだなと改めて感じました。社会福祉協議会のボランティア以外にも、陶芸家さんたちが立ち上げたNPO法人が窓口になっているボランティアもありますし、そういったところを介さずに直接現地に行く場合もあります。被災された当事者の方々、ボランティアに来た方々、それに行政など、みなさん復興に向けての気持ちは一緒でもそれぞれの立場があり、それぞれの考えがあるわけで、復興作業と言ってもいろいろな問題があるんだなということを知りました。

 また、マスコミの対応の悪さみたいな話も聴いたりしますが、たしかにお手伝いをしているときにカメラを向けて近づいてこられるとなんだかなと思う部分もあるのですが、マスコミの方もマスコミの立場があるわけですし、今日たまたま取材にきていたとちぎレビの方と話をしましたが、やっぱりテレビができる役割もあるわけです。また、たまたま作業中に以前益子市の中継をしてくれたNHKのディレクターの方がTELをくれてお手伝いできることがあれば何でも言ってくださいと言ってくださり、本当にありがたかったです。

 そんなこんなで、改めて被害の甚大さとその復旧作業の大変さを身をもって体感しましたが、それプラス、今日はたまたまボランティアについて、被災された当事者の方の話、ボランティアに来ている人の話、マスコミの人の話、そして行政側の人の話と、それぞれの話をいろいろ聞くことができ、自分としても本当にいろんなことを考えさせられましたし、復興への想いは同じでも、それぞれの立場の違いからくる相違みたいなものも肌で感じることができました。

 明日からはまたお店も始まるので、なかなか今後はボランティアにいくことは難しいのですが、僕がいろいろ関わっている地域活性につながる活動をすることも間接的な復興支援のひとつだとも思うので、今後はそちらにも全力投球していければと思っています。

陶器市の次の日

2012-05-07 19:11:21 | Weblog
 本日朝、宿泊のお客様を送り出し、益古時計の陶器市は終了しました。陶器市期間お越しくださった皆様ありがとうございました。本当にこんな天候ありえないという今回の陶器市でしたが、陶器市に関するお話はまた今度ゆっくり書こうかなと思います。

 そんなわけで、お客さんを送り出しから一息つく間もなく用事があったので観光協会へ行ってきました。観光協会で打ち合わせをしていたら昨日の竜巻のことでNHKが取材に来たり、昨日の被害状況に関することと陶器市に関することで、観光協会にも数多くの問い合わせが来ていたみたいで対応に追われていました。陶器市が終わりほっと一息のはずの日が・・・、職員の人は本当にご苦労様です。とある要件の打ち合わせをしていたらお昼になったので、そのまま観光協会の会長とお昼ご飯を食べつつ陶器市についていろいろ話をしました。陶器市は大切なイベントですが、やはり問題点も数多くあり少しずつでも改善できるところは改善していかなければと改めて思いました。

 その後、竜巻の被害があった地区をちょっと見に行ってきたのですが、竜巻の通ってところと通ってないところほんの10メートルほどの違いでこうも被害が違うものかというくらいでした。被害に遭われたお宅には知っている方々のお宅も何軒かありましたし、知り合いの陶芸家さんのお宅でも本当に間一髪という距離の人が何人もいました。中にはようやく大震災時の被害から建物を直したばっかりなのにまた屋根が吹き飛ばされたというようなお宅もけっこうあったようです。
 今回は特に町内で起こったことですし、全くもって他人事とは思えませんし、何かお手伝いができることがあればという想いですが、人間の無力感・自分自身の無力も同時に感じました。

 被害に遭われた方々のことを想えば言葉もありませんが、大震災のときもそうでしたが、人は生きている限り生きていかなければいけないわけですから、下ばかり向かないで前向きに僕なりにできることをやっていこうと思います。

陶器市最終日はまさに嵐でした

2012-05-06 20:59:41 | Weblog
 春の陶器市が終わりました、本当に今回は史上かつてない天候でした。3日の日の暴風雨のとき「いままでの何十年という歴史の中でも陶器市期間中でこんな天気記憶にない」と益子のある人が言っていたのですが、最終日はそれを上回るといってもよいくらいの天候になってしまいました。

 お昼まではあんなに天気がよかったのに、雷が鳴り始め、次第にヒョウも降り、そして夏のスコールでもこんなに凄いことはないというくらいの豪雨でした。雨は一旦おさまったのですが、そのあとも不安定な状態で、結局雷は夕方までずっと鳴っているような状態で雨もまた強く降ったりしました。そんな状況で益古時計の方はお昼過ぎから夕方まで停電が繰り返しおこり、カフェに何組もお客さんがいたり停電の中宿泊のチェックインをしたりと、こんなことは大震災のときにもなかったような状況でした。幸い益古時計は停電くらいでこれといった被害はなく何よりでした。

 ただ、益子の西から北の方の地区はニュースにもなったような竜巻のような突風がおこり、竜巻のルートにあったところは家や庭が半壊状態になったり、屋根が吹き飛んだり、ビニールハウスが崩壊したり、倒木で通行止めになったりとかなりの被害があったようです。後から入ってきた情報ですと、竜巻のルートに入ってしまったところとずれたところ、100Mほどで全然被害の状況は違うようです。
 
 被害に遭われた方のことを思うと言葉もでませんが、もしこれが万単位のお客さんがいる陶器市の会場でもある町の中心部に直撃していたとしたら、テントも中の陶器も全壊、お店のガラスが割れたり屋根が飛び、その破片などでのケガ人がしゃれにならないくらいの人数になっていたでしょうし、もしかしたらその被害は大震災以上になっていたことでしょう。ちなみにまだはっきりした情報はわかりませんが竜巻が通ったと思われている場所と陶器市会場は1~2キロくらいしか離れていないと思うのでまさに紙一重だったとも言えると思います。

 幸い益古時計は一時の停電くらいで被害という被害はなかったので何よりでしたが、益子で被害に遭われた方々に対し、同じ益子町民として何か役にたてることはないものだろうかと、今はそんなことを想っています。

 いろいろな方々からご心配をいただいているのでとりあえず近況報告までに。

陶器市8日目の夜はサスペンス

2012-05-05 19:21:29 | Weblog
 陶器市8日目が終了しました。快晴の1日でここ数日のうっ憤を晴らすかのごとくという感じでした。おかげさまでカフェも大忙しでした。
 ところで本日21:00~テレビ朝日の土曜ワイド劇場、舞台は益子をはじめとした真岡鉄道沿線です。益子駅や城内坂、参考館、サンシャイ​ンホテル益子館など町内各所でロケが行われ、沢口靖子さんや筧利夫さんが出演され、益子の人もエキストラで出ている人がいますのでぜひご覧ください。
・・・それにしてもタイトルが「西村京太郎サスペンス・鉄道捜査​官・殺意の豪華SL密室パーティー~殺人者は犯行予定の列車に乗り遅れた・・・!?上り線下り線のダイヤトリック」・・・だそうです。このタイトルのドラマが、ほとんど知っている益子界隈で撮られたのかと思うとかなりウケます。
 というわけで、陶器市期間益子にお越しくださった皆さん!!今宵は西村京太郎サスペンスにて益子を思い出していただけると幸いです。

陶器市中日

2012-05-02 18:39:46 | Weblog
 陶器市5日目中日が終了しました。今日は1日雨マークのお天気でしたが、思ったよりは雨は小雨でよかったです。明日も雨の予報ですがなんとかなってくれればよいですが・・・。

 陶器市もまだ折り返し点を過ぎたばかりなので、まだ気が早いのですが今年の春の陶器市の客足は今一つ・・・のような気がします。観光協会発表の人出も決して多くはないですし。ただ、これを機に益子全体もっと危機感が出てくれた方がよいのかなという気もしています。陶器市は今回で89回目です。それだけの伝統があり積み重ねてきたものがあるわけで、やはり益子にとっては大切なイベントです。ただ、ほっといても人が来るし売れるからと、何もせずに問題に目をつむり、今まで問題点を棚上げしてきているという現状がある気がしてしょうがないです。そのツケが少しずつ出始めているんじゃないかなとも感じています。
 陶器市に関しては僕なりに感じること、思うことは山ほどあるのですが、誰かが少しずつ声をあげていかないとこのままでは先細りしていくのが目に見えています。
 ・・・と、そんなことをいろいろ考えてはいるのですが、いま僕がひとつ思っていることは、第1回目の陶器市を立ち上げた人たちの話を聴いてみたい、そんなことを思っています。陶器市をはじめたときの想いとか、コンセプトとか、そんな話が聞ければ以外と今現在の陶器市が抱えている問題を解決する答えがそこにあるような気もします。いわゆる原点回顧ってやつですかね。

 というわけで、陶器市もまだ終わってないのにこんなことを書くと、益子の人にもお客様にも怒られてしまいそうですが、益子に暮らす者として、益子のことが好きな者として、少しずつ声をあげていこうと思ったのであえて書きました。

 なんてえらそうなことをいいながらも益古時計にとっても陶器市はもちろん〝カキイレドキ〟ですからあと4日頑張ろうと思います。