MARU にひかれて ~ ある Violin 弾きの雑感

“まる” は、思い出をたくさん残してくれた駄犬の名です。

紛れ込んだ嘘ツキ村の住人

2011-10-30 00:00:00 | まるチャンの「何だ、これ!?」

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       紛れ込んだ嘘ツキ村の住人




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           紛れ込んだ嘘ツキ村の住人
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 やあ、ボク、まるだよ! ワン!!

 みんな、元気? ボク、とても元気だよ。



 今回も、"嘘ツキ村 シリーズ" の続きだよ。




 ボクね、何とか "本当ツキ村" に到着できたんだ!
すごいでしょ!? ワン! みんな大歓迎してくれたよ。



 「まる様! "嘘ツキ村"、"いい加減村" へ通じる紛らわしい
道ばかりなのに、よくご無事でお着きになりました。 お疲れ
になったでしょう。 今晩はゆっくりお休みください。 ちょうど
明日は村議会が開かれますので、まる様には名誉議長の
称号を差し上げます。 開会に先立って、ぜひ特別スピーチ
をお願いいたします。」

 何だー? メイヨギチョウって…。 おいしいチャンか?




 というわけで、今は村の議会に居るんだよ? 今日は重要な
議決をする日でね、「隣りの嘘ツキ村と、合併するかどうか」…
を多数決で決める、大事な日なんだって。

 議員は11人。 もちろん全員が、本当ツキ村の住民だよ。



 ところがね、ボクが議長席に座ったら、隣りの副議長さんが、
ボクに、こう耳打ちするんだ。




 「まる様。 たった今、大変な情報が入りました。 ここに
いる11人の議員の中には、何人か偽者が混じっているかも
しれません。 嘘ツキ村の人間が、我が住民に化け、身分
証明書まで偽造して、この議場に紛れ込んでいるのだそう
です。 特に今日は大事な日ですから、重要な採決を行う
前に、貴方の優れた頭脳と嗅覚で、どうか我々を助けて
ください!」

 だって、顔で判るんじゃないの? ワン!?

 「いいえ。 輪番制なので、IDカードさえ持っていれば、誰が
議員席に座ってもいいんです。 嘘ツキ議員など、この村には
いませんから。」



 ちょっと待ってよ! そんな、いきなり…。 一体どうすれば
いいの? ボク、今朝は体調が悪いんだ…。 それより、早く
"メイヨギチョウ" っていうの、食べたいな…?

 「いえ、そんな。 賢い貴方なら、必ず解るはずです。 誰が
嘘ツキ村の工作員なのか?」



 えっ、正確に当てるの!? …困ったな…。 偽議員の人数が
判るだけじゃ駄目なの?

 「それだけでは不充分なのです。 怪しい人間を特定しない
と意味がありません。 実はつい先ほど、11人に同じ質問を
したところ、各々から次のような回答がありました。 それも、
すべて違う答なのです。」




 それで、どんな質問をしたの?



 「はい。 11人の中に、嘘ツキ村の住民が、何人紛れ
込んでいるか?…と尋ねた
のです。 彼ら一人ひとりが、
それを知っているのは、間違いない事実なのです。」

 「例によって、嘘ツキ村の人間は、必ず嘘を答えます。
でも我が本当ツキ村の住民は、真実しか答えません。」



 そうか。 『貴方は本当ツキ村の人間ですか?』…なんて
尋ねても、意味が無いんだよね。 全員が『そうですよ。』…
って答えるに決まってるもん。 ちなみに、気分次第で嘘を
ツク、"いい加減村" の人は居ないんだろうね?

 「彼らが侵入した形跡はありません。 11人は、本当ツキ
か嘘ツキのどちらかです。」




 で、どんな答えが返って来たの?

 「①~⑪の議員は、それぞれ次のように答えました。」



 議員 ① 嘘ツキ村の人間が 1人、紛れ込んでいる。
 議員 ② 嘘ツキ村の人間が 2人、紛れ込んでいる。
 議員 ③ 嘘ツキ村の人間が 3人、紛れ込んでいる。
 議員 ④ 嘘ツキ村の人間が 4人、紛れ込んでいる。
 議員 ⑤ 嘘ツキ村の人間が 5人、紛れ込んでいる。
 議員 ⑥ 嘘ツキ村の人間が 6人、紛れ込んでいる。
 議員 ⑦ 嘘ツキ村の人間が 7人、紛れ込んでいる。
 議員 ⑧ 嘘ツキ村の人間が 8人、紛れ込んでいる。
 議員 ⑨ 嘘ツキ村の人間が 9人、紛れ込んでいる。
 議員 ⑩ 嘘ツキ村の人間が10人、紛れ込んでいる。
 議員 ⑪ 私も含め、すべて嘘ツキ村の人間ばかりだ。



 え~! そんなの、解るわけ、ないよー!

 「とにかく、他に手掛かりはございません。 もし、この
まま採決を始めたら、エライことになってしまいます。
どうかお助けください!」

 ウ~ン…。




 それでね、ボク、よーく考えてみたんだ。

 するとね、解っちゃったの! 誰と誰が、
嘘ツキ村から紛れ込んだ人なのか。

 …ということは、もちろん人数もね?



 貴方も、きっと解っちゃうよ!?




 がんばってね。 じゃ、またね? ワン!