02/18 私の音楽仲間 (258) ~ 私の室内楽仲間たち (232)
思いは緩やかな序奏に
弦楽五重奏曲 ニ長調 K593
[音源ページ ①] [音源ページ ②]
これまでの 『私の室内楽仲間たち』
休憩後も五重奏曲です。 もうすぐ35歳を迎えるMozart の作品、
ニ長調 K593。 ちょうど一年後に世を去ってしまうことになります。
メンバーは、Violin が私、U.さん、Viola は M.さん、B.さん、、
チェロ Su.さんでした。
第Ⅰ楽章は、ニ長調、2/2拍子、Allegro です。 響きはあくまでも
明るく、落着いた雰囲気のうちに、曲は淡々と流れて行きます。
これは、作曲家の "晩年" の心境なのでしょうか。
最初に現われる主題は、
① 前半が、弾むようなリズム、
② 後半は、急激に降下する音階
から出来ています。
まるで、挨拶を交わしているようにも聞こえます。
再現部では、①の部分が何度も模倣され、繰り返されます。
冒頭には、3/4拍子、Larghetto の序奏があり、これは楽章の
終りにも現われます。 続いて、Allegro の部分も短く繰返された
かと思うと、楽章はすぐに終ってしまいます。
Mozart の歌心は、むしろこの序奏部の方に感じられます。
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[演奏例の音源]は第Ⅰ楽章、再現部の冒頭部分です。