MARU にひかれて ~ ある Violin 弾きの雑感

“まる” は、思い出をたくさん残してくれた駄犬の名です。

レンタカー ショップの明暗

2010-04-14 00:00:00 | まるチャンの「何だ、これ!?」

04/14    まるチャンの「何だ、これ!?」 (51)

          レンタカー ショップの明暗



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 やあ、ボク、まるだよ!!



 石垣島の旅、ご一緒してくれて、ありがとう!




 鍾乳洞から出て一休みしたら、もう午後の3時過ぎなの。

 そんな時間なのにね、またどこか、行くらしいんだ!
maruたち。 ほら、TAXI、呼んでるよ!?



 本当はね、最初、レンタカーにするつもりだったんだよ。

 港のそばでね、苦労して、せっかく店を探し当てたのにさ、
全部出払ってて無かったんだ、車。



 それだけじゃないんだ。 お店に入ってもね、係の人が、誰
ひとりとして、ボクたちに挨拶してくれなかったんだよ…!

 それって、いけないよね?




 maru のやつは、一応演奏家のハシクレなんだけどね、お客
さん相手の仕事をした経験もあるから、そういう点は、とても
うるさいの!



 現場の応対が駄目なところは、客に満足感を与えるの、
無理なんだって。 「上の人間の教育も悪いはず」だしね。

 「音楽の世界も同じなんだよ?」…ってね、よく言ってるんだ。



 ボクはね、何だか分らないけど、「フンフン…」って、聞いて
あげてるの。




 じゃ maru のやつ、自分はどうかって言うとね、たとえば、
宅配便をウチへ届けてくれる方々に対しては、とても丁重
なんだ。 現場で真面目に働く人、見ると、何となく共感を
覚えるらしいの。 初めての人にはね、必ず名前を訊いて、
覚えるようにしてるんだよ。

 本当は、すぐ忘れちゃうんだけどね。 ワワン!



 お世話になってる自動車のセールズマンさんとも、すぐ
友だちになっちゃうしさ…。 自分の息子よりも年下で、
30才以上、歳が違うんだけどね…。 冗談ばっかり言って
笑わせてるの。

 お姉ちゃんとはいつも漫才ばっかりしてるし。 バカだな~!




 あらら、余計なお喋りしちゃったね、ボク。 ワオーン…。



 この日はね、「結局 TAXI の方が安上がりでよかったな」
…なんて言ってたよ、みんな。 三人とも。




 石垣島の旅に戻り、次の目的地はね、観音崎っていう
岬だったの。 島の地図で見るとね、ちょうど時計の針の
8時の方向に突き出た場所なんだよ。



 あいにく天気が良くなくてね、少し肌寒いぐらい。 楽しみ
にしていた夕日も、あまり綺麗とは言えなかったの。

 でも、遠くの沖合を走る大型船を見たりね、波の音を聞い
たりしていると、とても心が落ち着くんだ。




 時計を見ると、いつのまにか夕方の6時近く。 でも、空は
すごく明るいんだ。 夏じゃないのにだよ。

 季節はまだ3月の中旬だから、「おかしいな…?」なんて、
最初は言ってたの、みんな。 昼があんまり長いから。



 でもよく考えてみたら、ここは、うーんと西の方なんだよね。
日本の時刻は明石を基準にしているけど、それよりずっと
西でしょ? 東京に居る感覚でいたら、それはそれは明るい
はずだよね?

 「日本で一番明るい夕方」か…。




 帰り途はね、「歩けるだけ歩こう」ってことになったんだ。

 でも全部歩くのは、とても無理だよ。 石垣港のホテルまで、
4キロ以上あるんだもん。 だいぶ歩いたあとで、疲れてるし。




 そのまま、キョロキョロ、TAXI、探してたの。 でもあいにく、
全然居なかったんだ、通りがかる車は。



 「あーあ、やっぱり失敗だったかな~」…なんて、みんなで
言ってた、そのとき。

 予想外のものに出逢うことになるんだ。 三人は。




  (続く)