まさおレポート

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3.11回想 事故の現状と起こりうべきリスクを正直に説明すべきだと思った

2024年03月11日 09時36分28秒 | 日常の風景・ニュース

来るべき災害時に政治リーダーは「今すぐには影響がない」と繰り返すことだけはやめてほしい。

初稿2012-03-13 19:32:12

あの日、バリの滞在地の海岸沿いのレストランで談笑していると、いきなり誰かの電話が鳴り、日本でも地震が発生したとの連絡を受ける。前日にバリで我が家のお手伝いが娘を抱っこして逃げ出すほどの大きな地震があった直後なので、その程度のものかと思っていると、テレビでは大変な事情が発生していることを伝えている。特に福島原発事故のニュースと、繰り返す津波の映像は心から恐怖を覚えた。

翌日からは福島原発一辺倒のニュースが流れるが、政府の対応は今一つよくわからない。「今すぐには影響がない」と繰り返す枝野官房長官、たいしたことは無いと言った感じに受け止められる大阪大学の教授のコメント、NHKのニュースも愚民を扱うような生ぬるいニュースが続く。どうして、日本中否、世界中の原発事故専門家集団会議を招集してあらゆる意見と事故調査を行わないのかとイライラしてみていたことを思い出す。そして事故の現状と起こりうべきリスクを正直に説明すべきだと思ったが一向に冷静かつ正確なリスク分析の報道は聞こえてこなかった。後日、案の上、メルトダウンが起こっていたことが判明した。(それにしても枝野はこれだけのミスジャッジをしてなぜのうのうと経済産業大臣などやっているのだろう。政治家は結果主義である。自責の念はないのだろうか)

さらにいえば、歴代の内閣のミスジャッジに行き当たるが誰も、責任を取ろうとしない。(そんなことで責任を取っていたら、政治家やってられねえよ)とでもいいたげだ。本来の日本人なら切腹ものであるが、生き残り事が政治家の最大の目的と化していることが醜い。

過去の国会議事録を読むと、中井民主党議員は、原発不安をただす他党の議員の質問になにかの大臣として答弁しており、まったく心配いらないと答えている。政治家なら恥を知るべきだが、恥を知らない政治家だけが生き残り、「あいつらだってのうのうと生き残っている、俺だって生き残ってやる。そんなアマちゃんでは生き残っていけねえよ」といった醜い執念のみがはびこっている。これは言うまでもなく私を含めた有権者の総意を代表しているのだろう。

それはともあれ、政治家は中長期的リスクなどは全く考えられないものらしい。事故が起きるまでは、「現在のところ安定して運用いたしております」とさえ答えておけば問題は起きない。従ってだれも来るべき危機に対して問題提起などしない。今そこにある危機だけで精いっぱいなのだ。それが今回の福島原発事故や東北大震災の残した最大の教訓なのだ。衆院の議員たちは解散という仕組みがあり、目の前の案件のみしか考えられない。本来参議院が6年間は安定なのだからそうした中長期的な国家的リスク対策を安定的に扱ってしかるべきなのだ。しかし現状は、柔道やゴルフができるだけで議員になっているばかげたシステムになっている。

参院は中長期的あるいは潜在する近未来リスクに対する日本のかじ取りをになうべきで、そうした理念と見識を持ったものを選ばなくてはならない。今のままの参院ではそれが期待できないので廃止したほうがましだが。防衛、税制、原発といった長期的展望の問題は参院優先とした方がよい。もちろん選ぶ方の責任は重大であり、気楽な人気投票意識で芸能人やスポーツマンを選ぶのは勘弁してほしい。

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