大大阪サロンでお世話になった芝川ビルの芝川家所有の上甲東園の住宅が解体されることになり、一部を移築・復元できるようにと大バンが実測をすることになりました。
芝川家の二代目又右衛門さんが1911年(明治44)に建てた和洋折衷の住宅で、設計は武田五一。洋館の部分は明治村へ既に運ばれ、2008年に復元工事が完成する予定です。こちらはダンスホールを有する洋風の「美術工芸的な」住宅で、30代最後の脂の乗った時期の武田五一が、アールヌーボーを初めとする世界的な近代の意匠を具体的に取り入れた斬新な例で、結果的にアールデコを先取りするようなデザインだったそうです。
わたし達が実測するのは、残された日本家屋の方の「玄関」と「サンルーム」。この二ヶ所はいずれ復元できるようにと丁寧に解体されます。そして、もう1ヶ所、現存する「武田五一作」としては珍しいかと思われる「キッチン」。こちらの日本家屋の方はすべて解体されますが、洗面所やトイレにふんだんに使われているタイルや、和室にもアクセントとして用いられているタイルなど、再利用できるものは丁寧に解体する予定です。
壁画かと思われるような、めずらしい渦巻き模様の塗装がされた壁や、建具の金物、照明器具の一つ一つが、凝った意匠で作りこまれた住宅ですが、庭との関係、縦長の窓から明かりを取る廊下など、全体の構成も非常に魅力的です。
秋の日曜日、コスモスの揺れる庭を眺めながら魅力的な住宅の最後に立会い、当時の建築家や大工さんなどの作り手たちが住宅に込めた思いを感じとりたいと思います。
芝川家の二代目又右衛門さんが1911年(明治44)に建てた和洋折衷の住宅で、設計は武田五一。洋館の部分は明治村へ既に運ばれ、2008年に復元工事が完成する予定です。こちらはダンスホールを有する洋風の「美術工芸的な」住宅で、30代最後の脂の乗った時期の武田五一が、アールヌーボーを初めとする世界的な近代の意匠を具体的に取り入れた斬新な例で、結果的にアールデコを先取りするようなデザインだったそうです。
わたし達が実測するのは、残された日本家屋の方の「玄関」と「サンルーム」。この二ヶ所はいずれ復元できるようにと丁寧に解体されます。そして、もう1ヶ所、現存する「武田五一作」としては珍しいかと思われる「キッチン」。こちらの日本家屋の方はすべて解体されますが、洗面所やトイレにふんだんに使われているタイルや、和室にもアクセントとして用いられているタイルなど、再利用できるものは丁寧に解体する予定です。
壁画かと思われるような、めずらしい渦巻き模様の塗装がされた壁や、建具の金物、照明器具の一つ一つが、凝った意匠で作りこまれた住宅ですが、庭との関係、縦長の窓から明かりを取る廊下など、全体の構成も非常に魅力的です。
秋の日曜日、コスモスの揺れる庭を眺めながら魅力的な住宅の最後に立会い、当時の建築家や大工さんなどの作り手たちが住宅に込めた思いを感じとりたいと思います。
維持費やなんかにお金がかかるんだろうなー、と思いつつ・・なんとかヨーロッパの町並みのように、昔の建物や町並みを残して、そして利用していくようには出来ないのかなぁ、と思います。
わたし達が実測させていただいたのは、噴水のあったお部屋と台所、それからポーチの付近だけなのです。本館というのは洋館のことでしょうか。もしそうでしたら、幸運にも明治村に移築され、公開される予定です。
噴水などもいつか公開される日が来るかもしれません。