p3ぶろぐ おかわり : 糸井正和経済経営研究所

金融・経済・経営の幅広い分析をお届けします。身近な路地裏経済から陰謀渦巻く国際戦略まで、様々なハナシをお楽しみ下さい。

雇用問題雑感

2009-12-04 09:30:00 | ニュース雑感
連合がベア要求を見送り。ただし、定昇は求めるもようです。
クビが飛ぶ心配が無い労働貴族の方々の立場からは、自然な要求でしょう。ですが、その心配を抱え続けなければならない一般社員は、消費を現状以上に抑える行動に出ると思われます。
その結果は、デフレ・スパイラルの加速という形で現れるのではないでしょうか。

そうした問題を抑えるためには、デフレと同程度の賃金単価の低下やワークシェアリングによる総賃金の減少を受け入れることと引き換えに、雇用を確保するべきだと思うんですよ。
そして経済を成長軌道に戻すためには、池田信夫氏等が主張なさっているように、新規雇用のインセンティブが必要なのでしょう。
私自身はクビが飛んでしまった身なので、なおさらそう思います。

しかし、現在の労働市場の状況は酷いですね。
前回再就職活動をしたときには、採用企業はともかく、多くの斡旋会社が「一度会って欲しい」と言って下さったものですが…
現在は、その斡旋会社にすら「紹介できる案件が無い」と門前払いを喰らっています。
それでも今週は二社の斡旋会社が会って下さり、お話を伺ってきたのですが、“その先”に繋げるのは、なかなか難しいもようです。

そうした斡旋会社を利用するのに、我々はまずネットで探しますが、海外ではまだ一般的ではないようで、英国では「求職者はネットをもっと理解すべきだ」などという記事が書かれていたりします。
もっとも、便利なのも考えものでして、エントリーしてから5分と経たずに「厳選なる選考の末…」などと“お断りメール”が帰ってくると、正直、さみしいものがあります。

そんなこんなで今回は、相当の長期戦になりそうです。場合によっては、外食やコンビニあたりのアルバイトで“繋ぐ”コトも考えなければならないかもしれません。
もしアナリスト/ストラテジスト系業務あるいはそれに近い仕事のクチがあれば、安くても働きますので、ご案内下さい m( )m

一方で、同様の境遇に陥った元部下は、頻繁に(最大で1日5回とか)アップしていたブログの更新も滞るほど、積極的に面接しているみたいです。
やはり「日銀出身」という“ブランド”は強いもようです。
ワタシ自身はそういう“金看板”が無いのが残念です。

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2 コメント

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ここ受けて。 (ノレパート)
2009-12-07 15:41:53
http://www.japaninvest.co.jp/x/
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Unknown (糸井)
2009-12-08 10:26:54
お誘いありがとうございます。
早速応募させて頂きたいと思います。
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