p3ぶろぐ おかわり : 糸井正和経済経営研究所

金融・経済・経営の幅広い分析をお届けします。身近な路地裏経済から陰謀渦巻く国際戦略まで、様々なハナシをお楽しみ下さい。

叩かれた“出る杭”

2011-05-19 16:00:00 | 金融市場・経済全般
寄付きでは昨晩の好調であった米国市場を受けて前日比49.24円高の9,711.32円と高く始まった日経平均株価は、9,730円ほどまで上げた後、9,700円前後での揉み合い中にGoldaman SachsによるIntelの投資判断引き下げが伝わると、半導体セクタが引きずる形で下落に転じました
それが一段落するとすぐ、枝野官房長官が発した、改めて金融機関に東電向け債権放棄を求めたと受け取れる発言を機に、主役を電気・ガス及び金融に変えて、下げが加速しました。
更に、前回のエダノ・ショックと比べて弱々しい回復の頭を、3月分鉱工業生産の下方修正というニュースが叩き、またもや下落。
そこから回復することなく、結局は前日比41.26円安の9,602.82円で引けました

アジアではシンガポールやインドネシア、オーストラリアは堅調であるものの、中国本土、韓国、台湾そして日本と、東アジアは全面安の展開でした。
今夜はというと…
昨日のアジア全面高の後でも上げの弱さが目立った欧州は、Strauss-Kahn氏のIMF専務理事職の辞意表明を受けて、弱含みになることが予想されます。
また米国は、今日の東京市場が下げに向かう契機となった“Intelショック”に直面するのに加え、失業保険申請件数 、4月分中古住宅販売件数、同景気先行指数に5月分フィラデルフィア連銀業況指数と、悪い結果が予想される指標の発表が目白押しです。さすがにこれでは期待できません。

ということで、地球を一周して東京市場に戻ってくるトキには、更に悲観度が増しているように思われます。
そのため、寄付きはおそらく低いところになるのでしょうが…
悪材料出尽くしで安い水準であれば、方向としては上を向く可能性が考えられます。終値ベースでは今日より↑と予想しておきます。

不安要素としては、日銀の政策金利発表ですね。
金利自体は据え置きでしょうが…
追加緩和の有無が気にかかるところです。
昨日(5/18)の“白川発言”で円安が進んだと共に、追加緩和期待がある程度は市場に織り込まれたものと推測されます。
いつもの通り“何も無し”だと、市場にマイナスの影響を及ぼすおそれがあります。

昨日の予想検証》
はずれ(予想:↑/結果:↓)。
上値の“壁”は、ほぼ予想…というよりチャート通りの水準でした。
しかし、薄商いの中で戻ろうとする相場のアタマを悪材料に繰り返し叩かれたことで、“上値が重い”どころか、予想以上の急落となってしまいました m(_ _)m
…今日は夕場を覗いて、下値拾いを狙ってみようかな。

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