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p3ぶろぐ おかわり : 糸井正和経済経営研究所

金融・経済・経営の幅広い分析をお届けします。身近な路地裏経済から陰謀渦巻く国際戦略まで、様々なハナシをお楽しみ下さい。

インタラクティブ・メディアのブレイクスルー

2009-12-06 12:00:00 | 企業・産業
このブログで度々取り上げているタブレットPCですが、それに適合するメディアのデモがYouTubeにアップされています
これまでの“インタラクティブな”メディアとは一線を画する出来映えと言えるものだと感じました。
日本の携帯電話向け“動く漫画”の延長線上のものと言えなくはないですが、その訴求性は異次元のものでしょう。

さて、これはこれで期待を持てるのですが、私個人として期待したいのは、未だ実現されていない“ネットとテレビの融合”です。
例えばテレビを見ながら手元に小型タブレットPCを持つスタイルで、
  • 料理番組の放送とリンクしてタブレットPCにレシピを流す。番組録画と同時にPC側でもクリップできればベター。
  • 通販番組でより細かい商材情報をタブレットPCに流す。当然、注文も可。
  • スポーツ番組で、フォーカスの当たった選手の情報(過去の名プレー動画配信なども)をタブレットPCに流す。

などといったようにメディアとしての楽しみ方を拡げることは、現在の技術の延長で如何様にでも出来ると思うのですよ。

問題は、テレビメディア企業側の旧態依然としたスタンスでして。
これまでのテレビメディアの、既得権益としての電波枠を広告メディアとして再販するというビジネスモデルからの意識変革が必要なのは、かなり前から指摘されているのですが…
それができないので、現在の世界同時不況下での広告出稿減少で経営危機に喘いでいるのですよね。

同時にまた、その“既得権益を守る”というテレビメディア企業の意思が、池田信夫氏のブログでも取り上げられているNHKオンデマンドをはじめとするテレビ局による動画コンテンツ配信の不調に繋がっているのだろうと思います。
タブレットPC向けインタラクティブメディアや、機器先行ではありますが進みつつある動画コンテンツの3D化などといったメディアの進化によって、いずれ現行の映像メディアは“時代遅れ”になります。
その中で、現在のメディアの中心であるテレビメディア企業が変わってくれなければ、日本のコンテンツ産業は世界に大きく遅れをとることになってしまうでしょう。

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