まるたの日々

まるたです。少しばかり音楽と本とその他趣味の話を。

太陽の黙示録

2008年05月18日 10時13分55秒 | コミック
っつー、馬鹿馬鹿しいマンガがありまして。

この方の描くマンガは話がある程度落ち着いてきた後はまだ読めるんですが、
導入部分が余りにも馬鹿馬鹿しくて、
しょっぱなにシラケさせられるので、感情移入できないことが多いです。

いきなり話題が横にそれました。
で、このマンガは、
フォッサマグナあたりで日本を北と南に分断する大地震が発生し、
首都圏は沈没、日本は、首都圏を海峡にして南北に分かれてしまうと。
ま、それはあるかもしれないんですが、馬鹿馬鹿しいのがその先で、
災害が発生して、救助に入った中国(北)と米国(南)の軍がそのまま居座って
日本を占領してしまい、
分断された日本を統一し、日本のアイデンティティを取り戻すべく
人々が立ち上がると、そんなお話です。

朝鮮戦争と日本沈没を足して二で割ったのかなぁ、
それにしても、災害に乗じてそのまま占領しちゃうなんて
国際社会からみて許されるわけが無いし、
米国も中国も、そこまでヤクザな国じゃないし、
ありえないよなぁ、なんて考えていた訳です。

で、今回の四川の地震では、
中国当局が他国からの支援の受け入れを決断するのに時間が掛かって
沢山の人の命が失われました。
遅まきながら受け入れた国といえば、日本、台湾、ロシア。
まあ、混乱に乗じて中国を乗っ取ろうとかは
軍事力的に出来ないか、しない国ですよね。

多分、欧米の国々の救助隊の方が活動がすばやいし、
そういう救助隊をすばやく受け入れれば、
沢山の人の命が助かったのに、そうしなかったのは、
「混乱に乗じて中国を乗っ取ろうとする」ことを危惧したのかなぁ
なんて考えてしまいました。

全くこの非常時につまんない心配してるよね、
と思ったんですが、ふと気がついたのが、
もしも、中国が欧米の救助隊を受け入れなかった理由が
本当にそういう心配だったのだとしたら、
中国自身が、他の国の災害に際して、
そういうことをしようと考えたことがあるからではないか、
と思い当たって、ちょっとゾッとした訳です。

しょうもない妄想でした。
本当はどういう理由で遅れたんでしょうね。





お茶にごす

2008年05月01日 10時47分14秒 | コミック
お茶にごす

西森博之

小学館


このブログでは、割合小難しいマンガをご紹介することが多いんですが、
このマンガは、ここで紹介した他のマンガとはかなり路線が違ってます。

西森さんは、いわゆるヤンキーマンガを描く人で、
まるたは暴力的な話は嫌いなんですけど、
この人のマンガは不思議と面白いんですよねー。

ワルなんだけと憎めないキャラとお姫様キャラの対比が面白いというか。
「天使な小生意気」とかもそういう感じでしたね。

「お茶にごす」は
顔つきが怖いせいで小学生の頃からインネンを付けられやすく、
加えて、正義感が強い上に腕っ節も強く短絡思考なので
自分の意思とは関係なく、
あたりのワルに「悪魔」として恐れられる存在に
なってしまった「まークン」と
姿も心も天使のような茶道部部長を中心としたお話です。

高校入学をきっかけにまークンはワルの道を卒業しようと
茶道部に入るんですが、
「悪魔」まークンをまわりのワルが放っておくはずもなく、
ってなお話です。

まークンを象徴するセリフとしては
「ボケを一人倒すと、ボケナスを20人倒さないと収まりません。」
ってなところです。インネン付けてきたボケを一人倒すと、
お礼参りに20人が来てしまうので、倒さなくちゃいけないと。
で、部長を象徴するセリフとしては、
まークンの入部に反対する他部員に対し
「何も怖くありません。私達は彼に何もされてませんよ。」
なんてのがあります。キリスト教の牧師様のようです。

まークンと部長もいいキャラなんですが、
それを取り囲むイケメン「山田」とか凶犬「夏帆」とかもいいキャラです。
この人たちは一歩引いたところからまークンと部長を見ている訳ですが
それなりのサブキャラなので、話にもかなり絡んできます。
そこで、それよりさらにもう一歩引いたところから話を眺めている
チカ(夏帆の友人)というのもいて、この子のツッコミもなかなか面白いです。

最近、ストレスのせいで何を読んでも面白くないとか思うようになってましたが、
(本当に面白くないだけかもしれませんが)
こいつは久々のヒットでした。
第17服「正座バトル」では腹がよじれるほど笑わせてもらいました。