先日買ったCDを聴いた.G.クレーメルのヴァイオリン,N.アーノンクール指揮+ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団による,ブラームス・ヴァイオリン協奏曲ほか.
両ナンバーとも,譜面を正確かつ細部まで丁寧に再現した演奏.クレーメルの独奏は,充実の技術に一貫し,やや線の細い音色ながらもよく通る独特の持ち味.アーノンクール率いるコンセルトヘボウ管が,よく整理されたアンサンブルでこれに応えており,ライヴに起因する瑕疵も少ない.ただし,徹底したノン・ヴィブラート奏法に加え,突き放したような器械的なフレージングや強弱の付け方が祟って,終始硬い表情の音楽であるのは残念.録音は鮮明だが,全体的にいささか奥まった音像で,精彩さに欠ける.
ブラームス ヴァイオリン協奏曲&二重協奏曲
ギドン・クレーメル (ヴァイオリン),
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団,
ニコラウス・アーノンクール (指揮),
ワーナーミュージック・ジャパン,WPCS-21223
両ナンバーとも,譜面を正確かつ細部まで丁寧に再現した演奏.クレーメルの独奏は,充実の技術に一貫し,やや線の細い音色ながらもよく通る独特の持ち味.アーノンクール率いるコンセルトヘボウ管が,よく整理されたアンサンブルでこれに応えており,ライヴに起因する瑕疵も少ない.ただし,徹底したノン・ヴィブラート奏法に加え,突き放したような器械的なフレージングや強弱の付け方が祟って,終始硬い表情の音楽であるのは残念.録音は鮮明だが,全体的にいささか奥まった音像で,精彩さに欠ける.
ブラームス ヴァイオリン協奏曲&二重協奏曲
ギドン・クレーメル (ヴァイオリン),
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団,
ニコラウス・アーノンクール (指揮),
ワーナーミュージック・ジャパン,WPCS-21223