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ヘルビッヒ+ザールブリュッケン放送響=ショスタコーヴィチ「交響曲集」

2024-05-18 | 音楽 - ショスタコーヴィチ
 先日買ったCDを聴き終えた.G.ヘルビッヒ指揮+ザールブリュッケン放送交響楽団による,ショスタコーヴィチ・交響曲集.

 既聴の第10番(「G.ヘルビッヒ+ザールブリュッケン放送響=ショスタコーヴィチ「交響曲第10番」/2016-01-16」)を含む.どのナンバーも,譜面を正確かつ細部まで念入りに再現した演奏.ヘルビッヒ率いるザールブリュッケン放送響は,不馴れなレパートリーへの多少のラフさはあるものの,充実の技術とアンサンブルに一貫している.また,フレーズへの柔らかなニュアンスや,リズムの自由な伸縮が至るところで聴かれ,激しさや迫力だけで押し切ることのない,落ち着いたショスタコーヴィチ像だ.録音は鮮明で,各セクションの振舞いよりは,オーケストラ全体を,適度な残響と,ライヴならではの会場の活気とともに,美しく捉えたもの.

 ただし,第7番は曲中やたらに加速して気がなく,縦のラインも揃わないなど,散漫な内容.


ショスタコーヴィチ: 交響曲第4、5、7、8&10番 (5CD)
ザールブリュッケン放送交響楽団,
ギュンター・ヘルビヒ (指揮),
Berlin Classics,0303304BC

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