近ごろ流行っているしゃべり方に,どうにも気になるものがある.以前「佐々木研究室/2009-10-24」にも指摘した,「助詞強調」である.
例: 「家でぇ,犬を飼い始めたんですけどぉ,チワワでぇ,でも言うこと聞いてくれなくてぇ・・・・・・」
想像できるだろうか?
助詞などの文節末(太字)に極端なアクセントが置かれ,それが引き伸ばされながら大きく落下する.その落差,音程にして4~7度である(抑揚に乏しい日本語の文脈ではかなり強烈).しかも,直後にいちいちコンマ(ブレス)が入るのが特徴である.これによって,聞き手からの相槌を促しているらしい.この場合,発話者の心理としてはやはり,文章を中断し相槌を得ることで,発言の責任のいくらかを聞き手に転嫁することが志向されている.自分のことばで語っていない印象である.
僕の幼少期にもこういうしゃべり方をする友人がいるにはいたが,ことごとく教師に直されていた.だが,今になってまたよく耳にするようになり,テレビ番組なんかでも芸人やアナウンサー,果ては学者までもが使うので驚くのである.この人たち本当に初等教育を受けてきたのだろうかと.身の回りにも増えている.
この前身として「語尾上げ」というしゃべり方があるが,これにはまだ相槌でなく意地悪く反撃することが可能だった.「家で?犬を飼い始めたんですけど?チワワで?」ときたら,さえぎって「私に聞かれても困ります.」という具合にね.しかし「助詞強調」には,相槌以外に反応のしようがない感じがあり,その厚かましさが僕は不快なのである.かといって相槌を打たないでいると,彼らはブレスに入ったまま沈黙してしまったり,「もしもし聞いていますか?」と念を押してきたりする.なんだかこっちが悪者みたいになって,かえって惨めである.
例: 「家でぇ,犬を飼い始めたんですけどぉ,チワワでぇ,でも言うこと聞いてくれなくてぇ・・・・・・」
想像できるだろうか?
助詞などの文節末(太字)に極端なアクセントが置かれ,それが引き伸ばされながら大きく落下する.その落差,音程にして4~7度である(抑揚に乏しい日本語の文脈ではかなり強烈).しかも,直後にいちいちコンマ(ブレス)が入るのが特徴である.これによって,聞き手からの相槌を促しているらしい.この場合,発話者の心理としてはやはり,文章を中断し相槌を得ることで,発言の責任のいくらかを聞き手に転嫁することが志向されている.自分のことばで語っていない印象である.
僕の幼少期にもこういうしゃべり方をする友人がいるにはいたが,ことごとく教師に直されていた.だが,今になってまたよく耳にするようになり,テレビ番組なんかでも芸人やアナウンサー,果ては学者までもが使うので驚くのである.この人たち本当に初等教育を受けてきたのだろうかと.身の回りにも増えている.
この前身として「語尾上げ」というしゃべり方があるが,これにはまだ相槌でなく意地悪く反撃することが可能だった.「家で?犬を飼い始めたんですけど?チワワで?」ときたら,さえぎって「私に聞かれても困ります.」という具合にね.しかし「助詞強調」には,相槌以外に反応のしようがない感じがあり,その厚かましさが僕は不快なのである.かといって相槌を打たないでいると,彼らはブレスに入ったまま沈黙してしまったり,「もしもし聞いていますか?」と念を押してきたりする.なんだかこっちが悪者みたいになって,かえって惨めである.
こちら関西弁は、しゃべり方に抑揚がなく、そのためか?コーラスの練習では、言葉の扱い方で指摘が多く苦労しますよ(笑)
gooのブログ始めました。内容は変わり映えしないんですが、覗いてみて下さい。
指揮者には「母音を強調しないで」とよく言われます(苦笑)