ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

深谷市の白鳥飛来地に来ているコハクチョウを見てきました

2010年12月24日 | 季節の移ろい
 白鳥の飛来地として有名な埼玉県深谷市川本地区の荒川河川敷に行ってきました。今回、飛来しているコハクチョウが20数羽とかなり少ないことに驚きました。その理由は、鳥インフルエンザの問題から、平成20年(2008年)以降は深谷市が餌付けを止めているからでした。白鳥飛来地は数年前に比べて、かなり情況が変わっていることを知りました。

 餌付けをしていないために、コハクチョウは河川敷の草むらでしきりに野草を食べていました。見た感じでは、食べ物が少ないためか、盛んに草むらをつっいています。


 一般の観察者は、コハクチョウなどにエサをやることは禁止されています。

 数年前にここに来た時は、100羽以上のマガモなどのカモ数種類が河川敷を占拠し、コハクチョウは川の中に追いやられ、川面に漂っていました。コハクチョウは数10羽はいたと思います。その時は、監視員の方がパンくずなどをまいて飛来した水鳥を餌付けしていました。大部分はカモが食べているようにみえました。今回は、カモは20~30羽が近くの川面に浮かんでいました。パラパラといる感じでした。

 深谷市川本地区の白鳥飛来地は、以前は「川本町の白鳥飛来地」として知られていました。現在、白鳥飛来地は、市町村合併によって深谷市になっています。すぐ近くに「鹿島古墳」という遺跡があり、道路には「白鳥飛来地」の看板が出ています。毎年10月下旬から翌年の3月中旬までコハクチョウを中心に、オオハクチョウが一部混じって100羽ぐらいが飛来していました。北緯50度以北のシベリアから約2週間かけて約4000キロメートルを飛んで日本に越冬しに来るそうです。

 今回はコハクチョウが、最初、18羽が河川敷の草むらにいて、草を食んでいました。「現在、18羽いる」と監視員の方が教えてくれました。その内に、3羽が飛来し合流しました。羽根の色が灰色のコハクチョウが数羽います。今年産まれた幼鳥です。体の大きさは親と同じぐらいにまで成長していました。


 時々、数羽が川面に降りて泳ぎ始めます。先頭から3番目の鳥の首などが灰色なのは若鳥だからです。


 2009年4月にメキシコや米国で新型インフルエンザ「A/H1N1」が流行し、日本でも患者が発生してからは、爆発的感染になる“パンデミック”の可能性が高まったとして社会問題になりました。新型インフルエンザが出現する原因は、日本に飛来する野鳥によるインフルエンザウイルスの伝播が一因と推定され、日本に飛来する野鳥に関心が集まっています。「トリ起源」の新型インフルエンザというイメージが広がりました。養鶏場を営む方々には大きな脅威になっています。

 今年も12月17日に農林水産省が、「富山県高岡市の市営高岡古城公園動物園で、鳥インフルエンザに感染した疑いのあるコブハクチョウが見つかった」と発表しました。さらに12月21日に「鹿児島県出水(いずみ)市に飛来したナベヅル2羽が死に、このうち1羽に鳥インフルエンザ感染の疑いがある」と報じられた。

 こうした情況のため、深谷市川本地区の荒川河川敷は、歩道から河川敷に降りる入り口に「消毒薬液」を入れた箱が置いてあり、出入りの際に靴を消毒する仕組みになっていました。渡り鳥の観察も、新型インフルエンザの影響で様変わりしていました。備えあれば憂いなしです。

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2 コメント

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鳥インフルエンザ対策は重要 (バードウオッチング友の会)
2010-12-24 15:50:43
毎日新聞によると、鳥取県は12月18日に、同県米子市の民家のベランダで見つかったコハクチョウから、強毒性の高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1亜型)を検出したと発表したとのことです。
白鳥や鶴などの野鳥の飛来に対して、監視態勢が強化させると思います。
白鳥や鶴に罪は無いけど、養鶏農家などを守るために分離などを強めるしかないと思います。
瓢湖には4000羽が飛来 (ひょうたんつなぎ)
2010-12-24 20:20:00
新潟県阿賀野市にある瓢湖(ひょうこ)は国の天然記念物に指定されている、白鳥の飛来地です。平成20年にラムサール条約登録湿地になりました。
毎年約5000羽を超す白鳥(オオハクチョウとコハクチョウ)がシベリアから飛来します。現在は4000羽を超しました。夜明けに飛び上がります。

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