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いつだってこころは  まんまる。

アリッサムです。子どもたちと遊んだり、花を育てたり、本を読んだり・・・
雪の降らない東北の街に住んでいます。

こころの傷痕。

2011-06-18 | 日記
今日いらした患者さんは、震災以来、お薬が増えました。

とても優しげな70代の女性です。

あの日から断水し、ガソリン、食糧は並ばないと手に入らず、

これでは大変と心配した、首都圏に住む息子さんの家を泊まり歩いたそうです。

たまたま息子さんのお宅で見ていたテレビで福島県の被災状況が写され

瓦礫と化した私たちの市の海沿いと、

娘時代をすごした実家の造り酒屋が倒壊した様子を見て、体の力が抜けたそうです。

私の母よりは少し年上のこの女性は戦火の中で少女のころを過ごしたはず。

「もうね。

眠れないの。

いろいろ考えてしまって。

実家のお嫁さんは、地震の時にコタツにもぐったの。

揺れが収まってコタツから出たら、

天井が無くて青空だったの」

・・・実はこの話を聞くのは三回目です。

でも、何度でも聞きます。

誰かに語って「大変でしたね…」と言ってもらいたい気持ち、良くわかります。

だって本当に大変だったのだもの。

眠れず、安定剤が増える人が多いです。

なかなか心も復興できません。



写真は我が家のアジサイ。

黄緑と白が梅雨を待っています。

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