まめぞうの噺華集*新天地版

猫と日本舞踊にお花見お散歩etc…旦那はんとのぬる~い日々を徒然に

汐汲 2

2015年08月31日 12時18分40秒 | 日本舞踊:舞台自分史
 さぁ、まめぞう日本舞踊お稽古の夏休みも、本日で終わり!
明日…長月に入りましたら、舞台に向けての「再スタート」です。
そんな自分に気合いを入れる意味も込めて?!
 過去の舞台を振り返って・・・!
みようかと

 前回の「振り返り舞台」は、
『長唄 供奴』/2003年 秋…の舞台

でした。
・・・となれば、次は
 『長唄 二人椀久』
ではありますが、
『まめぞうの噺華集』を書き始めの日…に、
まだブログを書き馴れていなかったので、写真を数枚しか載せなかった舞台についてを、
改めて書こうと思います。

2011年 秋の舞台より
 『長唄 汐汲』

   平成二十三年 霜月三日

 花道からの「出」・・・
  静々と厳かに幕開きです。
 
先ずは、写真を・・・(以前に載せたものではないものを…)
 * 以前に載せた『汐汲』は、こちらを(クリックして…)御覧下さいませ。

舞台へ…
 「汐汲」… 正に汲んでいる所

    
 「月」を見る振りの数々

  
 厳かな「中啓」の舞

 舞台上で「烏帽子」を取って・・・

 「行平 様」を想って・・・

   「狩衣」を脱いで「手拭い」の舞…「クドキ」です

   下手へ「引っ込み」

 ここでも「反りの まめぞう」健在です

 「三蓋傘(三段傘)」を持って、下手より・・・

 衣装は、着替えた訳では有りません。
 「差し込み衣装」で、上側(赤)を「両肌脱ぎ」しているのです。
  この段は、可愛らしく!です。
  これだけでも、感じがグッと変わりますね。

   「三蓋傘」の舞

 「中啓」にて、厳かに・・・幕。

 ※ 写真の角度やポーズ(決まりの場!でなかったり…)が・・・
   ではありますが、あくまでも素人写真を添付。
   ですので・・・

・・・・・以上、ちょっと調子にのって写真載せ過ぎましたね
では、振り返りを!

 『汐汲』・・・
こちらも、日本舞踊では超有名な外題です。
(内容…としては、
  松風・村雨という海女の姉妹と、その想い人・在原行平との
  『松風 村雨伝説』をもとにした歌舞伎舞踊です。
  詳しくは、長くなるので割愛致します
日本舞踊のお稽古を始めると、
これまた、必ず…!?と云って良い程、
お稽古してくる踊りです。
(まめぞう も、おしょさん時代にお稽古しました。教えました。)
・・・そうなのです?!
以前に書きました、
 『羽根の禿』『雨の五郎』
に続いての、
 子供の…初期の頃の…踊りを、大人になって踊る!
の、集大成として臨んだ舞台でした。
(これでお終い・・・の予定が、
  年を経ての今秋に『手習子』ですが

いつも書く事(思う事)は一緒になってしまいますが、
一言で云うと、
 まぁ~~~っ! 難しいの何のって、
  こんなに大変踊りなのぉ~~~!!!
です。
「凛として」「厳かに」「品よく」そして「可愛らしさ」も・・・
先生からの御指導は、
それはもう、半端無いものでした(…これは、いつもの事ですが
特に「烏帽子」を着けている所は、
それはそれは、厳しく御指導頂きました。(…主に「出」)
子供の時の…初期の時の「それ」とは違う、
 大人の『汐汲』
を、教えて頂けて、且つ舞台に立てた事は、
今の まめぞう にとって、
 素晴らしい財産!
と成ったと思います(恰好着け過ぎかな

また、この『汐汲』は、
某お流派では「お名取試験」に使われる様です。
 さもありなん!
と思う、まめぞう です。
おしょさん や 先生…母も、
 ~『汐汲』をキチンとお稽古すると、
   一段上手くなる・・・「腰」がきまってくる!~
と、よく仰っていました。
それ程に、
 女方の基礎が詰まった踊り
なのだと思います。

 そして、
この『汐汲』の舞台の折りには、
絶対に忘れられない出来事がありました。
極々私的な事に成りますが、
(以前…昨年の舞台の折りに書いたと思います…)
母が大腿骨骨折をしたのが、
この舞台本番の十日前の事でした。
そして、手術が一週間前・・・
(その時の事を書き始めると、それだけ長々日誌になってしまうので、
  割愛致しますが、まめぞう の心は…頭は…身体は…
  途轍もないパニック状態でした・・・)
そんな大事な事があっても、
 舞台に穴を空ける事などもってのほか!
  これで踊れないのなら、踊りやめなさい!!
と、母は言います。(小さい頃からの、母の教えです…)
・・・言ってくれました。

・・・と、色々ありましたが、
↑ の様に、まぁ無事に舞台の幕は下りたのでした。

その後、嬉しい事も・・・!
おしょさん時代の大先輩!(先生や母と同期…)
『高尾ざんげ』のお稽古をみて頂いた先生!に、
 ~ 理想的な『汐汲』でした・・・~
との、
御言葉を頂けました。
勿論…御世辞は多分に含まれている事は承知しておりますが、
凄い!御言葉を頂けて、
とってもとっても嬉しかった・・・今でも嬉しい!まめぞう です。