本屋さんで平積みになっているのを見かけて、中身も見ずに買ってしまった(*^^*ゞ
彼氏も旦那も居ない『おひとり様』はもちろん遠距離恋愛やすれ違いでなかなか彼と会えない『おひとり様』などなど、さまざまな『おひとり様』事情を抱えた女性たちの８つのオムニバスストーリー。
普段は仕事をきちっとこなし、ひとりで好きなものを食べ、休日はカフェでゆっくり過ごしたり、映画を観たり、ショッピングをしたり・・・誰にも邪魔されない至福の時間。ひとりで何でもできるってのは大人の女としては楽しいことなんだろうけれど、年下の同僚に
『それって淋しくないですかあ？』と無邪気に聞かれたり、友人が彼と幸せそうに過ごしている姿を見たりすると、ふっと思うわけですよ。
本当にこのままでいいの？
ああああわかるわかる！！ と、誰もが主人公になれるお話です。
作品の中でも
世界で自分は たったひとりなのかもしれないと
だれも自分のほうを向いてくれない
自分のことなど考えてくれないのではないかと
そんな気分になったりする
しかし、こういう想いを味わってかみしめるからこそ、おひとり様は前に進めるのだとも思う。淋しいとか孤独だと感じていることを恥ずかしいことだと思って見栄を張ってみたり、殊更に『でもワタシ幸せなの！』と声高に言う女よりは、淋しいことを淋しいと受け止める方がいい。
とはいえ２号嫁は、いわゆる『ひとりメシ』とか『ひとり映画』とかができない。ひとりで外でゴハン食べるくらいなら、お弁当買ってでもウチで食べる。自意識過剰なんだろうけどね～。３０歳が近づく頃から、どうにもこうにもできなくなった。淋しいくせに、淋しい女とは思われたくなかったんだろうな。
周りには『淋しい淋しい』と言っていても、見も知らない人たちには『淋しい女』と思われたくないという不可思議な感情だったな・・・あの頃は(*^^*ゞ
それでも、それなりに『おひとり様』的生活は楽しんできたつもりである。１０年ほど独り暮らしをしてきたが、ひとりってのは楽なんだよね～。若い時は特にｗｗ
徹夜で原稿書いてメール送って、朝風呂に入って、昼間からビール飲んでテレビ観てだらだら。好きな時間に好きなものを食べて、好きな時間に寝る。休みの前日となればビールとつまみを用意して、夜が明けるまでゲームしたりビデオ観たり本読んだりしてたもんですよ。
友達呼んで鍋パーティして酔っ払って雑魚寝したり、完全オフの日は一日パジャマで好きなだけ布団でうだうだしたり。
ひとりだからこその、この解放感と自由さ！
しかし、自由であるということは、やっぱり独りであるということなのかもしれん。
彼なり旦那なりと居る時の『ふたりの楽しさ』は、ふたりになってみないとわからない。
彼なり旦那なりと居ない時の『おひとり様の楽しさ』ってのも大切なんだろう。
ひとりの楽しさを知っているからこそ、ふたりの楽しさも際立つのかもしれない。
まあ、パートナーが居ようが居まいが、結婚してようがしてまいが、結局突き詰めてしまえば・・・みんなどこかでは『おひとり様』ではあるわけで。
他人同士ゆえに完全に理解できるわけがない。いくら結婚したってやっぱり自分がイチバン大切だったりもする。特に１号旦那は自分と金以外は信用できない男だし、人間所詮はひとりだというのが信条なので大変ですがｗそれを踏まえたうえでのふたり暮らしの楽しさを、続く限り味わっていきたいなぁと思う。
谷川史子さんの作品は『くらしのいずみ』を読んで以来だが、相変わらずオトメ度はかなり高い(*^^*ゞ
彼の携帯を悩みながら盗み見ようとしてしまう女の子なんざ、もう可愛くて可愛くてキャァ♪(*ノ∀ノ)あとラストの『つがいになりたい女子』もね～・・・わかるよ～・・・。
出てくる女の子たち、みんな頑張ってます。肩肘張ってる子も居れば、夢見る少女も居るし、世間に迷惑かけてるわけじゃないし～とちょっと開き直る子も居る。登場人物のどこかに自分が居そう。そう思いながら読んでみるとおもしろい。この方の特徴ともいえる、繊細でほわっとあったかいタッチ。おいしいお菓子と紅茶でも飲みながら、のーんびりと読みたい作品です。
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