モルツーの日々@競馬と本と日本史他

本が好きな書店員(出版社営業部から書店員に出戻りました)。史跡巡りの写真を素敵に撮りたい。馬も好き。

高橋成美のペアが、銀!

2010年03月15日 | 日々のできごと

日本ではペアが育たない。
昔好きだった漫画『ワン・モア・ジャンプ!』(赤石路代)(小学館)で、そう言われていたのを覚えています。これは、1992年~1996年の作品。
また、川原泉の『銀のロマンティック・・・わはは』(白泉社)でも、同様なことが言われてるようです。1996年の作品なので、同時代。
当時からずっと、日本のフィギュアスケート界では「ペアが育たない」という状態のまま、15年以上、経っているようです。
(ちなみに、少し前に時々見かけていた「渡辺・木戸ペア」や、バンクーバー代表だった「リード兄弟ペア」は、どちらも「アイスダンス」の選手であって、「フィギュアペア」ではありません。念のため。)

でも、ペアが存在しないわけではないようです。
ウィキペディアで調べてみると、全日本選手権の結果が載っていて、一応、選手は存在していました。
ウィキペディア「全日本フィギュアスケート選手権」
ただし、悲しいかな、参加者は少ない気配で、1位以外の名前が無かったり(参加組はもしや1組だけ?)、非実施だったり(参加組、無し??)していて、散々な雰囲気が見て取れます。
眺めていて気づいたのですが、アメリカでペアをやってる井上怜奈も、実はシングルをやる前に、ペアをやっていたのですね。
1990-91シーズンにペアで、日本選手権を優勝しています。
しかも、1992年のアルベールビルオリンピックにペアとして出場してたそうです。その後、シングルに転向し、1994年のリレハンメルに佐藤有香と共に出場、1998年の長野は荒川静香と枠を競って敗れて出られず、再びペアに転向。
日本のペアのレベルじゃキツイのでアメリカ国籍にしたとのこと。
また、バンクーバーでロシアのペア代表だった川口悠子の名前も見えますが、後半はペア相手が毎回違い、相手探しに苦労してたのかなぁと思えてしまいます。
そして、2004-05シーズンを最後に、ペア競技が途絶えてます。(川口悠子はアメリカ→ロシアへと移動。)
その後ようやく3シーズンぶりに復活したのが、2008-09シーズンの、高橋成美&マーヴィン・トランペア。
なるちゃん、登場です。

高橋成美の存在を知ったのは、昨年末の
NHK杯。
非常におもしろなキャラクターだと思いました。
2009年12月26日のブログ

で、本題はここから。
その高橋成美&マーヴィン・トランペアが、先日の世界ジュニアフィギュアスケート選手権で、銀メダルを獲得したのです。
巷では村上佳菜子と羽生結弦の優勝ばかりが話題になっていますが、むしろこの「ペアの業績」のほうが凄いコトなんじゃないかと、私は思うのです。
もっとコッチを取り上げてよ!!と。
せっかくペアの芽が再び出てきて、これからもっと伸びていくかもしれないのに、このままじゃ、また「日本だとちょっと・・・」的なことを言われて才能が海外に流れていってしまうんじゃないかと、非常に心配なのです。

なるちゃんキャラ。
実力が伴ってる上に、当たればすごく人気が出そうな面白キャラなので、うまくマスコミの流行に乗りさえすれば、なるちゃん人気も高まって、ついでにペア人気も高まって、「日本ではペアは育たない」という現状を打破するための突破口になるのではないかと、期待しておる次第です。


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