本屋さんに戻りたくて戻りたくて仕方なかった頃。
本屋さんにまつわる2冊を読みました。
崖っぷち社員たちの逆襲-お金と客を引き寄せる革命──「セレンディップ思考」- | |
小島俊一 | |
WAVE出版 |
経済誌でも取り上げられていました。
本屋さんを舞台(題材)とした、企業再生ビジネス書。
小説仕立てで、とある地方チェーン書店の経営再建を描いています。
実体験を元にしているそうで、とてもリアリティがありました。
主人公は、著者をモデルとしている雰囲気の、出向してきた「デキる人」。でも、現場の女性に「掃除のしかたがなってない!」等の指摘をされて殊勝に反省して改善していく様子など主人公の成長も描いてあり、好感が持てましたし、小説として違和感なく読んでいけるのでオススメです。
再生企業の社長さんへのレクチャーという形で決算書の読み方も登場するので、本書を読んだだけで読めるようになれる気がします。
「特殊な業界だからウチの業界の決算書って難しいんだよね」って、どの業界の人も言うそうです。それを言い訳にして読もうとしていないと指摘された気がします。
時々読み返したいなと思える1冊です。
『これからの本屋』 北田博宏
amazonに取り扱いが無いようなので、独自リンクで。
出版社である「HAB」のページへ跳びます。
独立系書店経営者へのインタビューや、空想の本屋さんのことや、実際の取り組みなどを紹介してあります。
「空想本屋のことなんて読んで何になるんだ」と思いきや、気付いたのですが、「本屋に求めている事柄」が浮き彫りになった気がしました。
「本が買えれば良い」という以外に、人々は本屋に何を求めているのだろうかと考えさせられます。
これも、時々読み返して、「本屋」について考えたいと思います。
以上、2冊でした。