一昨日わんこの散歩の途中にAR邸前を通ったところ、たまたまARさんがいらっしゃってちょっとお話ししました。「暖かくなったのはいいけど、ストーブが焚けなくなりまたね。」と・・・。そうです、少しずつ薪ストーブシーズンの終わりが近づいています。とはいえ、昨夜、今夜(20日、21日)と、霜注意報が出ているので、夕方からバンバン焚いているWOOの家です・・・(^^ゞ こうなると、外に出している寒がりの植物を家の中に避難させる重労働が待っているのですが・・・
さて、前置きが長くなりましたが、薪ストーブ巡りから早1週間がたちますので、報告を本日完結したいと思います。ちょっと長めになりますがお付き合いのほどよろしくお願いします。
それでは、まず防虫帽子邸での見学会の様子です。防虫防止さんは、一昨年まで事務局をされていた薪ストーブ同好会の古い会員さんであると同時に年季(10シーズン)の入った薪ストーブのオーナーさんです。薪ストーブをインテリアではなく、実用品として使い倒している第1人者でもあります。こちらの、使用方法は薪ストーブ歴の浅い人にはいろいろ参考になることも多いと思います。
また、こちらのお宅は、家を建てられてから後付けで薪ストーブを設置されています。薪ストーブはつけたいけど、うちには無理かなと思っているお宅には、参考になる事例だと思います。新築の時に設置しなければ付けられないということはないのです。ぜひ、多くのご家庭が薪ストーブの恩恵を受けてほしいと思います。
まずは、薪棚の様子を見せていただきました。
道路からの目隠しにもなる塀代わりの薪棚です。薪が少なくなると目隠し効果が減るのが薪棚の難点ではありますが・・・
こちらは、家の裏のスペースに屋根をかけて、薪棚と物置に改造された空間です。奥にある時計は、薪割りをしていて、時間を見失わないために取り付けられたそうですが、便利だそうです。薪割りはやり始めると没頭するのでついつい時間を忘れてしまいがちになりなります。まだ余裕のストックですね・・・
庭には原木がごろごろしています。
さて、いよいよストーブです。バーモンドキャスティングのアンコールエバーバーンという触媒を使わないタイプのストーブでした・・・よね(違ってたら指摘してください。直します)。(追記:WOOは長年、防虫帽子さんのところストーブは触媒を使わないタイプのエヴァーバーンだと認識していました。失礼しました。訂正します。)今回は、防虫帽子さんがいっしょに薪ストーブ巡りに同行されていたので、ストーブに火はありませんでしたが、周辺に載っているケトルやらチロリやら・・・。そして、焚き付けを入れる容器やら・・・その他いろいろなものが実用的に使いやすく配置されています。今回写真を撮り忘れましたが、ストーブのすぐ上の天井に穴が開いています。この穴は、1階の暖気を2階にも送るための穴なのですが、これは防虫帽子さん(女性です。ここで女性を蔑視するつもりではありませんが、一般的に言って女性はあまりこんなことしないので・・・というか、誰もあまりしないかもしれませんが・・・、そのことに対して敬意を表していると理解していただければと思います。)自身が、開けられました。ちょっと見には素人仕事には見えません。効果もバッチリで2階にもしっかり暖気が届くそうです。後付けのご家庭の参考にしてください。
防虫帽子さんは日ごろの料理の熱源としてこのストーブを使っていらっしゃるので、油が飛んだり、材料が落ちたりして、ストーブ自体がかなり汚れています。しかし、それが使い込まれた風合いが出て、道具としての美しさを放っていました。道具は使ってなんぼですから・・・・薪ストーブが喜んでいるように見えました。
皆さん熱心に防虫帽子さんの薪ストーブ活用術を聞いていらっしゃいます。
そして、なんと天然の熱源にこだわる防虫帽子さんは、囲炉裏まで導入されていました。これはこれで日本の先人の知恵が活かされていて便利そうでした。囲炉裏に向かって熱燗で一杯なんていい感じですね。薪ストーブを使って日々を楽しく過ごすためノウハウいっぱいの防虫帽子さんでした。これからも、会員さんにいろいろなアドバイスよろしくお願いします。防虫帽子さんはこちらでhttp://ururunokokoro.blog.fc2.com/ご自身の様子や思いを発信しておられます。
続けて・・・薪割り家族邸です。
薪割り家族邸は、新築と同時に薪ストーブを設置されています。機種はバーモントキャスティングのデファイアントの赤です。いい色に経年変化しています。こちらの薪割り父さんはDIYの達人です。詳しくはこちらへhttp://blog.livedoor.jp/makiwarikazoku/
まずは、薪割り父さんが作った外構です。この石垣・・・手作りです。これ一人で積んだなんて信じがたいですよね・・・。すごい!
このデッキも手作りです。一か所レンガ敷でBBQ仕様でした。こちらもBBQ大会の候補のお宅です。広い敷地なのでご近所に気兼ねなくBBQできそうでした。その節はよろしくお願いします。
こちらは薪棚。今シーズン分はありそうですね。
こちらは、手作りの倉庫です。家とのつながり感があって、初めから設置してあるように見えます。DIYと思えないクオリティの高さです。WOOのうちの倉庫も見習わないといけません。
お宅の全景です。写っているところ全部薪割り家族さんの敷地だそうです。うらやましい広さです。屋根の上の煙突が目立ちますますね。
いよいよ、ストーブ拝見です。薪ストーブの背景に広々とした風景が広がって開放感のある空間が広がっています。とても落ち着く空間です。
そして、ここから薪割り父さんの本領発揮です。まずは、お手製のピザピール。使い勝手よさそうです。作り方は薪割り家族のブログをどうぞ・・・http://blog.livedoor.jp/makiwarikazoku/
DIY第2弾火掻き棒・・・ブログによると原価59円だそうです。使い勝手よさそうです。
DIY第3弾てすりの意匠・・・1000m単位で製造元にひもを発注して巻き付けて自作されたそうです。気の遠くなるような手仕事が形になるととても美しい造形になります。
DIY第4弾火掻き棒スタンド+アルファー。いろいろなグッズをぶら下げるスタンドです。スキーのストックで作った火吹き竹もあります。薪割り父さんの自作の品々を見ていると頭は使いようだなと当たり前ながら思います。
DIY第5弾物干し・・・高さを自在に調整できる物干しです。2階の屋根裏に設置してあるので、薪ストーブの熱を利用して洗濯物よく乾きそうです。今回写真を撮り忘れましたが、この時、みんなで座ってお茶をいただいた座卓も薪割り父さんの作でした。WOOのうちにもああいうタイプの座卓があるといいなと思いました(予算が付けばの話ですが)。
2階からの眺め・・・この開放感いいですね。落ち着きます。ここでぼんやり一日過ごしても悔いはないというような空間でした。薪割り父さんこれからも手作りの魅力を発信してください。楽しみにしています。
いよいよ最後はコザワホーム完成見学会です・・・
薪ストーブ巡りの最期は、会員でもあるコザワホームさんの完成見学会です。この新築のお宅のも薪ストーブが設置してあります。機種はネスターマーチンS33。新築の完成見学ということもあり残念ながら内部の撮影はできませんでした。しかし、いろいろ住み心地をよくする工夫がされたお宅を拝見してとても勉強になりました。薪ストーブが燃えているにも関わらず室内の湿度が66パーセントあり、しっとり落ち着いた空気感が心地よいお宅でした。
お土産までいただいて恐縮した薪ストーブ巡り一行でした。コザワホームさん、ありがとうございました。
で、気がつけば、見てきたストーブ 7台中、6台が会員でもあるRustic Craftさんが施工されたストーブでありました。
ということで、久しぶりの薪ストーブ巡りの活動報告をさせていただきました。薪ストーブを設置しているということ以外は、それぞれのご家庭の個性が出ており興味深かったです。その中で、共通していることが薪ストーブ以外にもう一つありました。それは、自分でできることは自分でやってしまおうという精神。ボタンを押せば、暖かくなるエアコンがある時代にあえて、薪割りをして、薪棚に積んで、乾燥させて、火をおこし、火を育て、やっと暖まれる、ある意味かなり手間のかかる薪ストーブを選択された方々の根底を流れる共通の意識なのではないかと思いました。だから集まるといろいろ面白い話も聞けるんですね・・・。薪ストーブ文化万歳です。
道すがら、薪ストーブを使った料理やお菓子作りなどじっくり取り組める企画もあるといいなとか、他のお宅も見たいななど要望がありました。会員さんの中でうちにも来ていいよとか、料理作り一緒にしましょうなどと思われている方がいらっしゃいましたら是非事務局まで連絡をください。今シーズン中の企画は難しいですが、来シーズンに向けて日程調整などがしやすくなりますので、思い立ったが吉日です。できるだけ早く連絡をください。お待ちしております。
一番近い活動は、欅の大木の薪づくりです。松江市内でアクセスも楽な場所です。現在日程調整中です。現地で玉切りをして、薪にしてそれぞれが持ち帰るという活動になると思います。ここ1か月以内の土日で調整しています。決まり次第ブログにアップしますので、ブログを気にしてみていてください。
最期までお付き合いありがとうございました。薪ストーブ巡りの報告これにて一巻の終わりといたします。