バーをたたき、上方に大きく弾んだ自らのシュートに、駒野は天を仰ぎ、頭を抱えた。うつむいてセンターラインの仲間のところへ戻る駒野を抱きかかえるようにして迎え、列の中へ招き入れたのは、大会前にその腕からキャプテンマークを剥奪された中沢だった。
5人目のキッカー、カルドソが決勝のゴールを決めると、歓喜の輪を抜けだし、1人のパラグアイ選手が駒野に駆け寄り、額をすりつけるようにして何かを語りかけた。自身4人目のキッカーとして落ち着いてゴール中央にPKを決めたアエドバルデスだった。おそらくスペイン語だったのだろう。駒野は何を言われているのか分からないはずだが、しきりにうなづいていた。気持ちは通じていたのだろう。
一番長く駒野の肩を抱いていたのは、松井だった。そして駒野以上に泣いていた。何も言わず、しゃくり上げ、ただただ肩を抱き続けていたようにみえた。そして逆の肩を、阿部が抱いた。
サポーターへのあいさつに駒野を背を押していざなったのは、稲本だった。努めて笑顔だった。駒野は笑顔を返すことはできなかった。それでも稲本は笑みを送り続けた。
最終更新:6月30日 14時24分(産経新聞)
何とも言えない気持ちになった。
お互いが解りあえるメンバーと対戦相手。
サッカーという競技を通じて、国は違えども理解できることは必ずあるんだと。
パラグアイのアエドバルデス選手は同じような経験が有るのだろう。
痛いほどの思いを理解して相手を思いやる事が出来る人なんだろうな。
パラグアイを、アエドバルデス選手を応援したいと思うのは当たり前の事だと思う。
試合が終われば同じサッカー仲間、スポーツ選手の素晴らしい面を見せていただいたと思います。
5人目のキッカー、カルドソが決勝のゴールを決めると、歓喜の輪を抜けだし、1人のパラグアイ選手が駒野に駆け寄り、額をすりつけるようにして何かを語りかけた。自身4人目のキッカーとして落ち着いてゴール中央にPKを決めたアエドバルデスだった。おそらくスペイン語だったのだろう。駒野は何を言われているのか分からないはずだが、しきりにうなづいていた。気持ちは通じていたのだろう。
一番長く駒野の肩を抱いていたのは、松井だった。そして駒野以上に泣いていた。何も言わず、しゃくり上げ、ただただ肩を抱き続けていたようにみえた。そして逆の肩を、阿部が抱いた。
サポーターへのあいさつに駒野を背を押していざなったのは、稲本だった。努めて笑顔だった。駒野は笑顔を返すことはできなかった。それでも稲本は笑みを送り続けた。
最終更新:6月30日 14時24分(産経新聞)
何とも言えない気持ちになった。
お互いが解りあえるメンバーと対戦相手。
サッカーという競技を通じて、国は違えども理解できることは必ずあるんだと。
パラグアイのアエドバルデス選手は同じような経験が有るのだろう。
痛いほどの思いを理解して相手を思いやる事が出来る人なんだろうな。
パラグアイを、アエドバルデス選手を応援したいと思うのは当たり前の事だと思う。
試合が終われば同じサッカー仲間、スポーツ選手の素晴らしい面を見せていただいたと思います。