昨夜は遅くに就寝したし、今日なんぞは早起きせんでもエエのに、4時過ぎに目が覚めましてね。
さすがにそのまま起きる気になれず、6時過ぎまで苦手な二度寝をしてから起き出しました。
空は曇り空、晴れずとも雨さえ降らんかったらエエのになぁ、といいながら身支度をしてたら霧雨が降り出しました。
今日は長男は家族全員で参列するので自動車は満杯、我々夫婦は電車です。
電車に乗った頃から霧雨は小雨に変わり、阪急高槻駅では傘が要るほどの雨になりました。
娘が駅から式場まで先ず我々を送ってくれ、その後自宅に帰り家族を乗せて式場に取って返す段取りやったんです。
やがて現れた自動車の中にはマゴ一号の姿が!家で待ってるのも暇なんで我々と一緒に式場に行く、と乗って来たんやて。
式場につくと私と遊ぼうとマゴ一号がバッグからオセロと将棋取り出しまして、まぁ用意のエエ事でっせ。
祭壇の写真を撮っている間は次男がオセロで相手をして、その後私がヘボ将棋を3番、お陰で開式まで気が紛れました。
只1つ段取りが狂ったのは、カミさんが喪服に使う帯揚げと帯締めを家に忘れて来てしもてねぇ。
嫁入りの時に故人が縫って持たせてくれた喪服やから最後に見て貰う、と昨夜から用意をしてたんですわ。
母親似でキッチリしてて、忘れ物などした事は無いのに、表面上は気丈に見えてても、相当応えてるんやね。
しかし、アカンとなったらグズグズ悔やまず、式服ではないけれど家から着てきた黒の衣装で葬儀に出る事にしました。
「おかぁちゃんは此処まで持って来ただけでも気持ちを判ってくれて、何をしてるねんな、と笑ろて許してくれはるやろ。」
この辺りが、下っ端とはいえ彦根藩士の血を引いた故人、その思いっ切りの良い気性を間違いなく受け継いでるね。
葬儀では導師について夫婦で仏説阿弥陀経を唱和、お教本を自宅から用意してきたとは、我カミさんながらエライ!
お教本を持ってくるほど気が廻っていながら、肝心な喪服の小物を忘れるとはそれだけ悲しみが大きい証拠でしょうなぁ。
帰りも娘に阪急高槻駅まで自動車で雨の中を送ってもらい、阪急岡町についたら雨はほとんど上がってました。
自宅に戻って一息入れ、十三で買ったお彼岸の「おはぎ」を食べていると、気が緩んだかじわっと疲れが出てきましたわ。