流動のイイ女

妻子もちと別れ⇒いじめで会社を退職⇒脱無職⇒上司と不倫関係⇒約3年の不倫にピリオド⇒復縁、妊娠⇒未婚の母に

限界

2007-02-20 | 引越しするぞ!
アパートを決めたものの、やっぱりお金がかなり減るのを嫌がってたアタシだけど、それどころじゃないアクシデントが起きた。
それは昨日の夜、オクラ納豆パスタというとんでもない料理をしようと張り切って、鍋を火にかけていた時。

ピンポーン

ドアチャイムが鳴った。
やばい!アタシは咄嗟に息を止めた。←無意味。
傍らには猫。頼む。静かにしてくれ。

ピンポーン

またチャイム。続けてノック。
コンコンコン。
やばいやばいやばい。
キッチンの窓にはすだれをかけているアタシの家。
でも幅が足りなくてきっとアタシのシルエットは見えてるはず。
アタシは静かに火を止めてしゃがみこんだ。

『おばんです~』
おじさんの声。
コンコンコンコン。コンコンコンコン。

いない!この家には誰もいないって!
猫が不思議な顔をしながら玄関に歩いていく。
「バカ!こっち来い!」
アタシは息を殺しながら猫に言った。
そばにあった猫缶で釣ろうとする、が。
「にゃ~ん」
あーあ。
『おばんです~』コンコンコン。
ピンポン、ピンポン。
帰れ!帰れ!ここの住人はトイレに行ってて気づかないんだよ!だから帰れ!
必死に祈ってた。すると。

ガチャガチャ。

なんと!!!!!!!!!!!!!
人んちの玄関を開けようとするではないか!!!!!!!!
コレにはマジでビビった。
ピンポン、ガチャ。
さらに開けようとする。
鍵かけといて良かった・・・・・・・・
ってか、鍵がかかってなかったらどうなってたんだろう・・・
少し間をおいて様子を伺ってると

窓からこっちを覗いてるシルエットが!!!!!!!!!!!!!!
こえーこえー。何の用だよ!?
いっそ開き直って出てやろうかとも思った。
でも、もう少しでここを出るのに、ここまできてトラブルを起こしたくなかった。
だからひたすら身体を動かさず、息を殺して時が過ぎるのを待った。
どれくらいの間そうしていただろう。
アタシは静かに立ち上がって、覗き窓から外の様子を伺ってみた。
誰もいないように見えるが、階段に誰か座っているような気がする。
小心者のアタシは点けたままのキッチンの明かりを消すこともできず、もちろん料理の続きもできるわけがなく、近くにあったクラッカーで飢えをしのいだ。

さらに時は経ち、いい加減外で待ち構えたとしても、帰ってるだろうと判断したアタシは、キッチンの電気を消して、テレビを点けた。
スマスマがどうしても見たかったから。ぷっ
でもそこでさらなるアクシデントが。

アタシの部屋の中には、室内干しができるよう、洗濯物を干す柱がある。
その柱に洗濯物を干すなんていうの?洗濯バサミがたくさんついた吊り下げるものがあるんだけど、うちのにゃんこはその上にのっかるのが好きなのさ。
もちろん洗濯物の量や猫の立ち位置によってかなりバランスが崩れる。
アタシが洗濯物を取り込んでいると、にゃんこがいつものように物干しの上に乗っかった。
前へ後ろへ揺れる物干し。アタシは何もしなかった。
ますますバランスが怪しくなるにゃんこ。すると
「がああああああああああああああああああああああぁぁぁぁ!!!!!!!!」
急に猫が叫びだした。
何事か見てみると、にゃんこが折りたたみ式の物干しに後ろの右足を絡めて挟まっているではないか。
かなりやばい状況。
挟まった上バランスが悪いから、宙ぶらりんになりかける猫。
アタシは焦って猫を助けようとしたが、ほんとバランスが悪く、なおかつ足が絡まっててとれない。
「があああああああああああああああ!がっあああっ!!がっ!がっがあああああああああああ!」
深夜に響く猫の叫び声。
どうしようどうしようどうしよう。
プラスチック製の物干しを力ずくで破壊しようにも、丈夫なためムリだ。
かと言ってこのまま猫を叫ばせるのもやばい。
また人がきてしまう。
アタシはいっそ猫の口を封じてしまおうかとも考えたが、それよりも足を何とかしてあげないとやばいと思った。
猫の名前を叫びながらアタシは躍起になって助けようとした。
一体どういう風に絡まっているのか分からなかったから、動かすと余計に挟まるみたいで猫がさらに叫ぶ。
興奮して錯乱してしまってるのでアタシを力ずくで引っ掻く、噛み付く。
それでもアタシは無我夢中で物干しを動かした。

どうやったのか知らないが、にゃんこの足が取れた。
ストン、とにゃんこが落ちると、サッと部屋の隅で小さくなってしまった。
「大丈夫?大丈夫?怖かったね」
アタシは怯えた猫を安心させようと近づいたが、日ごろの行いが悪いせいか、猫は怒られると思ったんだろう、逃げてしまった。
なんとか抱っこして撫でてやる。
足も折れてしまったのではないかと思ったが、大事には至らなかったみたいで、跳ねたり走ったりできそうだ。
でも。
もうここにはこの子を置けない。
明日、絶対人が来る。その時は言い訳はできないだろう。
アタシは少し悩んだ上、猫を実家に連れて行った。夜の11時になろうかという時だった。
怪我をした猫と一緒に寝てやりたかったが、明日の朝に会社を遅刻して実家に届けるとしても、朝は人目についてしまう。だからやるなら今しかなかった。
実家に行くと父が風呂上りだった。
事情を説明し、アタシはアパートに戻った。

今すぐにでも新しいアパートに引っ越したい・・・
心からそう思った。


負傷した手。あんまりひどくないけど、内側の傷が痛い。
そしてお湯が沁みる。首も引っかかれてた。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あら・・ (shin)
2007-02-21 12:45:13
恐いね~
怪我は大丈夫?
猫は見つかったの?
もう少しだもんね。
がんばろう!
ビビリです (mai)
2007-02-25 11:20:26
猫はすぐに見つかりました。
猫は足音がしないので首輪(鈴)をつけてないといけないんだな、ってつくづく思いました。
母が心配したみたいで。
もう少しで自由になります。
頑張ります。

コメントを投稿