高取町の土佐街道を経由し、高取城跡までのハイキングコースをゆくことに。。。
まずは観光案内所「夢創舘」に立ち寄った。
高取城跡のスライドがあると聞き、ならば上る前にとお願いした。
スクリーンの左右で、城内のCG画像と、今から歩こうとする道筋の双方が同時に流れる後半部。
城跡を目指す者にとっては、とても興味深い趣向だ。
散策マップ入手だけのつもりが、休憩もかねての有意義な時間となった。
土佐街道には、昔を今に残す家屋が数多く残存する。
城下町の雰囲気を呈す屋敷もならぶ。
町を抜けると、徐々に勾配を増しながら山道へ続く。
いにしえ人達は、ここを駆け上がり駆け下りたのだろう。
負けちゃぁいられない~私はしっかり歩くのみだけれど。
ユニークな猿石。
下から上り来て、ホッとできる絶妙の場所にある。
「ねぇ、あなた何処から来たの」って今にも話しかけてきそう。
表情に人懐こさを感じる。
国見櫓跡からの眺望がまことに素晴らしい。
大和三山はいうに及ばず、先には生駒山、信貴山が連なる。
比叡山までも見えるはずだが、木立が邪魔をしていた。
今朝方に雪が降ったのだろう。
ずっと下の方から、シダや木枝に多少の積雪があった。
国見櫓跡は、わずかながらも一面が白い。
だが、すでに誰かの足跡が残っている。
きっと、途中で出会った男性に違いない。
見晴らし良き所は、一様にして寒風が吹き抜ける極冷地帯だ。
あくまで私の経験に基づくものだが。
案の定ここでも長居はできなかった。
本丸までゆくと、雪も数センチの厚みをつくっている。
真新しい雪面を選んで歩くと、面白いように軋む。
小学校の校庭一面に積もった雪がまぶしい朝。
雪まみれになって、足跡をつけたのを思い出す。
いつも一番のりではなかったけれど。
指先は感覚が失せるほどまでにかじかんでいた。
これだって、小学生以来の体感かもしれない。
運よく遭遇した雪景色。
ちらほらしていた雪が、大きな欠片に変わった。
こんな嬉しいことは滅多とない。
降る雪とたわむれ、子供みたいに心がおどる。
すっかり時間は置き去りだ。
築城時からあったのでは。。。
とてつもない巨木。
ぼちぼち下山どき。
さぁて、来た道を戻るとしましょうか。
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