。。。まぁるい日々。。。

なんか、ええことありそぉやなぁ~♪

アランアラン パーチ♪

2011-03-31 | ランチ(滋賀)


店の門前で、思わず佇む。
人の気配が感じられず、ちょっぴり荒涼とした植木に・・・まさか閉店・・・?
との不安がよぎったからだ。
回り込んで中をうかがうと、やわらかな灯りがともされていて安堵した。

    

店内は、外見からの想像に反して広々としていた。
隅々まで行き届いた南国ムード。
足踏みをするように緩やかな時が、空間に満ちている。
突然、異国に迷い込んだ気になる。 

  

そこの定番、「オリエンタルナシゴレンプレート」は葉型の大皿で運ばれてきた。
メニューは全くのイメージで、実物に気落ちする店も多い。
ところが、驚くほどたっぷりにぎやかな盛り付け。
焼き飯には、大きなエビがゴロゴロかくれていた。
さじを進めるごとに、わぁ~エビ!
ちょっとした、宝探し。
違和感なく舌になじんでゆく味は、めっぽう美味しい。
それにしても~食べても食べても、迫りくるボリューム。
満腹で、悲鳴をあげる寸前なのに、ココアシフォンの誘惑には勝てない。
とってもしなやかな、これぞシフォン♪
生クリームと仲良く、喉元に沈んでゆく。

強風にざわめく琵琶湖の止まり木。
ひと時のリゾート気分に、身も心もすっかりほどけた。



六臂窯♪

2011-03-29 | 京都を行く

「陶芸体験と手打ちそばを食べる!!」 に娘と参加させていただいた。
お気に入りの京料理店が、お客のために企画されたものだ。

山あいのくねった道沿いに、桜の木が続く。
けなげに春を待ち続けるつぼみは、まだかたい。
山道を半ば上りつめると、体験教室の六臂窯(ろっぴよう)があった。

 

六臂先生の作品が所狭しと並べられている。
自然の草木をモチーフに、ほのぼのとした息づかいが伝わる。

いよいよ、待ちに待った作陶。
遠ざかっていた土の感触に、ちょっぴり興奮気味。
土のひんやり感は、柔らかく、温かく、指先から全身を浸していく。
その一体感は、昔からそうだったかのような懐かしさにも似ている。
土と戯れること二時間。
楽しい時を練りこんだ作品ができあがった。
数ある釉薬の中から、好みの色を選ぶ。
焼成は三ヶ月後くらいになるらしいが、どんなに変身するのか楽しみ。

 
                     
作陶に、おしゃべりに、いっぱい笑いもした。
一所懸命にパワーを使い切ったから、おなかも程よくすいてきた。
わいわい遊んでいる間に、料理長自らの手打ちそばが出来上がったようだ。
初挑戦とおっしゃっていたが、とても美味しかった。
それと、工房の庭で採れた何とも珍しい食材の天ぷらが仲間入り。

 
        
菜の花、つばき、ふきのとう、ノカンゾウ。
菜の花とふきのとうは頷ける。
つばきは観賞するものとの固定観念から、驚き倍増。
ノカンゾウに至っては見聞すらない。
未知の二種は、どちらも味は淡白でモッチリとした食感だ。

「ほとんどの野草は、食べられるんだよ」
と、お話になる六臂先生は、とても楽しい方で親しみやすい。
和気あいあいの食卓で、食もどんどんすすむ。
・・・あぁ~おなかいっぱい。。。
静かな山の一軒家に、差し込む日差しが暖かい。

食後は、庭の散歩。
山蕗の小さな葉が出そろい、ブルーベリーがつぼみを付け、つくしが伸びて。
いたる所で、小さな春が弾けていた。


お茶の郷 木谷山♪

2011-03-27 | カフェ(京都)


ぽかぽか陽気の昼下がり。
向かったのは、宇治田原町の製茶場直営カフェ。
店内に漂う、お茶の香りが清々しい。
無料コミュニティー誌「うじぶら。」に紹介された店なのに・・・お客は誰もいない。

ところが数分後。
次々と訪れる人達で、またたく間に席は埋めつくされた。
気が付けば、テラス席にも人影が。
いい時に来店したようだ。
やっぱり、知る人ぞ知る人気店だったのかしら。

  

お目当ての「抹茶パフェ」は、抹茶のソフトクリーム・カステラ・ゼリー・白玉など盛りだくさん。
バニラアイスとコーンフレークも潜み、抹茶風味豊かな贅沢パフェ。
お茶が、これまた美味しい~。
とろ~りとした、甘苦さがたまらない。
おかわりまでいただいて、ご機嫌。

待ち時間に試食し、美味を確認済みの焼き菓子をお持ち帰り。
筒状のせんべいの中に、抹茶クリームがたっぷり。

 

「うじぶら。」を提示すると、
「言うと思てました。ちゃんと、用意してますよ。お客さんが一番のりですわ。」
と、煎茶「茶振」をくださった。
「これね、振り振りするとビックリするほど美味しいお茶になります。」
ティーバックなので、振って振って召し上がれなんだ。
それで「茶振」、なるほどね。

お茶のほろ甘苦さの余韻を連れに、家路も楽しや。


光明院♪

2011-03-24 | 京都を行く


その時まで、名前すら知らなかった。
かれこれ三年前の最初から、今までに幾度となく訪れた光明院。
季節の移ろいや、一日の時間帯によっても表情を変える石群。
今日もまた、違う顔で迎えてくれた。

  

植え込みのつつじや落葉樹は春待ち顔で、色を落としたままだ。
その曖昧さに囲まれて、輪郭のくっきりとした庭石は、個々が己を主張しあう。

寒空をおおっていた雲が瞬く間に裂け、暖かい日差しが降りそそぐ。
風が吹き抜ける音を聞きながらも、そこだけは春の陽だまり。
あら?光の妖精のいたずら?

   

建具のガラスにみごとな庭が!
まるで、部屋が箱庭のよう。

その日、その時の気分で腰を下ろす場所もさまざま。
そこが自分の居場所となる。
石たちは、私をまるごと受け入れ、受け止めてくれる。
安堵のときに心が和がれる。
後姿をも人目にさらす石の無防備さが、問いかける私の心を裸にしていく。

  

一時間くらい、心遊ばせただろうか。
にわかな日の陰りに、再訪を約束し腰を上げた。

 


お彼岸♪

2011-03-22 | ふるさと


連休の墓参帰省は、予報通りの雨天だった。
ご先祖様たちが大震災に心傷め、耐えきれずに流す悲しみの涙なのか。
人影もなく静まり返った墓地。
かさを濡らす雨がむせび泣くように降るなか、父の墓前に手を合わせた。

この非常時に、それを利用する詐欺や、家屋崩壊現場での盗難が先ごろ報道されていた。
怒りと情けなさがこみ上げる。

暑さ寒さも彼岸まで。
一日も早い春の暖かさを待ち望みたい。


なのはな咲いた♪

2011-03-19 | ゆみのひとりごと


東北関東大震災、あの瞬間からはじまった悲しみ。
今なお続く恐怖と不安、そして心身ともに不自由な生活を余儀なくされている方々に、
心よりお見舞い申し上げます。

茨城県と千葉県などに家族や身内がいるため、心配な日々を過ごす。
そんなある日。
生ゴミ袋の口を閉じようとして、その手が止まった。
前日、知り合いの農家から不ぞろいの菜の花をいただき春を味わった。
その切れはしに残ったつぼみが、水もない暗がりで力強く開きはじめていたからだ。
たくましい生命力に大きな希望の光を見た。
拾いあげ、小びんに挿す。
数日後には、満開になるだろう。

      

いつもと変わりないスーパーマーケットの陳列棚を目の当たりにし、商品に伸ばす手がためらう。
落ち着かず、手早く最小限の購入で済ます。
出口付近に置かれた義援金箱に、つり銭を投入し店をあとにした。
離れた地にいても、もっと何かできるはず。
小さな一歩から踏み出そう。

通勤途上の神社とお地蔵さまに、今日も手を合わせる。

                                      

 


マイ ゲベック♪

2011-03-10 | カフェ(奈良)

 

   

開店して間もない店なのだろうか。
駐車場も建物からも、真新しさが漂う。

ドアを押すと、思いがけない店内の明るさに驚いた。
中庭を中心に、ロの字型の造りになっている。
庭を囲む全面のガラス越しに、四角い空がのぞく。
その開放感が嬉しい。

          

ゆったりとした、贅沢なテーブル配置は他の会話も気にならない。
管弦楽のほどよいメロディーが、スモールトークのように耳をくすぐる。
なんとも、心地よい。                           

           

ケーキセットが香り豊かなコーヒーとともに登場。
フルーツを添えたバニラアイスを従えて。
そのサプライズに、ますますご機嫌。
昔は、サイフォンが当たり前の光景だった。
しかし、今はそれで淹れる店が少なくなったのか。
はたまた、私が遭遇しなくなっただけなのか。
理科実験室のおもむきでおもしろく、しばらく見惚れていた。

スポンジは、なに~ちょっと違う新鮮触感。
ホロホロと崩れるようであり、でも、しっとり感あり。
ふたたび身を預け心遊ばせたい、魅力店だ。

                                            ゆみ