意識の片隅で、ぼんやりしていた。
再再ながめる遠景に在りながら。
雄岳(517m)と雌岳(474m)からなる二上山。
パソコンより入手した地図には、雄岳から登り雌岳を下るルートが示してあった。
しかし、ただ単に低いを理由に、雌岳を折り返そうと決める。
474mがどれほどのものなのか。
麓に立ち現実を目の当たりにした瞬間、脅威につぶされそうになる。
山歩きの達人にすれば、大した事はないのだろうが。
ドッシリとあぐらをかき、太った巨山がいやに挑戦的だ。
向こうがその気ならば、受けてたとうじゃない!
怖じ気をふるい、覚悟を決めた。
わずかばかりの舗装道が途切れた先には、鬱蒼とした森が大口を開いていた。
のっけから階段かよぉ~かんべんしてよ。
小さな沢沿いに階段がのびていた。
それって・・・、イコール最短コース、故にまぎれもなく急勾配ってことだよな?!
直射日光も届かぬ、陰陰たる森林。
どの辺りにいるのかさえ見当がつかない。
一段ごとに踏ん張り、身体を引き上げる。
口数少なに、ひたすらに。
冷ややかさが薄れゆく。
どうやら身体の芯から温まりだしたようだ。
そのうちに、ぐっしょりと汗ばむ。
衣服をすべて脱ぎ捨てたいほどに熱い。
拷問階段は続く。
どこまでも、どこまでも。。。山頂まで。。。
何も悪い事してないのに~!
よく頑張ったよ、ほんまに。
必死のうちに極めた頂上。
火照りが、瞬時に失せる。
あわてて上着を羽織った。
折り返すなら、見晴らしのよい別道があると、出会った方に教わった。
短時間だが、景観を楽しみつつ歩を進める。
やがて登り来た道と合流した。
急階段を下りるのは、それなりにまた苦痛を伴う。
段差が高いので、膝にかかる負担も大きい。
ちょっとでも、気を抜こうものなら膝がぶれる。
しんどくても、登りの方が好きだな。
犬を連れた方も見かけた。
地元では、散歩コースなの?
道の駅までもどり、食べたこんにゃくの美味しかったこと♪
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