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動脈硬化の原因はシネディ菌と言う病原体?脂肪の排出機能を落し蓄積するため?

2014-05-11 18:55:48 | 健康・医療・スポーツ
東北大学の赤池教授らが先月、動脈硬化を促進する新しい病原体を見つけたと発表しましした。まだ証拠は不十分ですが、本当なら動脈硬化の予防や治療法を一変させることにもなりそうだと伝えています。

病原菌体は「ヘリコバクター・シネディ菌」。感染すると血管細胞への脂肪の蓄積を増加させると言います。動脈硬化は血管の内側にコレステロールなどの脂肪が蓄積することなどにより血液の流れが悪くなる病気ですが、シネディ菌が病気の進展を促している疑いがあると言います。

赤池教授らは動脈硬化になった人の病巣にシネディ菌がいることを以前に見つけていたそうです。今回は、動脈硬化を起こしやすい実験動物のマウスに菌を感染させたところ、感染させなかったマウスに比べて、脂肪の蓄積が多く動脈硬化の進展が早まることを確認したそうです。

培養したマクロファージ―(白血球の1種)を用いた別の実験で、菌が感染するとコレステロールを細胞内に取り込む働きが増し、排出機能が低下、コレステロールが溜まりやすくなることを見つけました。

こうした実験だけでは動脈硬化の発症にどれだけ関与しているかは断言できません。赤池教授も「動脈硬化に細菌やウイルスが関与しているとの報告はこれまでもあったが、否定的に見られてきた」と話しています。ただ「この菌に関しては証拠が集まったので問題提起をした」とも言います。

この発表で連想するのが、胃の粘膜に感染するヘリコバクター・ピロリ菌です。感染が持続すると慢性の胃炎を起こし、胃潰瘍や胃がんの原因にもなることがわかっており、予防のための除菌療法が近年普及しています。

シネディとピロリは形状やゲノム(全遺伝情報)から同じ仲間の細菌と分類されています。赤池教授によると、シネディは腸内で生息し血管内に入り込みやすい性質を持つ点がピロリとは異なるそうです。

動脈硬化は、日本人の死因の上位を占める心臓病や脳血管疾患(腦卒中)の原因となります。心臓病と脳卒中を合わせると年間の死亡数は約32万人(死亡数全体の約3割、2012年推計)に達し、トップのがん(約36万人)にほぼ並ぶのです。

動脈硬化の予防は、禁煙や運動、食生活の見直しと言った生活習慣の改善が基本です。仮に細菌が関与しているなら、動脈硬化の予防や治療に抗菌薬などが有望になるかもしれないと言います。大勢の人を調べ病気の因果関係をあぶり出す疫学調査やゲノムの解読などで、この謎を解明していく必要があると言います。

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