(写真)パリダカに出走した三菱パジェロ(上)と、世界初公開のプジョー新型207(下)
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最後に、三菱とプジョーのブースについて。
三菱は、コルトの他はとにかくパジェロ重視で、今年1月のパリ・ダカールラリーに出走したモデル(写真)も2台(あとパリ・ダカの優勝トロフィーも)展示され、実用性をアピール。日本では欠陥車問題で一時は瀕死だった三菱ですが、なるほどこうしてパリ・ダカ等に参加していると欧州人の興味はそちらに向かうようで、ラリーモデルを写真撮影する人が何人も居ました。もっとも、パジェロ以外となると、欧州に投入した2ドアのコルトもそこそこの売れ行きに留まり、イマイチ存在感を出せていない観がありますが。
さて、最後にフランス車とドイツ車について少し。
ルノーは新型クリオがあったので少々立ち止まったのみ、シトロエンは新型C6(最上級車)を眺めて立ち去りましたが(C6はシラク大統領の専用車以外で見たことが無い)、プジョーの新型「207」(写真)だけは世界初公開ということもあり、多少時間をかけて観察しました。207は欧州でのプジョーの大ヒット小型車206の後継モデルで、外観は1個上のモデル307に近くなり、サイズも306(307の前モデル)と同じくらいまで拡大したとか。運転席に座ってみると、なるほど206では多少窮屈な感じがしたのが207では改善されており、307ほどのスペースは無いにしろ、快適な感じでした。
この他、私が興味を持って試乗してみたのがメルセデス・ベンツの新型Sクラスで、リヨンでは内部は一般非公開でしたが、ジュネーブでは2台が公開されていたので、早速後席へ。ベンツ最高峰のSクラスですが、ここまで大きなクルマになると運転するのも大変だろうなー、と思いつつ後席に座ってみると、なるほど快適ではあるものの、特段のオドロキは無し。そういえば、プジョーの最高級車607も後席はとても地味ですが、あるいは欧州のお金持ちはあまり装備やスイッチ類には拘らないのかもしれません。