殴り書くことば

ロープが垂れていても、掴みたくない時が
誰にも縋らないで、泣きたい夜が
へらへら笑ってる僕にさえ、そんなのがある。

喜劇

2008年07月07日 21時18分44秒 | ブラックユーモア
なんとも愉快な真似事
狂ったように見せかけて
相手の出方を探ってる

夢みたいと幸せそうにしてるけど
そりゃあなた
夢だよ

別に嫌いだったわけじゃない
おもむろに取り出したナイフで
りんごは切られた
みずみずしいそれの形は
眠れないのに悪あがいた私の
深夜のベットで丸まった姿に似て
不格好だった







恐縮ですって
きみは何を恐がる
舌打ちをして
きみはその後何をする



何もわかってないのは私の方で
何も信じなかったのも私の方だ


頼ってなんて言わないでくれ
泣いちゃうじゃないか








強がりなんか持っていない
誰かの胸に飛び込むだけの
真っ直ぐな思いがない
だけ



泣かないピエロに嫉妬して
独りきり
笑いながら泣いた







演じたい
騙したい
媚びは売らない
踊りたい

きみが泣くならそばにいよう
微笑みかけて撫でてあげる

眠れないなら一緒に歌おう
笑い声でいっぱいにしてあげる





悲しいことがあったなら
私が代わりに思い込むから
誰もいない場所で
誰にも見つからず処理してあげる










きみは何も知らなくていい
心配なんかしなくていい
私に任せておけばいい

もう上手く笑えるから




苦しいことは考えないで
私の演技を見てればいい








きみが泣くことはない

ほら
悲しいことなど何もない