殴り書くことば

ロープが垂れていても、掴みたくない時が
誰にも縋らないで、泣きたい夜が
へらへら笑ってる僕にさえ、そんなのがある。

未完の絵

2007年11月16日 17時50分13秒 | 気まぐれ日記
君を待たせてる
雨あがり
輝く並木道の絵

未完のまま
地下に閉じ込めた
一本しかない筆が
簡単に折れた

まだ歩きたかっただけだと思う
ただ直向きにチャレンジャーでいたかった
それだけ



いつの間にか溺れたくなって
聞こえないようにもがいていた






目の前にいくつか選択肢があって
好きな道を選べば良いと言われても
僕にはそんな頭がない

グラグラ揺れる電車の中で
ネオンを見つめるだけの思考回路




僕を欲しがってる場所なんてどこにもないよ


今さら気付いたんだ










細い筆をどこにしまったっけ
きっと色褪せてる君の絵は
カビだらけかもしれないな

「彩を失くしたって輝いてるんだ」
誰かが歌うけど
信じたくないよ
信じられない


君はもういない







僕を欲しがってる人なんてどこにもいないよ


今ごろ気付いたんだ









地下室の鍵はあの日
用水路に捨ててきたんだ


ようやく思い出した