殴り書くことば

ロープが垂れていても、掴みたくない時が
誰にも縋らないで、泣きたい夜が
へらへら笑ってる僕にさえ、そんなのがある。

カルーア

2014年07月01日 00時07分03秒 | Image




甘いにおいに脳がとろける
奥の、奥の、記憶に達して
酔狂の彼方に

また
目を閉じれば
あの夜にもどるの



吐き気を誘う甘いシロップ
おいしくってまずくって
変な顔して飲み干して

重たい体から逃げ出して
ふわふわ飛んでいられる魔法の薬





とろけ出た脳のその成分に
間違いなく紛れ込んでいる
甘く苦い錯乱の記憶





きみはいなくなった
どこにもいなくなった
どこからも消えて
どこまでもいなくなったまま



吐き気を誘う甘いシロップ
きみの声を忘れても
肌の温度を忘れても
頭の中でとろけ出す





奥の、奥の、遠い記憶
発狂したままでいたかった私
狂いきれずに結局正気の私



飲み込んで
血になって
身体をめぐる甘いシロップ

頭にまで行き渡ってしまって
とろとろになった脳の
修復なんかもうしたくない





だって

私はいつだって真面だった

はずだった









カルーアミルク

おまえのにおいが
すべてを思い出させるよ



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