返却期限だったので、週末に図書館へ返してしまいましたが、
頭の中は、いまだ、サウスカロライナの蜂蜜小屋です。
読んだ方は、私が付けた「オーガスト」というタイトルと
これだけで、そうそうとわかるかなーと思います。
この本です。
読書の醍醐味は、知らず知らずのうちに、目の前の文章が
自分の頭の中で映像化され、その中で、登場人物と同じ体験を
あたかも、自分もしたかのように思えることだと思うのですが。
アメリカ サウスカロライナの、焼けるように暑い夏の日や、
日がとっぷりくれた中、川への道を急ぐ姿、月明かりの中での
水浴び、そして、蜂蜜小屋、黒いマリア像、砕け降り注ぐ窓ガラス‥などなど
自分がそこに居なかったことが信じられないくらい、くっきりとしたイメージが
今も、私の中に残っています。(そして蜂蜜の甘い匂いも‥)
主人公はリリィ。14歳。
おとーさんは居るけれど、おかーさんはいません。
物語の舞台は1964年のアメリカ南部。公民権法が制定されたとはいえ、
当時の南部では黒人に向けられる目はとても冷ややかです。
14歳の少女が抱えるにはあまりにも重すぎる荷をしょったままのリリィと
リリィが出会う養蜂家の黒人姉妹。
一番上のおねーさんの名が、オーガストなのですが、読み終わって少したつと
このオーガストの存在が、とても重要だったなあと思えてきて、彼女に敬意を
評して、この文のタイトルを「オーガスト」にしました。
(ちなみに妹たちにも、それぞれジューンやメイといった、「月」の名前が
ついています)
包容力があって、決断力があって、優しくて厳しくてー
やっぱり、家族の中の、一番のおねーさんはこうでなくちゃと、思いました。
蜂蜜の生態についての文章もとても興味深かったです。
*DVDも観てみたい気がしますが、もう少し自分の中のイメージに浸ってからに
しようかなと思っています。
オーガストの包容力には、わたしもすっぽり包まれました。
わたしたちオーガスト生まれとしても、憧れですね。^^
映像も美しかったので、イメージがふくらんだらぜひぜひ~。
あいにくの天気で、太陽前を通過する金星、見えません。
そちらはいかがでしょうか?
この本、
ほんとにおもしろかったですね。読み終わるのが惜しかったです。
リリィがどんな女の子に成長したか、その後周りの人たちは
どうなったか、後日談が知りたいです。
オーガストが、オーガストって名前であること
なんだか嬉しかったですね。
この本を以前に読んだ事がある事を思い出しました。
そして、心の中に残ったオーガストの言葉の一つを思い出しました。
「意味があると思う事を実行するって事がとにかく大変なんじゃないかしら」
妹を大切に思っているのに、ピンク色に家を塗ることには随分抵抗があった。
物事にはたいして意味のない事があり、建物の色もその一つ。人生を大きく考えたらどうというものでもなく、それよりも人の気持ちは意味がある。
私自身、今までの人生で考えすぎて身動きできなくなり、行動せずに後悔する事が多かったから「自分が良いと思った事は行動に移そう」とここ数年の目標としていた事と重なって心にストンと入ってきました。
DVDが出ているのですね。
私も、観てみようと思います。
この本読まれたのですね~すごくよかったですよね~
そうそう、ピンク色の建物のところ、思い出しました。
あんな暑いサウスカロライナで、ピンク色はないんじゃないって
最初単純に思い、そう言いだしたメイの心の重さと
それを受け留めた姉妹の重さ‥暑い空気がさらに
どんより重く感じられるようでした。
行動に移すことって、ほんとに難しいですよね。
でもやらないで悶々としているよりは、やって失敗して
くよくよしたほうが、いいじゃないって思うように
しています。