6月21日(金曜日)、28日(金曜日)は2週続けて、読み聞かせの当番でした。
21日は、1年生のクラス。小学校に入ってはじめての「読み聞かせ」の時間だと
いうことや、偶然にもそのクラスの担任の先生が、だいぶ前に一緒に図書ボランティアを
した人だということがわかったり、新入会の方の見学があったりで、いろんなどきどきが
重なりました。
色々迷ったすえ、買ったばかりのこの絵本を読んでみました。
もうすぐ5歳になるうさぎくんは、ある日、ママにきっぱり言いました。
「ぼく、もう おおきくなったから、なくのは やめる。
そんなの 赤ちゃんの することだもの。ぼくは もう
あかちゃんじゃ ないからさ」
そしてママと相談して、おたんじょうかいを開くことにしました。
おたんじょうかいに呼ぶともだちは、おおきくて、なかないこ に
しようと思います。けれど、最初に声をかけたりすに、行かれないわと
言われてしまいます。
「どうして? りすちゃん、なくの?」
「うん、そうなの。みんなが たのしく あそんでいるのに、
わたしだけ いれてもらえなかったら ないちゃうわ」
次に、ねこさんのところへ行きますが、ねこさんも、こわくて
泣くことがあると教えてくれます。
年上のうまさんだったら、泣かないだろうと思ううさぎくんですが、
なんとうまさんも泣いてしまう理由を並べます。
がっかりして帰宅したうさぎくんにママが理由をきくと、
じゃあ、ママもおたんじょうかいに出られない、だって、ママも、ときどき
なくんですもの と言うのです‥・。
ページをめくりながら、なるべく1年生の表情を読み取ろうと何度も顔を
見てました。
なんとなく、下を向いたりつま先をいじってみたり、の子が数人いるのが
わかり‥お話がつまらないというよりも、「泣いてしまう」ことに対する
後ろめたさがあるのかなーと想像し、読み終わった後に、訊いてみました。
「泣いちゃうことありますか?」
そうしたら大半の子が「ある~」と答え、声を出したことでちょっと緊張が
ほぐれたように見えました。
次に、「先生にも訊いてみますね。先生は泣いてしまうことありますか?」
先生は苦笑しながら、絵本の中のママと同じような言葉を返してくれました。
「悲しい映画を観た時は泣いてしまうことがあります」って。
なんだ、先生だって泣いちゃうことがあるんだ、と教室の空気がなごんでくるのを
感じました。
2冊目は、この絵本。
この本、知ってる人?って訊いたら、2人くらいいたけれど
あとの子は初めてだったので、とても楽しんでみてくれました。
最前列の男子に、脱がせた赤いパンツを持っていてもらったのですが、
恥ずかしかったのか、読み終わるとほぼ同時に、その子がパンツを
私に返したのが、とてもかわいらしかったです。
++++
先週の金曜日、28日は4年生のクラスでの当番。
その日デビューのペアの方は、先に『マルマくんかえるになる』を読みました。
マルマくん~は10分ちょっとある長い絵本なので、この日も私は
『もう、おおきいからなかないよ』を読みました。
このうさぎくんと、うさぎのママとの会話で、ママは「あなたが大きくなったのが
嬉しくって泣いちゃうの」と言うところがあるのですが、前の週に読んだ
1年生には、嬉しくて泣いてしまう、という気持ちが、いまひとつわからなかった
のではないかなと思い、4年生だったらどうなのかなーという好奇心のような
気持ちもありました。
たぶん、4年生は、自分の成長をママやパパがとても喜んでいることも、
大人が泣くことがあるってことも、知っているなあと思いました。
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