昨日の続き、ナル二ア国ものがたり全7巻を読み終えた話の後半です。
が、その前に‥。邦訳では「ナル二ア国ものがたり」ですが、原題は、The Chronicles of Narnia ナル二ア国年代記ですね。年代記という日本語があまり馴染みなく、それよりは物語としたほうが親しみやすかったからかと思いますが。私は、原題が「ザ クロニクルズ オブ ナル二ア」だと知って初めて、すごく読んでみたい気持ちになったのです。繰り返し各巻の冒頭で述べられているように、物語は、順を追って進んでいるわけではなく、ある時代、時代を切り出して、お話としてまとめあげ、そうして全部(全7巻)を読んでみて始めて、ああそういうことだったのか、とわかるようになっています。そう説明されているのだから、「物語」でも「年代記」でもいいのかもしれませんが、それでも、なんか自分の気持ちがまるで違ってきたから不思議でした。私はナル二ア年代記の、今ここを読んでいるんだ、という意識のしかたで、おもしろさが倍増したと感じています。
さて、本題に戻って。
5,6,7巻は、 『ライオンと魔女』のDVDをお正月に観たことで加速がつき、どんどん読んでしまいました。
第5巻『馬と少年』は、シリーズの中の1冊ではなく、読みきりのお話として楽しめたし 『ライオンと魔女』しか読んでいなかったとしても、時代が重なっている(ピーターたち兄弟姉妹が王様と女王様の時代)ので、おもしろいのではないでしょうか‥?
飼っていた馬が、ある日突然、「そうなんです、私はもの言う馬なんです。ナル二アには私のように、もの言う動物が他にもたくさんいますよ」なんて言ったら、ほんとはすごーく驚くだろうけど、絶対にそんなことはない、と思えなくなってくるのが、この作品のすごいところです。
第6巻『魔術師のおい』。
この作品は、ふむふむなるほどね~でした。そういうふうにして、ナル二アは創られたのね、です。
世界と世界の間の林 という言葉が素敵です。私たちのこの世界から、ナル二ア国が存在する別の世界は、隣りあって在るのだとばかり思っていたのですが、どうやらそれは違っていて、部屋から部屋を繋いでいる廊下のような役目をする場所が、ひとつの世界と別の世界の間にあるそうなんです。
世界と世界の間の林
この言葉をもしも子ども時代に知っていたら、どうだっただろうなあと思ってしまいました。 『ルフランルフラン2』の、本のあいだの国 ということばにあんなにビビッと来なかったかも、免疫ができていただろうから‥。それを考えると、悔しいやら悲しいやら。かえってよかったのかも、と思うやら、です。
そうそう、『ライオンと魔女』で出てきた、あの有名な衣装箪笥の謎も、この巻で解けます。それと、第6、7巻は、聖書の色が濃くでているので、聖書をよく知っていて読むと、また違ったおもしろさが味わえるのかなと思いました。
最終巻『さいごの戦い』。
勇ましいタイトルとはちょっと不釣合いな感じの場面から、話が始まります。ナル二アの森の奥に住んでいる、腹黒い大猿と、気の弱いロバの暮らしぶりです。
原作では、このふたりは何と呼ばれているのでしょうね。邦訳では、猿の名はヨコシマで、ロバの名はトマドイです。第4巻の泥足にがえもんも、相当いい名前だと思いましたが、この二人には負けてしまいます。邪=ヨコシマと戸惑い=トマドイですもの。こんなに名は体を現しちゃっていいのでしょか?瀬田貞二さんはほんとうにすごいです。
こっちの世界からナル二アへ行った人たちが、ほとんど全部出てきますが。スーザンは大人になってしまって、ナル二アのことをもう信じていないし、ナル二アでかつて女王だった自分を夢の世界のこととしているので、もう行くことができませんでした。
ヨコシマの邪悪な計画が進み、タイトル通り、ナル二アの地で戦いが繰り広げられていきます。かつての子どもたちは、どのようにナル二ア最後の王チリアンを助けたのか、戦いの後、みんながどうなったか、ナル二ア世界がどうなったかは、もちろん、読んだ人だけのお楽しみです。
すごくよい終わり方だったという人がいれば、そうかなと首を傾ける人もいるでしょう。第7巻だけみても、全巻の締めくくりとしてみても、どちらにしても意見は分かれると思います。
私はどちらかな。感想は色々持っていますが、よいわるいはないし、好きかそうでもないかだったら、好きの方です。
『ゲド戦記』も読んだし、『ナル二ア』も終わったので、次はいよいよ『指輪物語』読破ですね。昨年一度図書館で借りたのですが、期日までに1冊目が読み終わりませんでした。なので、全巻持っている友達に連絡をとって、貸してもらうところから始めようと思っています。
でも、その前に『ホビットの冒険』を読んでからにしようかな。
が、その前に‥。邦訳では「ナル二ア国ものがたり」ですが、原題は、The Chronicles of Narnia ナル二ア国年代記ですね。年代記という日本語があまり馴染みなく、それよりは物語としたほうが親しみやすかったからかと思いますが。私は、原題が「ザ クロニクルズ オブ ナル二ア」だと知って初めて、すごく読んでみたい気持ちになったのです。繰り返し各巻の冒頭で述べられているように、物語は、順を追って進んでいるわけではなく、ある時代、時代を切り出して、お話としてまとめあげ、そうして全部(全7巻)を読んでみて始めて、ああそういうことだったのか、とわかるようになっています。そう説明されているのだから、「物語」でも「年代記」でもいいのかもしれませんが、それでも、なんか自分の気持ちがまるで違ってきたから不思議でした。私はナル二ア年代記の、今ここを読んでいるんだ、という意識のしかたで、おもしろさが倍増したと感じています。
さて、本題に戻って。
5,6,7巻は、 『ライオンと魔女』のDVDをお正月に観たことで加速がつき、どんどん読んでしまいました。
第5巻『馬と少年』は、シリーズの中の1冊ではなく、読みきりのお話として楽しめたし 『ライオンと魔女』しか読んでいなかったとしても、時代が重なっている(ピーターたち兄弟姉妹が王様と女王様の時代)ので、おもしろいのではないでしょうか‥?
飼っていた馬が、ある日突然、「そうなんです、私はもの言う馬なんです。ナル二アには私のように、もの言う動物が他にもたくさんいますよ」なんて言ったら、ほんとはすごーく驚くだろうけど、絶対にそんなことはない、と思えなくなってくるのが、この作品のすごいところです。
第6巻『魔術師のおい』。
この作品は、ふむふむなるほどね~でした。そういうふうにして、ナル二アは創られたのね、です。
世界と世界の間の林 という言葉が素敵です。私たちのこの世界から、ナル二ア国が存在する別の世界は、隣りあって在るのだとばかり思っていたのですが、どうやらそれは違っていて、部屋から部屋を繋いでいる廊下のような役目をする場所が、ひとつの世界と別の世界の間にあるそうなんです。
世界と世界の間の林
この言葉をもしも子ども時代に知っていたら、どうだっただろうなあと思ってしまいました。 『ルフランルフラン2』の、本のあいだの国 ということばにあんなにビビッと来なかったかも、免疫ができていただろうから‥。それを考えると、悔しいやら悲しいやら。かえってよかったのかも、と思うやら、です。
そうそう、『ライオンと魔女』で出てきた、あの有名な衣装箪笥の謎も、この巻で解けます。それと、第6、7巻は、聖書の色が濃くでているので、聖書をよく知っていて読むと、また違ったおもしろさが味わえるのかなと思いました。
最終巻『さいごの戦い』。
勇ましいタイトルとはちょっと不釣合いな感じの場面から、話が始まります。ナル二アの森の奥に住んでいる、腹黒い大猿と、気の弱いロバの暮らしぶりです。
原作では、このふたりは何と呼ばれているのでしょうね。邦訳では、猿の名はヨコシマで、ロバの名はトマドイです。第4巻の泥足にがえもんも、相当いい名前だと思いましたが、この二人には負けてしまいます。邪=ヨコシマと戸惑い=トマドイですもの。こんなに名は体を現しちゃっていいのでしょか?瀬田貞二さんはほんとうにすごいです。
こっちの世界からナル二アへ行った人たちが、ほとんど全部出てきますが。スーザンは大人になってしまって、ナル二アのことをもう信じていないし、ナル二アでかつて女王だった自分を夢の世界のこととしているので、もう行くことができませんでした。
ヨコシマの邪悪な計画が進み、タイトル通り、ナル二アの地で戦いが繰り広げられていきます。かつての子どもたちは、どのようにナル二ア最後の王チリアンを助けたのか、戦いの後、みんながどうなったか、ナル二ア世界がどうなったかは、もちろん、読んだ人だけのお楽しみです。
すごくよい終わり方だったという人がいれば、そうかなと首を傾ける人もいるでしょう。第7巻だけみても、全巻の締めくくりとしてみても、どちらにしても意見は分かれると思います。
私はどちらかな。感想は色々持っていますが、よいわるいはないし、好きかそうでもないかだったら、好きの方です。
『ゲド戦記』も読んだし、『ナル二ア』も終わったので、次はいよいよ『指輪物語』読破ですね。昨年一度図書館で借りたのですが、期日までに1冊目が読み終わりませんでした。なので、全巻持っている友達に連絡をとって、貸してもらうところから始めようと思っています。
でも、その前に『ホビットの冒険』を読んでからにしようかな。
ナルニア、読破されたのですね。
「指輪物語」は手強いですよ(笑)。
その無骨な相手に少しでも親しみを持つには、やはり「ホビットの冒険」から読むことを強くおすすめします。
でも、読んでしまえば「指輪物語」のおもしろさは格別です。
きっと、「王の帰還」にたどり着いた頃にはrucaさんも夢中になっていることでしょう。
ぼくも映画が公開になった頃から再読しようと思っているのですが、どうにも挫折続きです。
ナルニアやゲドは、公開前に一気に再読したんですけどね。
「わくわく本」では、近々そろそろいいかなってことで、ジブリの「ゲド戦記」について書くつもりです。
読み直そうと思って(それも「挿絵がカラーなのはイヤ!」というこだわりでわざわざ函入りのほうを買ったのに)まだ親娘ともども二巻めで挫折中。
「すごく影響を受けた」「おもしろかった!」
っていう想いだけはちゃんと残ってるんですよ。
人の記憶って不思議ですね。笑
今年こそ、続きを読もう!
この冒険は、わくわくどきどきしながら読めました。
私もjesterさんお勧めの『銀のいす』を楽しみにしているところ。
早速図書館にリクエストするつもりです(って、結局買わなかったのです)。
『指輪物語』は『ホビットの冒険』から読んだほうが、わかりやすいかもしれませんね。
でも私の場合、ドワーフがやたら出てきて名前が覚えられず、誰が誰なんだか・・・
『指輪物語』は何度も挫折しかけましたが、映画のおかげで読破できたようなものです。
結局2回読んで、やっと理解できた・・・かな?
追補編も買いましたが、さすがにこれは読むと眠くなります・・・。
コメント寄せて頂けて嬉しいです。
やっと読み終わったこと、海さんに報告したいような気持ちになっていて。でも、わざわざ自分から出て行って「終わりました~」って言うのも(かなり)変なので、こうして、ここでお話できてよかったです。
「ライオンと魔女」が映画化により有名になってしまいましたが、やはり全巻読んでこそだなあとしみじみ思いました。
でも、うちの娘に根気が足りないのか、他にも楽しくおもしろい児童書が溢れているせいか、小学中高学年の子たちが、全巻を夢中で読み通す、というのは難しいかなあとも、正直感じました。
でも、数年後に、娘がまた続きを読み始めてくれたら、感想を言い合えるのでおもしろいかなと、楽しみにしています。
※わくわく本の「映画 ゲド戦記」評、楽しみです。私は結局映画は観に行きませんでした。それと「指輪物語」を借りようと思っている友だちは、ボブ・ディランとニール・ヤングが大大大好きなんです。
若い頃に読んで、すごく感動したはずなのに、細かいストーリーを思い出せずにいる本、たくさんありますよ。『足長おじさん』や『赤気のアン』とか。
アンシリーズは当時全巻揃えたはずなのに、嫁に行く時実家に置いていったばっかりに、どこにあるのかわからなくなってしまいました。(いつか探して読み直してみようと思っている本のうちのひとつなんですが。)
ナルニアのような作品を、子供時代に読んで、すごく好きっていう想いを持ったというのは、とても貴重で大切なことだと思います。大人の自分は、子供の頃の楽しかった記憶でできているようなものですからね。うらやましいです。
でも、大人になってから読むのも、負け惜しみでなくって、なかなかよかったなあと思ってるんです。下敷きに聖書があるなあとか、現実世界との類似とか、子供時代だったらきっとわからなかったと思うのですよ~。2巻目の「~つのぶえ」で立ち止まっているのに、頷いてしまいました。私もわりと退屈してました、そこらへんで。3巻か、思いきって「銀のいす」からをお薦めします。
「朝びらき丸~」読んだのですね。
私がそれを読む前に、娘がスタックしてしまったので、
あんまりおもしろくないのかなあ?と思っていましたが、
「~のつのぶえ」よりも、数段楽しく読むことが
できました。(おそらく娘は、航海シーンとか、航海用語で
つまづいてしまったのでは?と思うのですが。)
「銀のいす」は、その1で熱く語ったように、とても
よかったです~。人生の真理をにがえもんが代弁して
くれましたから(笑)。いろんなレビューを読んでいたら
「銀のいす」は何を意味していたのだろう?というのが
あったのです。これから読む、くっちゃ寝さん、どうか
そのあたりのことも意識してみて下さい。もし、もう一度
読み直す日がきたら、私も考えてみようと思います。
それと、皆様のアドバイス通り「ホビットの冒険」から
入ることにします。
また読み返したくなってしまいました。ナルニア。
読破したのが2年か3年くらい前で。わたしも、銀のいすと朝びらき丸、好きです。
そうそう、ホビットの冒険、いいですよ~。上巻の半分ぐらいまでは、かなりまのびするところもあったりして、とまってしまいましたが、勢いついてくるまでがんばったら、のめりこみます(笑)訳も瀬田さんなんで、ふとしたときに、ナルニアを思い出したり。
私も、指輪物語はまだ読んでいないのですが。わたしは、ロードオブザリング(映画)、ホビットの冒険(本)、という順です。ロードオブザリングをご覧になっているほうがホビットの冒険は楽しいのでは。
ゲド戦記チャレンジしようかな~!
コチラの記事を読んで、そうだったぁ~。読んでいない。と、改めて思い出しました(ーー;)
『ライオンと魔女』を読んで、読んだ気になっていましたが、これからって所ですよね。
近々図書館から借りてこなくては!
『ゲド戦記』も・・・・。そして(*^^)v
やっぱり『ホビットの冒険』は必読なのですね。
そしてそして映画の「ロードオブザリング」の方から
観たほうが、物語を理解しやすいというアドバイスも、
たしかくっちゃ寝さんからも、頂いたような‥。
そうなると、まず図書館でホビットを借りて、次に
DVDを借りて観て、それから友だちへ連絡して
「本貸して~」という順番ですね???
暖かくなるまでに、その計画のどこまで進んで
いくことでしょう‥。
私もしばらくナル二ア全巻読破のことは忘れて
いたのです。でも、『銀のいす』がとてもおもしろい
という話を聞きつけて‥これはやはり全部読もうと
あらためて思い直したのですよ~。
シリーズものは癖になりますよね。
ハリーポッターも、だいたい2~3回づつ読んだのに
あの場面ってどんなんだったっけと思い開いてみると、
そこからまたどんどん読みたくなってしまう‥。
ナル二アにもそういう力があるのでしょうね、きっと。
今のところは、まだ私にはその力働いてないみたい
ですが(笑)。