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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

にぐるまひいて・まいごのどんぐり

2012-10-12 16:28:26 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は2学期になって初めての、小学校での読み聞かせ当番の日でした。

入ったのは4年生。今まで何度経験しても、休み明けの初回は特に緊張します。

最初に読んだのはこの絵本。


とても好きな絵本で、家では娘が保育園の頃から時々読んでいましたが
小学校のクラスで読むのは今回が初めてです。

ストーリーが大きく動くわけではないので、聞いている子どもたちは
どう思うかな、飽きてしまわないかな、と心配もありました。
でも、ちょうど10月だし、今日は4年生だし、挑戦してみたい気持ちもあって
選んでみて‥結果、「正解」だったかなと思っています。

今は何世紀か知っていますか? ( 「21世紀」 当然みんな知っています。)と
読む前に投げかけ、この本のお話は、19世紀初めごろのアメリカ東海岸で
暮らしていた人たちのことが書かれています。 と、話しました。
読んだあとも、かえでざとうのきばこづめ の かえでざとうは、メープルシロップの
ことです、とちょっと言ったら、へえぇと思った子も居たようでした。

ゆうごはんの後に、家族みんなで、おとうさんがポーツマスの市場で買ってきた
はっかキャンディをひとつづつ食べる‥そこの箇所が(個人的に)大好きです。



もう1冊は、秋なんだから、秋らしい絵本を読もう!と思い、前々から題名はよく目に
していたものの、ちゃんと読んだことがなかったこの絵本を図書館から借りてみました。



どんぐりが主役ですが、特に秋の絵本!いうわけではなく、
思いのほか、深いところに触れる内容で、最初に読んだときは
目がしらと鼻の奥がちょっとむずっとしてきて、泣きそうになりました。

表紙の、麦わら帽子の男の子コウくんと、コウくんのお気に入りだった
「ケーキ」という名前のどんぐり(ケーキという名前が、とても新鮮です)の
成長物語、と言ってもいいのかな、と思います。

教室の4年生は、それはそれは真剣に、話の成り行きを追っていました。

読み聞かせのお約束だから、誰の感想も、もちろん聞きませんが、
どんなことが、4年生の胸の中を通り過ぎて行ったのか、(行かなかったのか)
ほんのすこし知りたくなりました。
それくらい、みんな真剣だったのです。

それにしてもー
こういうことって、きっとありますよね。

小さい時にとても好きだったものや大切にしていたもの。
ある日その面影や、匂いや、手触りなんかが、ふとよみがえってきて、
あれ、これってもしかして?ってこと‥
コウくんに、姿かたちがまるで変わった「ケーキ」がわかったように。



*次回は1年生のクラス。先日入手したばかりのパンツの絵本を読むつもりです。





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