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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

なんでも見える鏡

2017-02-01 16:52:37 | ひらきよみ(読み聞かせ)

すこし前にさかのぼりますが、1月20日金曜日は、今年になってはじめての
読み聞かせの当番日でした。
ペアで5年生のクラスへいきました。

私が最初に読むことになっていたのですが、その日の教室内は、男子と女子が
真ん中から不自然にきっちりと分かれていたので、いつものように、
「本のページが見にくいので、もっと真ん中に寄ってください」と声をかけました。

ところが、廊下側に陣取った男子に動く気配なし。
前列に居る女子のひとりが「今、男子とけんかしているとこなんです。だから
これでいいんです」と教えてくれました。

はいはい、そんなこともあるんですねーと心の中でつぶやきながら、
「では、絵が見たくなった人は寄ってきてくださいね」と言い、読み始めました。

選んだのはスズキコージさんの絵本。
なんとなく、コージさんの絵で、むかし話が読んでみたくなり、図書館へ借りに
いってきました。



けちんぼうな主人に嫌家がさしたジプシーが旅に出て、そこで出会った
ものたち‥ぎんいろのさかな、ワシのこども、アリの王さま‥を助けると、
うつくしい王女と結婚したいという望みを叶えるための手助けを、それらが
してくれるというお話なんですが。

王女と結婚できる条件は、「王女から隠れて見つからなかったもの」で、
王女は とてもかんがよくて、りこうで、しりたがりやだった し、しかも
世界じゅうのものを、なんでもうつしだす 鏡 を持っているのです。

1度目は見つかり、2度目のチャンスをもらうものの、次に見つかったら
おもい罰をうけるのよ と言われ、けれど見つかったにもかかわらず、
王女からの罰はありませんでした。

3かいめのこんどこそ、しあわせを つかめるかもしれない。

ジプシーはアリの王さまにたのみ、とてもうまく隠れます。

一方、王女は、鏡に自分の心が映し出されていることを知り、
「それじゃ、ジプシーは、わたしの心のなかに いるというのね」


王女は自分でも気づかぬうちに恋に落ちていたのですね。

このあたりが、高学年で読んだほうが面白いかなーと思って選んで
みたのですが、男子と女子のけんかの真っ最中(笑)だった5年生には
どう伝わったでしょうね。


2冊目と3冊目は、ペアさんが読んでくれました。

   



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