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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

クリスマスの絵本・その5(サンタクロースと工場)

2005-12-13 16:50:25 | 思い出の絵本

 今となってはなぜだったのか、そのときの気持ちが
思い出せないのですが。私が、娘のために買った最初の
クリスマスの絵本は、『ぐりとぐらのおきゃくさま』では
なく、この絵本だったのです。たしか、娘が3歳になる前の
クリスマスだったと思います。


サンタのおもちゃ工場

『サンタのおもちゃ工場』

  たむらしげる作




 私の「絵本歴」は、娘の誕生後から始まっているので、
その時点で3年未満、知っている絵本もまだまだ少なかったし、
ゆっくり一人で、書店や図書館に居られる時間もあまり
なかった頃でした。なので、毎月購読していた福音館書店の
雑誌が、ほんとうに楽しみでした。
 『こどものとも0.1.2』を購読しはじめてから、
ちょうど1年くらいたっていて、年齢的にはすこし早かった
けれど、『かたつむりタクシー』(1998年7月号)という作品
から、『年少版こどものとも』を買うようになりました。その
『かたつむりタクシー』の作者が、たむらしげるさんで、
その年少版を、親子ともども愛読していたので、そういう
「刷り込み」が『サンタのおもちゃ工場』に繋がったのかも
しれません。

 
 お話は、ルネくんという男の子が、ロボットの運転する、
お迎えのロケットに乗って、サンタクロースの住む
「ほっきょく」へ行き、そこに「おもちゃ工場」を作る
お手伝いをするというものです。なぜ、ルネくんが
「選ばれて」手伝いに行くのかというと、とても雪だるま
づくりが上手だから。
 
 ロボットと、しろくまと、ルネくんとで、たくさんの
雪だるまをつくり、それにサンタさんが呪文を唱えると、
その雪だるまたちは動き始めます。なぜそんなにたくさんの
雪だるまが必要かというと、彼らが「工場」を作り、そして、
その「工場」の中で、子供たちのためのプレゼントを作って
くれるからです。

 雪だるまたちはみんな、黄色いマフラーに、黒い帽子を
かぶり、茶色のブーツ姿です。あるものは、設計図を書き、
あるグループはぬいぐるみを作り、DJとなって、雰囲気を
盛り上げるために「ジングルベル」のレコードをかける人
(雪だるま)もいます。

 
 そっか、知らなかったけど、「ほっきょく」には期間限定
のそんな「工場」があったんだあ。サンタさんひとりだけでは
準備が大変だけど、お手伝いの人(雪だるまたち)がいれば、
だいじょうぶだよね。

 素直に、そう思ってしまっていけない理由は、
どこにもありません。


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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは。 ()
2005-12-13 21:12:55
rucaさん、こんにちは。



私が長男に買った一番最初のクリスマス絵本は林明子さんの「クリスマスの三つのおくりもの」です。とてもかわいらしくて、三冊組みだったので保育園で購入しました。

その頃はあまり興味がなかったみたいで、はさみで切ったりいろいろとしていますが、まだ現役で働いてますよ(笑)

なかなかいい思い出になっている絵本です。



この絵本もあるけど、まだ私しか楽しんでないかも・・(読んであげた覚えがない)

今度一緒に楽しんでみようと思います♪

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たむらしげるさん (RAMAママ)
2005-12-14 12:21:57
こんにちは^^

私は、たむらしげるさんの絵本ではなく、

学生のころお小遣いをためて買った「フープ博士の月への旅」というマンガを持っています。幻想的で面白いお話です。

この絵本は読んだことがありませんが

rucaさんの紹介文を読んで、

おそらく私のマンガと同じ世界感で描かれたお話のような気がしました。

絵本もこんど読んでみたいと思います。
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はじめての (newsongs)
2005-12-14 13:05:19
我が家のクリスマス絵本は、今日アップした

『クリスマスのはじまり』でした。



このおもちゃ工場、とっても惹かれます!

子どもたちも目を輝かせて読むでしょうね。

今度読んであげたいなぁって思いました^^
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本屋さんでの本えらび (ruca)
2005-12-14 15:50:17
空さん、こんにちは。



『クリスマスの三つのおくりもの』。かわいい本ですよね。この本の存在を知ったのはいつ頃だったかなあ。本屋さんで見つけて、こういうのもいいなあと思った覚えがあります。



今でもそうなんですが、本屋さんでいろんな絵本を、たくさん見ているうちに、どれを買おうと思ってきたのか、どれとどれとで迷っていたのかわからなくなってしまって(欲しい本が次々と出てくるので)、結局、最初に思っていたものとはまったく別の本を買ってしまうことがあります。(私だけかなあ?)
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宇宙向き? (ruca)
2005-12-14 15:57:18
RAMAママさん、こんにちは。



>「フープ博士の月への旅」

タイトルからもおもしろそうな感じが伝わってきますね。

たむらしげるさんの絵は、【宇宙向き】なんでしょうか?この、おもちゃ工場の話も、ロケットが出てくるし。

そういえば、本文に書き忘れたけど、犬型ロボットもいましたねえ、「ほっきょく」に。
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クリスマスのはじまりって? (ruca)
2005-12-14 16:04:09
newsongsさん、こんにちは。



『クリスマスのはじまり』。どんな絵本なのだろう?とわくわくしながら、見に行ってきました。和歌山静子さんの絵なのですね。こういう本で、きちんとクリスマスの成り立ちを知っておくことは、大事なことだと思いました。



クリスマス=サンタさんからプレゼントがもらえる日 

だけじゃあ、寂しいですよね。今朝聞いていたラジオでも、「みなさん、クリスマスはもともと何の日か知っていますよね?」という投げかけがありました。
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絵本暦? (本棚の魔女)
2005-12-14 23:12:54
rucaさん、こんにちは!

やっぱり「こどもの頃にあまり絵本を読んでいなかった」魔女さんです。でも、いつ出会っても、いくつになっていつくしんでも、いいものなんだよなぁ…って、ここに来てそう思ってます。(^^)

これもたぶん、クリスマスのおくりもの…?
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Unknown (京女。)
2005-12-15 10:43:05
へぇ、この絵本では、サンタのおもちゃ作りは雪だるまなんですね。

期間限定ということを考えれば、雪だるまっていいアイデアですね。

ババールのクリスマスにしても、クリスマスにはやっぱりサンタにしても、おもちゃ作りは小人がしてます。

どっちも夢があっていいですね。

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Unknown (山猫編集長)
2005-12-16 12:34:23
おぉ。たむらしげるさんですね。

いいですねぇ。「かたつむりタクシー」もいいですよね。この絵本も見てみたいなぁ。手に入れたいですよ。

空さんのコメントで、林明子さんの3冊セットの絵本のことも思い出したのですが、あの3冊はすてきな絵本でした。

--(や)--
返信する
銀河に浮かぶ船 (くっちゃ寝)
2005-12-16 15:59:29
rucaさんのクリスマス絵本の紹介、楽しみに読んでいます。



たむらしげるさんの絵本は哲学的(?)で難しいのもあるけど、私もこどもも大好きでよく読みました。

博士が銀河を船を漕いで行く場面がてともすてき

以前近くの天文館で、「銀河の魚」(だったと思う・・・)というたむらしげるさんの短編アニメを見てすっかりファンになりました。

詩情豊かに宇宙を描く絵本作家ですよね。

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